イタリア国歌!(カタカナ歌詞和訳付き)

イタリア国歌は「マメーリの賛歌」と言います。1847年にゴッフレード・マメーリによって作曲された古い歌ですが、国歌として採用されたのは1946年から。第二次大戦の敗戦をきっかけとして国民投票により王室を廃止したイタリア共和国は、それまでの「王室行進曲」に代わるものとして「マメーリの賛歌」を国歌に採用したそうです。
このイタリア国歌の特徴はスピーディーでリズミカルなこと。短い時間に多くの言葉を発することになるため、世界一短い歌詞でゆったりとした旋律の「君が代」とは正反対の歌になるかもしれません。難易度の高い歌になると思います。
このイタリア国歌「マメーリの賛歌」にカタカナ歌詞と和訳をつけてみました。

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イタリア国歌のカタカナ歌詞と和訳

イタリア語の単語には「アクセント」と呼ばれる個所があり、そこを長く発音するというルールがあります(多くは後ろから2音節目)。その「アクセント個所」を太字にして下線を引きましたので、意識してみて下さい。また、「R」をイタリア語で「エッレ」と言いますが、語頭の「R」と前後に子音がある「R」は「巻き舌」で、前後が母音のみの「R」は「普通のラ行」で発音することになっています。

<1番>
Fratelli  d’Italia,  l’Italia  s’è  desta,
フラテッリ ディターリア リターリア セ デースタ
イタリアの兄弟、イタリアは目覚めた

dell’elmo  di  Scipio  s’è  cinta  la  testa.
デッレールモ ディ シピオ セ チーンタ ラ テースタ
スキピオの兜をその頭上に被りて

Dov’è  la  Vittoria?  Le  porga  la  chioma,
ドーヴェ ラ ヴィットーリア レ ポールガ ラ キオーマ
勝利の女神ヴィクトリアはいずこに?その御髪をささげん

ché  schiava  di  Roma  Iddio  la  creò.
ケ スキアーヴァ ディ ローマ イッディーオ ラ クレオ
神はヴィクトリアを創造する、ローマの奴隷として
(ここまでを繰り返す)

<コーラス>
Stringiamci  a  coorte,  siam  pronti  alla  morte.
ストゥリーンジャムチ ア コールテ スィーム プローチ アッラ モールテ
(皆の者)歩兵隊を組め、(我々は)死の覚悟はできている

Siam  pronti  alla  morte,  l’Italia  chiamò.
スィーム プローチ アッラ モールテ リターリア キアーモ
死の覚悟はできている、イタリアが呼んでいる

Stringiamci  a  coorte,  siam  pronti  alla  morte.
ストゥリーンジャムチ ア コールテ スィーム プローチ アッラ モールテ
(皆の者)歩兵隊を組め、(我々は)死の覚悟はできている

Siam  pronti  alla  morte,  l’Italia  chiamò!  Si!
スィーム プローチ アッラ モールテ リターリア キアモ スィ!
死の覚悟はできている、イタリアが呼んでいる!そうだ!

出典:ウィキペディア

イタリア国歌楽譜1

イタリア国歌楽譜2

イタリア国歌楽譜3

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単語の意味と発音!

<1番>
Fratelli :兄弟たち「フラテッリ」
d’Italia, :イタリアの di(~の)+Italia(イタリア)の短縮「ディターリア」
l’Italia :イタリア la(女性定冠詞)+Italiaの短縮「リターリア」
s’è :si(自分)+è(~です:essereの3人称単数形で英語のbe動詞に相当)の短縮型「セ」
desta,:目覚めた「デースタ」
dell’elmo :dell’は不特定の量を表す冠詞前置詞 elmoは兜「デッレールモ」
di :~の(前置詞)「ディ」
Scipio :古代ローマの軍人スキピオ(BC235~BC185)のこと ザマの戦いにおいてカルタゴのハンニバルを破った英雄「シピオ」
cinta :取り巻かれた「チーンタ」
la :女性定冠詞「ラ」
testa.:頭「テースタ」
Dov’è :~はどこですか?Dove(どこ)+è(です)の短縮「ドーヴェ」
Vittoria :古代ローマ神話の勝利の女神「ヴィットーリア」
Le :彼女に(3人称単数の人称代名詞)「ル」
porga :差し出す「ポールガ」
chioma,:髪の毛「キオーマ」
ché :~ということを(接続詞)「ケ」
schiava :奴隷「スキアーヴァ」
Roma :ローマ「ローマ」
Iddio :神「イッディーオ」
la :彼女を(人称代名詞)「ラ」
creò.:想像した「クレオ」

<コーラス>
Stringiamci :参加する「ストゥリーンジャムチ」
a :~に(前置詞)「ア」
coorte :歩兵隊、隊列「コールテ」
siam :(私達は)~です(essere1人称複数)「スィアーム」
pronti :準備ができた「プローンティ」
alla :冠詞前置詞 a(~への)+la(女性定冠詞)の短縮型「アッラ」
morte :死「モールテ」
l’Italia :イタリア la(女性定冠詞)+Italiaの短縮「リターリア」
chiamò :呼ぶ「キアモ」
Si :はい、そうだ「スィ」

 

イタリア語と英語の違い!

イタリア語は同じ「インドヨーロッパ語族」に属する英語の親戚の言語に当たりますが、イタリア語が「インドヨーロッパ語族」の「ロマンス語派」に属するのにに対し、英語は「ゲルマン語派」。英語とはやや距離があると言われます。単語自体もかなり異なりますが、①名詞が男性名詞と女性名詞に分かれる。②動詞の活用が多く主語が省略されやすい(動詞を見れば誰の行為かわかるから)。③目的語が動詞の前に来ることがある。など文法的にも英語とは異なる所があります。

 

イタリア語の発音の特徴!

イタリア語の母音は正確には7つありますが、そのうち2つは微妙な違いでそれほど重要ではなく、大きく「a,e,i,o,u」の5つに集約されています。つまり日本語の「ア、イ、ウ、エ、オ」と同じです。また、イタリア語は英語のようにスペルと発音がずれることがほとんどなく、ほぼローマ字読みです。そのため、日本人がローマ字読み(カタカナ読み)をするだけで、割とイタリア語っぽく聞こえるとも言われています。このようにイタリア語は発音が比較的簡単で、日本人と相性がいいのが特徴です。
歌詞に登場する「è」「ò」(右下がり)は、グレイヴ・アクセントと呼ばれる主にラテン文字で使われるアクセント符号で、イタリア語においてはアクセント(長く発音)の位置を表します。また「è」「ò」は口を開けて「ɛ」,「ɔ」と発音するのに対し、「e」「é」 「o」「ó」は閉口し「e」,「o」と発音する、とされていますが、これは表記上のルールであって日常会話ではあまり区別されていないそうです。
特に日常会話においては、「アクセントをしっかり」「母音をはっきり」発音するとイタリア語らしく聞こえるとされます。

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