「サンタルチア」をイタリア語で歌ってみよう!【カタカナ歌詞と和訳付き!】

イタリア語版「サンタ・ルチア」にカタカナ歌詞と和訳をつけてみました。ただ僕はイタリア語が少しわかる程度なので正直ちょっと自信がありません。よくわからない箇所がいっぱいありました。間違っていたらごめんなさい。和訳は単語の意味や文法を重視していますので、意訳ではなく直訳に近いと思ってください。
なおこの歌は全6番各4行から構成されているのですが、まず最初の2行を2回繰り返し、次に後ろの2行を2回繰り返して歌います。
 
「サンタ・ルチア」の意味や「聖ルチア」の伝承についてはこちらで紹介しています。
 
 
 

おすすめ動画!

 
歌詞は全部で6番まであるのですが、こちらの動画では1,2,5番だけ歌っています。
 
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押川先生のおすすめは
①歌詞を読む
②リズム読み
③音取りをする
 
 
 
 

「サンタ・ルチア」イタリア語歌詞+カタカナ歌詞+和訳!

 
編曲・訳詞:テオドロ・コットラウ
※研究と批評目的での引用です。
 

1番歌詞

 
スル ーレ ッチカ ストろ ダるジェント
Sul mare luccica l’astro d’argento.
海の上に銀色の星が輝く
 
ーチダ  ンダ プスペロ  イル ヴェント
Placida è l’onda, prospero è il vento.
波は穏やかで風はそよぐ
 
ヴェーテ アッージレ バるッタ ーア
Venite all’agile barchetta mia,
私の軽快な小舟に来て
 
ンタ ルーア ! ンタ ルーア !
Santa Lucia! Santa Lucia!
サンタ・ルチア!
 
 
 

単語の意味とプチ解説①

Sul (スル)「〜の上に」※su(〜の上に)+il(定冠詞男性単数)の結合形。
mare (ーレ)「海(男性名詞)」
luccica (ッチカ)「(それが)ピカピカ光る」※luccicareの直接法現在3人称単数形。
l’astro (ストろ)「星・天体(男性単数)」※lo(定冠詞男性単数)+astro。母音で始まる名詞に付くとoが脱落する。
d’argento (ダるジェント)「銀・銀色(男性単数)」※da(で・から)+argento。
 
Placida (プーチダ)「穏やかな・平静な」※男性形はplacidoだが女性名詞を修飾する場合はplacida(女性形)。※辞書によるとプーチダなのですが、歌を聴いてみるとプラーダと発音しているみたいです。
è ()「(それは)〜です」※essere(です・ある・いる)の3人称単数形。
l’onda (ンダ)「波(女性単数)」※la(定冠詞女性単数)+onda。
prospero (プスペロ)「順調な・幸運な・栄える」
il (イル)「定冠詞男性単数」
vento (ヴェント)「風(男性名詞)」
 
Venite (ヴェーテ)「(君達が)来て」※venire(来る)の命令法2人称複数形。
all’agile (アッージレ)「機敏な・軽い・しなやかな」※a(に・へ・で)+la(定冠詞女性単数)+agile。
barchetta (バるッタ)「小舟・ボート(女性単数)」
mia (ーア)「私の」
※ごめんなさいこの行ちょっと自信ないです。
 
Santa (ンタ)「聖人(名詞)・聖なる(形容詞)」※イタリア語の形容詞は修飾する名詞の数と性によって語尾が変わります。名詞が男性単数ならばo、男性複数であればi、女性単数であればa、女性複数であればe、となります。つまり男性単数名詞を修飾する場合はsanto、女性単数名詞を就職する場合はsantaとなるのですが、男性の名前につく場合は通常sanとなるそうです(例San Francesco・聖フランチェスコ)。
Santa Lucia (ンタ・ルーア)「聖ルチア(283〜304年)」※西暦304年にキリスト教への信仰を守って処刑された女性。 
 
イタリア語の文法をちょっと解説!
イタリア語の文法を少しだけ解説します。英語の動詞の現在形は3人称単数の時にsが付くという変化しか起こりませんが(I have→he has)、イタリア語の動詞の現在形は主語によって6つに変化することになっています。例えば歌詞にも登場する「essere(です・ある・いる)」「luccicare(ピカピカ光る)」「venire(来る)」「fare(する・させる)」は次のように活用することになっていです。

