アラビア語のアルファベットの読み方・覚え方をカタカナと発音記号とともにまとめてみた!【IPA子音一覧付き!】

!السلام عليكم(アッサラーム・アライクム・こんにちは)
كيف الحال؟(カイファルハール・ご機嫌いかがですか)
 
 
今回はアラビア語のアルファベットの読み方・覚え方を、カタカナ読みと発音記号とともにまとめてみました。
 
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まずはアラビア語のアルファベットの概要と母音の表記!

アラビア語のアルファベットは、基本文字28文字特殊文字3文字の、合計31文字で構成されており、一覧にするとこのようになります。
ا
アリフ
ب
バー
ت
ター
ث
サー
ج
ジーム
ح
ハー
خ
ハー
د
ダール
ذ
ザール
ر
ラー
ز
ザーイ
س
スィーン
ش
シーン
ص
サード
ض
ダード
ط
ター
ظ
ザー
ع
アイン
غ
ガイン
ف
ファー
ق
カーフ
ك
カーフ
ل
ラーム
م
ミーム
ن
ヌーン
ه
ハー
و
ワーウ
ي
ヤー
ى
アリフ・マクスマーラ
ء
ハムザ
ة
ター・マルブータ
 
アラビア語のアルファベットは、英語のアルファベットのように1つの文字に複数の発音があるわけではなく、基本的に1つの文字は1つの音だけを表します。またアラビア語は母音の表記が特殊で補助記号で表すことになっており、アルファベットは母音を表す「ا(アリフ)」以外は全て子音になります。
 
 
母音の表記の仕方について簡単に説明しておきます。
アラビア語の基本母音は「aア,iイ,uウ」の3つだけですが、正確には長母音「āアー,īイー,ūウー」2重母音「awアウ,ayアイ」があり、母音は全部で8つあることになります。
 
母音に関する補助記号には「a・ア」の音を表す「ファトハ(اَ)」「i・イ」の音を表す「カスラ(اِ)」「u・ウ」の音を表す「ダンマ(اُ)」、そして母音なしを表す「スクーン(اْ)」があります。
 
また長母音「ā・アー」は「アリフ+ファトハ(بَا・bā・バー)」、「ī・イー」は「カスラ+ヤー(بِي・bī・ビー)」、「ū・ウー」は「ダンマ+ワーウ(بُو・bū・ブー)」で表します。
2重母音については、「aw・アウ」は「スクーン+ワーウ(بَوْ・baw・バウ)」、「ay・アイ」は「スクーン+ヤー(بَيْ・bai・バイ)」で表すことになっています。
 
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アラビア語のアルファベットと発音!

各文字には「独立形・語頭形・語中形・語頭形」の4つの形があり、文字の配置によって使い分ける必要があります。ただし基本文字のうち「ا,د,ذ,ر,ز,و」の6つは後ろの文字と繋がらないため「独立形・語尾形」の2つの形しか存在しません。
各文字の発音については「声門・閉鎖音(せいもんへいさおん・ء,’,ʔ)」「無声・軟口蓋・摩擦音(むせいなんこうがいまさつおん・خ,kh,x)」などのIPA での正式名称を乗せてあります。このページの下の方に口の中の名称を入れた絵を書いておきました(汚いですけど)ので、もし口腔内の名称が分からない場合は実際に発音する際に確認してみてください。またその下の「IPAの子音表」も分かりやすくまとまっていますので参考にしてほしいです。
 
