「デスパシート」を歌う韓国人歌手のまとめ!

「デスパシート(despacito)」という曲をご存知ですか?
 
「デスパシート」は2017年1月にルイス・フォンシとダディ・ヤンキーによってリリースされたスペイン語の曲で意味は「ゆっくりと」。
 
全米のビルボードチャートでは16週連続にわたって1位になるなど凄まじいヒットを記録し、YouTubeでは最も再生された動画になったこともあります。
 
発表されてしばらく経つのですが、tiktokやYouTubeを見ていると未だに「デスパシート(despacito)」を原曲で歌う韓国人アーティストをよく目にします。女性2人組であったり男性4人組であったり。
 
しかもうまいのですよ。
 
気になったのでこの「デスパシート」を歌う韓国人アーティストについて少し調べてみることにしました。
 
 
探してみると結構多くの方が「デスパシート」をカバーされておられましたが、比較的再生回数が多かったのが次の6組。
 
①KHAN(ユナ・キムとチョン・ミンジュ)
②(G)I-DLE(ウギとミヨン)
③FORESTELLA
④キム・ヒョンジュン
⑤JeA(ジェア)
⑥J.Fla(ジェイフラ)
 
今回は彼(女)らがどんなアーティストでどんな歌い方をしているのか、ちょっと詳しく見ていきますね。
 
 
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①KHAN(ユナ・キムとチョン・ミンジュ)

 
KHANというのは18年4月にユナ・キムさんとチョン・ミンジュさんによって結成された2人組グループ。
 
ただ韓国歌謡界へのデビュー自体はもっと早く、2015年4月に結成されたTHE ARKという5人組のアイドルグループのメンバーとして2人とも参加していたようです。
 
このグループは2016年3月にメンバー脱退などにより解散になり、その後様々なオーディション番組への挑戦を経て、2人でKHAN結成に至ったそうです。
 
ところが2021年5月、ユナ・キムさんの結婚によりKHANは解散。お相手は12歳年上の一般男性で、23年6月には第1子も出産しています。
 
再結成を望むファンの声も多いですが、現在は事実上の引退状態みたいです。
 
 
 
この「デスパシート」の動画のアップロードは2018年4月で再生回数は270万回超え。チャンネル登録者数は17万人以上。
 
この2人は本当にうまいです。個々の歌唱力も素晴らしいのですが、息が本当にぴったりです。そして本当に仲がよさそうで楽しそうに歌うのですよね。
 
本来この歌は「君の首筋で息をして囁きたい」だの「君をキスで脱がせたい」だの「君が叫び声を上げるまで」……という卑猥な男性目線の歌詞であって、女性が歌う歌でもなければ爽やかに歌う歌でもないのです。
 
ですが……ここまで完璧に歌われると、そんなことどうでもよくなりますね。
 
見ているとこちら側が楽しく幸せな気分になります^^
 
 
 

②(G)I-DLE(ウギとミヨン)

 
(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)は2018年5月に結成された韓国の5人組女性アイドルグループ。韓国、タイ、中華人民共和国、台湾による多国籍グループで、作詞作曲から振り付けまでを自分たちで行うセルフプロデュースアイドルとしても注目されています。
 
韓国では2018年に最多となる新人賞10冠に輝いており、日本でのデビューは2019年7月。
 
マルチリンガル・美貌・そしてセルフプロデュース、と非常に豊かな才能を兼ね備えたグローバルグループです。
 
簡単にメンバーの紹介をしておきますね。
 
 
 
チョン・ソヨン
1998年8月26日生まれ・身長157cm
出身は韓国・ソウル特別市。
メインラッパー・作詞・作曲・プロデュースを担当する(G)I-DLEのカリスマ リーダー。
 
チョ・ミヨン
1997年1月31日生まれ・身長162cm
出身は韓国ソウル特別市。
メインボーカル担当。
 
ウギ(ソン・ユチ)
1999年9月23日生まれ・身長162cm。
出身は中国北京市。
リードボーカルとリードダンサーを担当。
中国語・韓国語・英語を話しトークも上手い。
 
ミンニ(ミニー・ニチャ・ヨンタララク)
1997年10月23日生まれ・身長165cm。
出身はタイバンコク。
メインボーカルを担当。
 
イェ・シュファ
2000年1月6日生まれ・161cm。
出身は台湾桃園市。
サブボーカルを担当。
 
 
 
このうち「デスパシート」を歌っているのはウギさんとミヨンさん。動画は2023年10月22日に行われたメキシコ公演の様子みたいです。だからスペイン語の「デスパシート」を歌われたのですね。いずれにせよ全くゆかりのないスペイン語の曲に挑戦するとはさすが国際派の(G)I-DLEです。tiktokで250万回以上再生されている動画もありましたが、YouTubeやtiktokで公式の動画が見つからなかったのでリンクにしておきますね。
 