 

主語代名詞 

essere(エッセレ) 

luccicare(ルッチカーレ) 

venire(ヴェニーレ) 

fare(ファーレ) 

私 

io(イーオ) 

sono(ソーノ) 

luccico(ルッチコ) 

vengo(ヴェンゴ) 

faccio(ファッチョ) 

君 

tu(トゥ) 

sei(セーイ) 

luccichi(ルッチキ) 

vieni(ヴィエーニ) 

fai(ファーイ) 

彼(女) 

lui(ルーイ) 

è(エ) 

luccica(ルッチカ) 

viene(ヴィエーネ) 

fa(ファ) 

私達 

noi(ノーイ) 

siamo(スィアーモ) 

luccichiamo 

veniamo 

facciamo 

君達 

voi(ヴォーイ) 

siete(スィエーテ) 

luccicate 

venite 

fate 

彼ら 

loro(ローロ) 

sono(ソーノ) 

luccicano 

vengono 

fanno 

このようにイタリア語では動詞を見れば誰の行為かが分かるため、特に強調する場合を除き主語が省略されることが多いです。これを知っていると歌詞が理解しやすいので、よかったらessereだけでも覚えてみてください。 

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2番歌詞

 
コン クスト ッフィロ コズィ ソーヴェ
Con questo zeffiro, così soave,
西風とともに、とても快く
 
ー ーメ ッロ スーる スッラ ーヴェ
Oh, com’è bello star sulla nave!
おおなんと美しい、船の上にいるのは!
 
ス パッセッジェーリ ヴェーテ ヴィーア
Su passeggeri, venite via!
さあ乗客よ、ここに来て!
 
ンタ ルーア ! ンタ ルーア !
Santa Lucia! Santa Lucia!
サンタ・ルチア!

単語の意味とプチ解説②

Con (コン)「〜と・といっしょに・で」
questo (クスト)「この・これ」
zeffiro (ッフィロ)「西風・そよ風(男性)」※ギリシャ神話に登場する西風の神 ゼピュロスを表すらしいです。春と夏のそよ風を運ぶ神様とされており、ボッティチェリがヴィーナスの誕生の中で描いたことが有名です。
così (コズィ)「こんな・とても・同じように」※単語末にアクセントがある時は必ずアクセント記号をつけることになっています。
soave (ソーヴェ)「快い・柔らかい・容易な」
 
Oh (オー)「おお・ああ・おい」
com’è (ーメ)「〜のように・なんと」※come(〜のように・なんと)+è(essereの3人称単数形・です・ある)。
bello (ッロ)「美しい・素晴らしい・良い・立派な」
star (スーる)「スター・ヨット」?stare(スターレ)「ある・いる」?
sulla (スッラ)「〜の上に」※su(の上に)+la(定冠詞女性単数)の結合形。
nave (ーヴェ)「船(女性)」
 
Su (ス)「〜の上に・ほら・さあ」※suには前置詞「の上に」以外に「ほら・さあ」という呼びかけ(激励)の意味もあります。
passeggeri (パッセッジェーリ)「乗客・客船(男性単数)」※passeggeroの複数形。
venite (ヴェーテ)「(君達が)来て」※venireの命令法2人称複数形。
via (ヴィーア)「通り(女性単数)」※viaには動詞の働きを強調する副詞としての意味もあり、「venite via」で「ここに来て」といった意味になるみたいです。
 
イタリア語の発音は基本ローマ字読み!
イタリア語の母音字は「i,e,a,o,u」の5つです。正確には口の開きの小さい「エe(e)」と「オo(o)」、口の開きの大きい「エè(ɛ)」と「オò(ɔ)」があるため、母音は全部で7つ存在します。例えば1番2行目の「è (それは)〜です」は口の開きの大きい「エ(ɛ)」ですが、その他の「e」は全て口の開きの小さい「エe(e)」で発音することになっています。ただイタリアでも明確に区別されていないそうなので、あまり意識する必要はないと思います。要するに日本語の「アイウエオ」とほとんど同じです(正確にはuは日本語のウよりも口を丸くすぼませる)。
また英語のように「a」の発音が「æ」「ei」「ə」「ɪ」などと変わるようなことはありません。「a」は「ア」としか発音しません。他の母音も同じです。ですのでイタリア語はほぼローマ字読みでOKです
 