独立形
語頭・語中・語尾形
名称
発音
備考
ا
ابا
アリフ
’alif
a,i,u
ア,イ,ウ
日本語の「ア行」を表す文字で「اَاِاُ」で「aア,iイ,uウ」を表す。なおアラビア語の基本母音は「aア,iイ,uウ」の3つのみ。「ا」は後ろに文字を続けないため語頭形と語中形が存在せず、独立形と語尾形の2種類の形しかない。なお長母音「アー」は「ファトハ+アリフ(بَا・バー)」で表すことになっている。例「اِنْتِبَاه」(インティバーフ・intibāh・注意)、「يَنَايِر」(ヤナーイル・yanāyir・1月)。
ب
ببب
バー
bā’
b
英語の「b」、日本語の「バ行」を表す子音で「بَبِبُ」で「baバ,biビ,buブ」を表す。発音記号「b」は正式には「有声・両唇・破裂音(ゆうせいりょうしんはれつおん・b)」と言い、下唇と上唇で閉鎖を作り一気に開放することで起こる破裂の音を表すが、アラビア語にはこれを無声音化させた「p(パ行)」に相当する音がない。例「أَبْرِيلُ」(アブリール・’abrīl・4月・英語のAprilだがpの音は使われない)。
ت
تتت
ター
tā’
t
トゥ
英語の「t」の音で日本語の「タ行」に相当する。正式には「無声・歯茎・破裂音(むせいしけいはれつおん・t)」と言い、舌端と歯茎で閉鎖を作り開放することによって起こる破裂の音で、「د(d)」を無声音化させたものになる。例「تِسْعَة」(ティスァ・tis‘a・9)。
ث
ثثث
サー
thā’
th,θ
英語の「s」ではなく「th(θ)」の音で、舌先を少し出して上の歯につけて息を遮断する時の「」音。正式には「無声・歯・摩擦音(むせいはまさつおん・th,θ)」と言い、舌端と歯で隙間を作りそこに空気を通すことで生じる摩擦音を表す。例「اِثْنَان」(イスナーン・ithnān・2)。
ج
ججج
ジーム
jīm
j,dʒ
英語の「j(dʒ)」で日本語の「ジャ行」の音。正式には「有声・後部・歯茎・破擦音(ゆうせいこうぶしけいはさつおん・j,dʒ)」と言い、舌端を上歯茎後部にあて舌を離した瞬間に息を通す事で起こる破裂と摩擦の音を表す。例「يَوْمُ ٱلْجُمْعَةِ」(ヤウムル ジュムア・yaumu aljum‘ati・金曜日)。
ح
ححح
ハー
ḥā’
ḥ,ħ
英語の「h」とも日本語の「ハ行」とも異なる音。正式には「無声・咽頭・摩擦音(むせいいんとうまさつおん・ḥ,ħ)」と言い、舌根を咽頭壁に近づけてできる隙間で起こす摩擦音を表す。日本語の「ハ行」を「無声声門摩擦音」と言うが、その声門よりも上部の咽頭で摩擦を起こす音で、寒い時に「ハァァァ〜」と息を吹きかける時の音。3つある「ハ行」の1つ。例「وَاحِد」(ワーヒドゥ・wāḥid・1)。
خ
خخخ
ハー
khā’
kh,x
こちらも日本語の「ハ行」とは異なり、口の奥をうがいをするように摩擦させる音。正式には「無声・軟口蓋・摩擦音(むせいなんこうがいまさつおん・kh,x)」と言い、軟口蓋と後舌を摩擦させることによって起こす音を表す。例「خَمْسَة」(ハムサ・khamsa・5)。
د
دلد
ダール
dāl
d
ドゥ
英語の「d」の音で日本語の「ダ行」に相当する。正式には「有声・歯茎・破裂音(ゆうせいしけいはれつおん・d)」と言い、「無声・歯茎・破裂音(t)」を有声音化させた音になる。後ろに文字を続けないため2つの形しかない。例「وَاحِد」(ワーヒドゥ・wāḥid・1)。
ذ
ذلذ
ザール
dhāl
dh,ð
「ث・th(θ)」を有声音化させた「ð(dh・ズ)」の音で、英語の「this」の音。正式には「有声・歯・摩擦音(ゆうせいはまさつおん・dh,ð)」と言い、上前歯の先に舌を接近させ息を通して摩擦させる音を表す。後ろに文字を続けないため2つの形しかない。例「لَذِيذ」(ラズィーズ・ladhīdh・美味しい)。
ر
رلر
ラー
rā’
r
2つある「ラ行」の1つで「巻き舌のラ行」。正式には「歯茎ふるえ音・r」と言い、舌端を歯茎近くで振るわせる音。上歯茎の奥を一瞬はじく日本語の「ラ行」「歯茎はじき音(ɾ)」とも、英語の「r」「歯茎接近音(ɹ)」とも異なる音でIPAの発音記号は「r」。この文字も後ろに文字を続けないため2つの形しかない。例「مَارِسُ」(マーリス・mārisu・3月)。