「デスパシート」という歌はちょっとやんちゃなラテン男子が出会ったばかりの女性に対してあんなこともこんなこともしたいと熱烈にアプローチするちょっとエロい男性目線の歌です。本来女性が歌う歌詞ではないのですが、この「ウギ✕ミヨン版デスパシート」はその世界観にうまく合わせていると思います。
 
「KHAN版デスパシート」よりかは「ウギ✕ミヨン版デスパシート」の方が本来の曲の雰囲気に合っている気がします。
 
今後もこの人たちの活躍からは目が離せないですね。
 
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③FORESTELLA

 
Forestella(フォレステラ)はクラシカル・クロスオーバーというジャンルに属する韓国のクロスオーバー四重奏グループ。2017年9月に韓国のオーディション番組「ファントムシンガー2」で結成され、その後オーディション優勝を経て、2018年3月に正式デビューとなったそうです。
 
なおクロスオーバーというのはジャンルの垣根を越えて音楽を融合させるスタイルを指し、中でもクラシック音楽とポピュラー音楽を融合させたものをクラシカル・クロスオーバーと呼ぶそうです。「time to say good by」などが代表例になるみたいです。
 
また「フォレステラ」は森を意味する英語の「Forest」と、星を意味するイタリア語の「Stella」の合成語で、「森のように心地良く、星のように輝く音楽をする」という意味を込められているそうです。
 
なおYouTubeでの「デスパシート」の動画のアップロードは2023年7月。23年7月15日に行われた公演らしいのですが、微妙にカメラアングルを変えた別バージョンがあり、23年末での再生回数は500万回超と400万回超。さらにtiktokの公式アカウント?からもアップロードされており、再生回数は300万回超。つまり少なくとも半年以内に合計1200万回以上の再生があったと言えます(非公式を含めるともっとあります)。
 
 
 
簡単にメンバーの紹介をしておきますね。
 
ペ・ドゥフン(배두훈)
1986年7月15日生まれ・身長174cm。
テノール・ミュージカル俳優
ミュージカルで磨き上げられた表現力と高いパフォーマンス力が特徴。韓国の伝統楽器の演奏にも精通しているそうです。
 
カン・ヒョンホ(강형호)
1988年3月8日生まれ・身長179cm。
テノール・ソプラノ・シンガーソングライター。
釜山大学で化学工学を専攻した元エリート研究員。その一方でアマチュアバンド活動を続け、「ファントムシンガー2」で圧倒的な表現力と存在感を示したそうです。
 
チョ・ミンギュ(조민규)
1990年11月19日生まれ・身長173cm。
テノール・声楽家でリーダー。
ソウル芸術高校で実技優秀者に選ばれ、ソウル大学の声楽科を卒業したクラシックのテノール歌手。高い音域でも軽やかな雰囲気が漂うソフトな声色が特徴です。
 
コ・ウリム(고우림)
1995年7月10日生まれ・身長180cm。
バス・声楽家。
幅広い音色の使い分けと存在感のある重厚な低音ボイスが特徴。フィギュアスケートのキム・ヨナさんの旦那さんです。2018年のアイスショーの祝賀舞台をきっかけに出会い、約3年間の交際の末22年7月にゴールイン。23年末には兵役に着きました。
20年後に彼らの子供がどこでどんなパフォーマンスをしているのか今から気になりますね。
 
 
 
この「デスパシート(Despacito)」はラテンポップ・レゲトンというジャンルに属しています。ラテンポップというのは主にスペイン語で歌われるポップソングのことで、レゲトンというのは80年代から90年代にアメリカのヒップホップやスペイン語のレゲエの影響を受け、プエルトリコで生まれた音楽のこと。
 
つまりフォレステラはこのラテンポップ・レゲトンの「デスパシート」をクラシカル・クロスオーバーの世界に描き直した、ということになるみたいです。
 
 
プロのボーカルグループですから当然全員歌は上手いのですが、コ・ウリムさんの低音ボイスが特に素敵ですね。曲に重厚な雰囲気を与えてくれています。
 
ちなみにコ・ウリムさんがフォレステラ1番人気だそうです^^
 
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④キム・ヒョンジュン

 
キム・ヒョンジュン
1986年6月6日生まれ・身長182cm。
歌手・俳優
2005年6月にSS501リーダーとしてデビューし、2008年には韓国版ドラマ『花より男子』で、F4の一人ユン・ジフ(花沢類)役でブレイク。
2011年には初ソロ・ミニ・アルバム『Break Down』を発表。
 