ただ子音の発音については少し特殊なルールがあります。イタリア語のアルファベットや子音の発音についてはこちらのページにまとめてあります。
 
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3番歌詞

 
イン フら レ ンデ バンディーる ラ チェーナ

In fra le tende, bandir la cena
テントの間で夕食をとる

イン ウナ ーラ コズィ セーナ
In una sera così serena,
こんな澄みきった夜に
 
 ン ディンダ  ン デズィ
Chi non dimanda, chi non desia.
誰も求めないし、誰も望んでいない
 
ンタ ルーア ! ンタ ルーア !
Santa Lucia! Santa Lucia!
サンタ・ルチア!
 
 
 

単語の意味とプチ解説③

In (イン)「〜の中に・で」
fra (フら)「〜の間に・で・後に」
le (レ)「定冠詞女性複数」
tende (ンデ)「テント(女性複数)」※tendaの複数形。
bandir (バンディーる)「布告する・追放する・宣言する?」※bandireで「追放する・布告する・禁止する・宣言する」。ここはちょっとよくわからないです。
la (ラ)「定冠詞女性単数」
cena (チェーナ)「夕食(女性単数)」
 
una (ウナ)「不定冠詞女性」
sera (ーラ)「夕方・晩」
così (コズィ)「こんな・とても・同じように」
serena (セーナ)「晴れた・澄み切った(女性形)」
 
Chi ()「誰・である人(関係代名詞)」
non (ン)「しない・ではない」
dimanda (ディンダ)「(それが)尋ねる・頼む?」※domandare(尋ねる・頼む)の3人称単数形がdomanda。ここもよくわからないです。
desia (デズィア)「(それが)欲しい・したい」desiare(desiderare)の直接法現在3人称単数形。
 
アクセントに注意!
イタリア語の単語には各単語に一箇所ずつアクセントがあります。多くの場合後ろから2番目の母音に置かれますが、絶対ではありません。特に単語末にアクセントが置かれる時は必ずアクセント記号をつけることになっています(例così・コズィ・こんな・とても)。ちなみにイタリア語のアクセント記号は上で紹介した「è,ò」以外に「í,é,á,ó,ú」の5つがありますが、これらはアクセント箇所であることを表します。
なおイタリア語のアクセントは原則的には「強く長く」です(例・mare・ーレ・海)(例sera・ーラ・夕方)。ただし2重母音や後ろに子音が2つ続く場合、そして単語末のアクセントは「強く」のみで発音することになっています(例vento・ヴェント・風)(例astro・ストろ)。アクセント箇所を「太字」にしておきましたので意識して歌ってみてください。
 

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4番歌詞

 
ーレ スィ プーチダ ヴェント スィ ーロ
Mare sì placida, vento sì caro,
海はとても穏やかで、風はとても優しい
 
スコるール ファ イ トーボリ アル マリーロ
Scordar fa i triboli al marinaro,
苦しみも海で忘れてしまう
 
エ ヴァ グりンド コン アッレグーア
E va gridando con allegria,
そして喜んで叫んでいる
 
ンタ ルーア ! ンタ ルーア !
Santa Lucia! Santa Lucia!
サンタ・ルチア!