ز
زلز
ザーイ
zāy
z
英語の「z」で日本語の「ザ行」に相当する。正式には「有声・歯茎・摩擦音(ゆうせいしけいまさつおん・z)」と言い、舌端と歯茎で隙間を作り息を通して摩擦を起こす音を表し、「無声歯茎摩擦音(س・s)」を有声化させた音になる。この文字も後ろに文字を続けないため2つの形しかない。例「عَزْف」(アズフ・‘azf・演奏)。
س
سسس
スィーン
sīn
s
英語の「s」で日本語の「サ行」に相当する。正式には「無声・歯茎・摩擦音(むせいしけいまさつおん・s)」と言い、「有声歯茎摩擦音(ز・z)」を無声化させた音になる。ただし日本語の「サ,シ,ス」をアラビア語で表記すると「سَشِسُ」となる。「سِ」は「スィ」の音になるので注意。例「سِتَّة」(スィッタ・sitta・6)。
ش
ششش
シーン
shīn
sh,ʃ
日本語の「」に相当し「ʃ」の音を表す。正式には「無声・後部・歯茎・摩擦音(むせいこうぶしけいまさつおん・sh,ʃ)」と言い、舌を後部歯茎に接近音させて息を通して摩擦させる音を表す。例「عَشَرَة」(ァシャラ・‘ashara・10)。
ص
صصص
サード
ṣād
舌を奥に引き口の中でくぐもらせるように発音する「サ行(ṣ)」の音。舌根を奥に引き咽頭を狭めて(咽頭化)、または後舌面を軟口蓋の方へ持ち上げて(軟口蓋化)発音する「無声・歯茎・摩擦音(س,s)」とされる。例「صِفْر」(スィフル・ṣifr・0)。
ض
ضضض
ダード
ḍād
ドゥ
舌を奥に引き口の中でくぐもらせるように発音する「ダ行(ḍ)」の音。咽頭化または軟口蓋化された「有声・歯茎・破裂音(د,d)」とされる。例「ضَخْم」(ダフム・ḍakhm・巨大な)。
ط
ططط
ター
ṭā’
トゥ
舌を奥に引き口の中でくぐもらせるように発音する「タ行(ṭ)」の音。咽頭化または軟口蓋化された「無声・歯茎・破裂音(ت,t)」とされる。例「أَغُسْطُس」(アグストゥス・’aghusṭus・8月)。
ظ
ظظظ
ザー
ḍhā’
ḍh,ð
舌を奥に引き口の中でくぐもらせるように発音する「ザ行(ذ,ð,ḍh)」の音。咽頭化または軟口蓋化された「有声・歯・摩擦音(ḍh,ð)」とされる。例「عَظِيم」(アズィーム・‘aḍhīm・偉い)。
ع
ععع
アイン
‘ayn
‘,ʕ
喉を締め付け搾り出すように発する「ア行」の音。正式には「有声・咽頭・摩擦音(ゆうせいいんとうまさつおん,‘,ʕ)」と言い、舌根を咽頭壁に近づけてできる隙間に息を通してできる摩擦音を表す。例「سَبْعَة」(サブァ・sab‘a・7)。
غ
غغغ
ガイン
ghayn
gh,ɣ
口の奥をうがいをするようにこすらせて発する「ガ行」の音。正式には「有声・軟口蓋・摩擦音(ゆうせいなんこうがいまさつおん・gh,ɣ)」と言い、後舌と軟口蓋を近づけ摩擦させる音を表す。「フランス語のr」を「有声口蓋垂(こうがいすい)摩擦音(ʁ)」というが、口蓋垂の位置は軟口蓋と咽頭の間であるため、「フランス語のr」よりもやや手前をこすらせることになる。例「أَغُسْطُس」(アグストゥス・’aghusṭus・8月)。
ف
ففف
ファー
fā’
f
下唇を軽く噛む英語の「f」で日本語の「ファ行」。正式には「無声・歯茎・摩擦音(むせいしけいまさつおん・f)」と言い、下唇と上歯で隙間を作り息を吹き込むことで起こる摩擦の音を表す。なおアラビア語には「f」を有声音化させた英語の「v(ヴ)」に相当する音はない。例「فِبْرَايِر」(フィブラーイル・fibrāyir・2月)。
ق
ققق
カーフ
qāf
q
舌を奥に引き若干こもらせる感じの「カ行」。正式には「無声・口蓋垂・破裂音(むせいこうがいすいはれつおん・q)」と言い、口蓋垂と後舌で閉鎖を作り解放させることによって起こる破裂の音を表すが、通常の「カ行」である「無声・軟口蓋・破裂音」よりも破裂音のポイントが若干奥になる。例「قَمَر」(カマル・qamar・衛星)。
ك
ككك
カーフ
kāf
k