 
 
「デスパシート」のYouTube へのアップロードは2021年5月で再生回数は400万回以上。YouTubeの登録者数は100万人を超えています。
 
「キム・ヒョンジュン版デスパシート」は本家ルイス・フォンシさんらの「デスパシート」とはかなり趣きが異なります。
 
「デスパシート」の本来のスペイン語の意味は「ゆっくりと」なのですが、キムヒョンジュンさんの歌い方はタイトル通り「ゆっくり」で味わい深いです。世界観が根本的に異なり、本家にはない別の魅力があります。
 
同じ曲をカバーしてるはずなのですが、韓国の方はそれぞれ歌い方異なりますね。
 
 
 

⑤JeA(ジェア)제아

 
JeA(ジェア) / 本名は김효진(キム・ヒョジン)
1981年9月18日生まれ
出身は韓国・ソウル特別市。
韓国のガールズグループBrown Eyed Girlsのリーダー。シンガーソングライター・作曲家・プロデューサー。
 
 
 
「デスパシート」のカバーは2017年で再生回数は2023年末で1400万回超え。チャンネル登録者数は7万人ほど。
 
Brown Eyed Girls(ブラウン・アイド・ガールズ)というのは2006年から2015年にかけて活動したに韓国の4人組女性アイドルグループ。2010年には日本語版のアルバムをリリースしたこともあるみたいです。
 
彼女自身も歌手なのですが、Brown Eyed Girlsや他のアーティストの作詞・作曲も出かけており、どちらかというと作詞・作曲・プロデュース活動の方が熱心な方のようです。
 
この人もとてもうまいですね。細かい発音が丁寧で聞き取りやすいです。
 
 
 

⑥J.Fla(ジェイフラ)

 
J.Fla(ジェイフラ)
本名キム・ジョンファ(김정화・Kim Jeong-hwa)
1987年6月10日生まれ・167cm。
韓国・ソウル出身のシンガーソングライター。
活動名のJ.Fla(ジェイフラ)は、本名Jeongの頭文字「J」と、hwaが中国語で表す「花(huā)」の英語表記「Flower」をつなげたものらしいです。
 
 
 
聞いていただければわかると思いますが、ジェイフラさんの歌唱力はちょっと次元が違います。
 
音域・声量だけでなく発音も素晴らしいです。実際歌ってみるとわかるのですが、この歌は細かいところをきちんと発音するのがとても難しいです。実は僕もこの曲を一応歌えるのですが、細かいところ結構ごまかして歌ってます😅
 
ところがジェイフラさんにはそれがない。たぶんジェイフラさんとKHANさん、そしてJeAさんは本家よりも聞き取りやすいと思います。スペイン語なのに。
 
 
 
この人の歌唱力は世界中が認めています。
 
彼女のYouTubeチャンネルでは主に彼女がカバーした洋楽などをアップロードしているのですが、YouTubeの登録者数は2023年末時点でなんと1700万人超え。個人YouTuberとしては韓国で最も登録者数が多いそうです。日本でもこんな多い人いないですよね。
 
この「デスパシート」のカバーについても2017年5月アップロードで、再生回数は2億回超え。完全に実力が数字に現れてますね。
 
ここまでうまいともはやこれは本来男性が歌う歌だのと文句をつける気も起こらなくなります😅
 
お見事です。
 
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まとめ!

今回6組の韓国人アーティストによる「デスパシート」を紹介しましたが、他にもスペイン語でカバーしておられる方はいらっしゃいました。
 
韓国ではこの曲を原曲でカバーするのが結構当たり前みたいですね。
 
雰囲気もそれぞれ異なっており、原曲を踏襲しながらもそれぞれオリジナリティを加えて自由に表現しているようです。
 
 
 
実は日本においても複数の日本語カバー曲が作られており、こちらもそれぞれ独自のアレンジが加えられています。
 
中には「女性目線のデスパシート」なんてものもあってなかなか面白いですよ。
 
 
ですが原曲スペイン語の「デスパシート」を歌っている日本人歌手はあまりいらっしゃらないみたいです。
 
全くいないわけではないのですが、紹介できるほどの再生回数(23年末で10万回以上)に達している方を見つけられませんでした。
 
 
 
日本語で歌っている限りは日本人しか聞いてくれません。
 
ジェイフラさんの登録者数が多いのは韓国語ではなく外国語で歌っているからです。
 
 
こちらに誰でも歌えるようにしてありますのでよかったら試してみてください。
 
 
それではお元気で。
 
 
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