 

単語の意味とプチ解説④

Mare (ーレ)「海(男性名詞)」
sì (スィ)「はい・このように」
placida (プーチダ)「穏やかな・平静な」
vento (ヴェント)「風(男性名詞)」
caro (ーロ)「親切な・愛する・優しい・貴重な」
 
Scordar (スコるーる)「忘れる?」※scordareが「忘れる」の不定詞(原形)。
fa (ファ)「する・させる」※fareの直接法現在3人称単数形。
i (イ)「定冠詞男性複数」
triboli (トーボリ)「いばら・苦難(男性複数)」
al (アル)「に・で・への」※a(に・で)+il(定冠詞男性単数)の結合形。
marinaro (マリーロ)「海の・船乗り(男性)」
※この行もよく分かりません。
 
E (エ)「そして・と」
va (ヴァ)「行く」※andareの3人称単数形。
gridando (グりンド)「叫ぶ・ほえる」※gridareのジェルンディオ(英語のing)。andare+ジェルンディオ(ando,endoの語尾)で「繰り返しする・〜しつつある」といった反復や進行を表します。
con (コン)「〜と・といっしょに・で」
allegria (アッレグーア)「喜び・鮮やかさ」
 
「r(エッレ)」の発音に注意!
イタリア語の「r」は日本語の「ラ行(歯茎弾き音)」とも英語の「r(歯茎接近音)」とも異なり、基本的には「巻き舌のr」で発音することになっています。
正確には「歯茎震え音(しけいふるえおと)」と言いますが、これも少し条件があって語頭の「r」や前後のいずれかに子音が来る場合は「巻き舌」で発音するのに対し、前後を母音に挟まれた時は通常巻かないとされています。
例えばastro (ストろ・星)やbarchetta (バるッタ・小舟)は前後のいずれかに子音があるため 「巻き舌で発音するのに対し」、mare (ーレ)「海」は母音に挟まれているため巻かずに通常の「ラ行」でいいようです。「rr」も巻き舌です(例sorridere・ソッーデレ・微笑む)。
「巻き舌のr」を「ひらがなのら行」で記載しています。なおスペイン語の巻き舌は結構激しく巻きすが、イタリア語は一般的に激しく巻きません。2回ほど「るるっ」と巻けば十分だと思います。
それから「l(エッレ)」に関しては英語と同じで、舌先を上の前歯の裏側に付けたまま発音する「歯茎側面接近音(そくめんせっきんおん)」です。
 
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5番歌詞

 
オ ルチェ ーポリ オ スール ベート
O dolce Napoli, o suol beato,
おお穏やかなナポリよ、至福の土地よ
 
ーヴェ ソッーデレ ヴォッレ イル クれート

Ove sorridere volle il creato!
その神による創造物も微笑みたかった

トゥ ーイ リンーロ デッラるモーア
Tu sei l’impero dell’armonia!
君は調和の帝国
 
ンタ ルーア ! ンタ ルーア !
Santa Lucia! Santa Lucia!
サンタ・ルチア!
 
 

 

単語の意味とプチ解説⑤

O (オ)「あるいは・または」といった接続詞もありますが、ここでは「おお〜よ」という意味合いの間投詞。
dolce (ルチェ)「甘い・穏やかな・愛しい・優しい・柔らかい」
Napoli (ーポリ)「ナポリ(女性)」
suol (スオール)「土地?」※suoloが「土地」、suoleが「晴れた」solereの三人称単数形。
beato (ベート)「幸せな・至福の・奇跡を行った人・聖人に次ぐ地域・福者」
 
Ove (ーヴェ)「どこへ・する時」の他に「〜であるところの」という場所を表す関係詞の意味もあるそうです。
sorridere (ソッーデレ)「微笑む・気に入る」
volle (ヴォッレ)「欲しかった・したかった」※volere(欲しい・したい)の直接法遠過去3人称単数形。直接法遠過去とは、現在とは切り離された過去の行為や物語・歴史上の出来事を表す時制のこと。
il (イル)「定冠詞男性単数」
creato (クれート)「創造された・神による創造物・宇宙(男性)」※creatoreが「創造主・神」
 
Tu (トゥ)「君は」※「神の創造物である至高の土地ナポリ」を「君」としていると思われます。
sei (ーイ)「です・ある」※essereの2人称単数形
l’impero (リンーロ)「帝国(男性)」※l'(定冠詞男性単数)+impero
dell’armonia (デッラるモーア)「調和・一致(女性)」※di(の・のための)+la(定冠詞女性単数)+armonia(調和)。
 