こちらが英語の「k」や日本語の「カ行」と同じ「無声・軟口蓋・破裂音(むせいなんこうがいはれつおん・k)」。軟口蓋と後舌面で閉鎖を作り開放することによって起こる破裂音だが、「キャ」に近いとも言われる。例「أُكْتُوبِرُ」(ウクトゥービル・’uktūbiru・10月)。
ل
للل
ラーム
lām
l
英語の「l」の音で、上歯茎の奥を舌先で一瞬はじく日本語の「ラ行(ɾ)」とは異なる。正式には「歯茎・側面・接近音(しけいそくめんせっきんおん・l)」と言い、上歯茎に舌端を接触させ舌の両脇から息を流し声を共鳴させる音を表す。舌先を歯の裏に押しつけたまま発音するため「ル」は「ウ」に近く聞こえる。例「أَبْرِيلُ」(アブリール・’abrīl・4月)。
م
ممم
ミーム
mīm
m
英語の「m」で日本語の「マ行」の音。正式には「両唇・鼻音(りょうしんびおん・m)」と言い、下唇と上唇で閉鎖を作り口蓋帆(こうがいはん・軟口蓋の奥)を下げ呼気を鼻にも通すことによって生じさせる鼻音の1種になる。例「مَايُو」(マーユー・māyū・5月)。
ن
ننن
ヌーン
nūn
n
英語の「n」で日本語の「ナ行」の音。正式には「歯茎・鼻音(しけいびおん・n)」と言い、舌端と歯茎で閉鎖を作り呼気を鼻にも通すことによって生じさせる鼻音の1種で、「両唇鼻音」よりも閉鎖のポイントが若干奥になる。例「نُوفَمْبَرُ」(ヌーファムバル・nūfambaru・11月)。
ه
ههه
ハー
hā’
h
3つ目の「ハ行」。英語の「h」で日本語の「ハ行」に近いが、若干弱い音とされる。正式には「無声・声門・摩擦音(むせいせいもんまさつおん・h)」と言い、声門から出される無声の摩擦音を表す。例「نِهَايَة」(ニハーヤ・nihāyat・結末)。
و
ولو
ワーウ
wāw
w
英語の「w」で日本語の「ワ行」の子音。口をすぼめて前に出し戻しながら発音する「ウ」のような音の子音。正式には「有声・両唇・軟口蓋・接近音(ゆうせいりょうしんなんこうがいせっきんおん)」と言い、下唇と上唇、後舌と軟口蓋の2か所を狭めて作る接近音で、後ろに文字を続けないため独立形と語尾形の2つの形しかない。なお長母音「ウー」は「ダンマ+ワーウ(بُو・ブー)」で表すことになっている。例「وَاحِد」(ワーヒドゥ・wāḥid・1)、「يُونِيُو」(ユーニユー・yūniyū・6月)。
ي
ييي
ヤー
yā’
y,j
英語の「y」で日本語の「ヤ行(ja)」の音。正式には「硬口蓋・接近音(こうこうがいせっきんおん・j)」と言い、硬口蓋に前舌を接近させその隙間から生じる「イ」に近い音で、日本語では「ヤ行」の子音(j)として使用されている。なお長母音「イー」は「カスラ+ヤー(بِي・ビー)」で表すことになっている。例「يَنَايِر」(ヤナーイル・yanāyir・1月)、「يَوْمُ ٱلْخَمِيسِ」(ヤウムル ハミース・yaumu alkhamīsi・木曜日)。
特殊文字3つ
ى
ىىى
アリフマクスーラ
ā
アー
アリフ・マクスマーラ」とは「短くされたアリフ」の意味で「ا」と同じ音の文字。一部の語の最後のみに使用され、長母音「アー」や「アン」の音を表す。語尾にしか用いられないため独立系と語尾系しかない。例「مَقْهًى」(マクハー・maqhā・カフェ)。
ء
أ
ハムザ
hamza
’,ʔ
喉を一旦閉じてから発する音で独自の音なはい。正式には「声門・閉鎖音(せいもんへいさおん,’,ʔ)」と言い、一旦閉じた声門が開放された時に起こる破裂音で、咳をする時に伴う音とされる。「أَإِأُ」で一旦喉を閉じてから発する「ア,イ,ウ」を表す。「ء」は単独で書かれることもあるが、「ا,و,ي」のかいずれかを土台にして書かれることもあり、語頭では「ا」を土台にすることになっている。例「أَرْبَعَة」(アルバァ・’arba‘a・4)。
ة
ةلة
ター・マルブータ
tā’marbūṭa
t
ター・マルブータ」は「結ばれたター(ت)」の意味で、単語の最後にしか用いられない。直前の文字の母音を「a,ā」にし、単語が女性形であることを表す。例「ثَلَاثَة」(サラーサ・thalātha・3)。
 
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口の中の絵を書いてみた!

軟口蓋や咽頭などと言ってもピンと来ないと思ったので、ちょっと絵を書いてみました。閉鎖や摩擦させるポイントを確認してみてください。特に口の奥(喉)を使う発音が多いのがアラビア語の特徴です。…汚くてごめん…
 
この下の「IPAの子音表」に音を出す場所や発音の特徴がまとまっていますので、よろしければ参考にしてみてください。
 
 

国際音声記号(IPA)の表で子音の発音を確認してみよう!

両唇音
唇歯音
歯音/歯茎音/後部歯茎音
そり舌音
硬口蓋音
軟口蓋音
口蓋垂音
咽頭音
声門音
破裂音
p,b(ب)
t(ت,ط),d(ض,د,ج)
k(ك),g
q(ق)
ʔ(ء)
鼻音
m(م)
n(ن)
ふるえ音
r(亜語のr,ر)
ʀ(独語のr)
たたき音/弾き音
ɾ(日語のr)
摩擦音
f(ف),v
θ(ث),ð(ذ,ظ),s(ص,س),z(ز),ʃ(ش),ʒ(ج)
x(خ),ɣ(غ)
ʁ(仏語のr)
ħ(ح),ʕ(ع)
h(ه)
側面摩擦音
接近音
ɹ(英語のr)
j(ي)
側面接近音
l(ل)
出典:IPA
 
こちらはIPAチャートの子音一覧表から、アラビア語で使用する子音を抽出したものになります(一部使用しない記号も含んでいます)。
少し表の説明をさせてください。まず表の左側ほど口の先端(唇など)で発音され、表の右側ほど口の奥(口蓋垂、咽頭など)で発音される音であることを表します
そして表の上側ほど強く空気を閉じ込めて発音する音(破裂音など)を表します
また表内の同じ枠に2つの記号がある場合は、左側が声帯を振動させない無声音を、右側が声帯を振動させる有声音を表します。
 
例えば表の左上の「p(アラビア語にはない音),b」は、口の最も先端で、かつ最も強く空気を閉じ込めて発音する音を表すのと同時に、「p」が無声音であることと「b」が有声音であることも表しています。
 
また「r」の発音が言語によって結構変わりますので、比較のために他の言語の「r」も載せておきました。アラビア語の「r,ر」は「巻き舌のr」で、「خ,غ」は「フランス語のr」に近くなります。
 
 
 
 
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