日本語版歌詞を原曲と比較してみた!
この歌は世界的に有名なナポリ民謡ということもあって、複数の日本語歌詞が作られています。確認できたのは、小松清さん、堀内敬三さん、そして妹尾幸陽さんの3つの訳詞。ところが比較してみると中身は結構異なっています。今回このイタリア語版を翻訳したついでに、誰の訳詞がイタリア語版に一番近いのか検証してみました。

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6番歌詞

 
ール ケ タるーテ ッラ  ラ ーラ
Or che tardate? Bella è la sera.
さあどれだけ待つのか?夕暮れは美しい
 
ーラ ウナウッタ フスカ エ レッジェーラ
Spira un’auretta fresca e leggiera.
さわやかで軽い風が吹く
 
ヴェーテ アッージレ バるッタ ーア
Venite all’agile barchetta mia,
私の軽快な小舟に来て
 
ンタ ルーア ! ンタ ルーア !
Santa Lucia! Santa Lucia!
サンタ・ルチア!
 
 
 

単語の意味とプチ解説⑥

Or (ール)「今・さて・だが」※ora(今・さあ・さっき)のことらしい。
che (ケ)「どれだけ・何(疑問詞)・であるところの(関係代名詞)」
tardate (タるーテ)「遅れる」※tardareの2人称複数形。
Bella (ッラ)「美しい・綺麗な・良い」
è ()「です・ある・いる」
la (ラ)「定冠詞女性単数」
sera (ーラ)「夕方・晩」
 
Spira (スーラ)「吹く・表れる」※spirareの3人称単数形。
un’auretta (ウナウッタ)「風(女性)」una(不定詞女性単数)+auretta
fresca (フスカ)「涼しい・爽やかな」
e (エ)「そして・と」
leggiera (レッジェーラ)「軽い」※leggero「軽い」
 
Venite (ヴェーテ)「(君達が)来て」※venireの命令法2人称複数形。
all’agile (アッージレ)「機敏な・
軽い・しなやかな」※a(に・へ・で)+la(定冠詞女性単数)+agile。
barchetta (バるッタ)「小舟・ボート(女性単数)」
mia (ーア)「私の」
 
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個人的な感想!

この「サンタ・ルチア」は有名な歌で今まで何度も聞いたことがあったのですが、歌詞をじっくり読んだことはなかったです。
 
今回この歌を翻訳するにあたってじっくりと読んでみたのですが、正直ちょっと驚きました。
 
こんなに商業的な歌だったのかと。
 
僕はタイトルから勝手にもう少し宗教的な歌を想像していました。賛美歌みたいな。
 
歌詞を読んでみると「聖ルチア」の生涯のかけらも出てこないのですよね。
 
それどころか「サンタルチア」という地名自体がイタリアのいたるところにあるらしい。
 
なんか思ってたのと違う……🤒
 
ちょっと残念な気持ちになりました。
 
 
 
実はこの歌あのエルヴィス・プレスリー(1935〜1977年)もカバーしています。
 
プレスリーといえば「キング・オブ・ロックンロール」とも称される方なのですが、実はナポリ民謡もいくつかカバーしているのです。
 
カバーが確認できた有名な曲は「オー・ソーレ・ミーオ」「帰れソレントへ」そして「サンタ・ルチア」。
 
このうち「オーソレミオ」と「帰れソレントへ」はメロディだけは踏襲しながら、歌詞は英語のオリジナルソングで、タイトルも「Surrender」と「Its Now or Never」と完全に別の歌に変わっています。
 
ところが面白いことにこの「サンタルチア」は歌詞やタイトルを変えることなくイタリア語のまま歌っています。
 
 
イタリア語の曲も歌っていたのですね。初めて聞きました。
 
 
ただ「サンタルチア」の歌詞を読んでみる限り、「お客さんうちのボート乗ってよ!」というナポリの船頭のコマーシャルソングになっています。
 
これを元の歌詞まま歌っても……あなたナポリの船頭さんじゃないし……
 
せっかくイタリア語で歌うのであれば、誰もが共感できる情熱的な歌詞「オーソレミオ」にして欲しかったです。
 
ちなみに「帰れソレントへ」は半分は失恋、もう半分はソレント市の宣伝みたいな歌です。
 
つまり歌詞を独自にアレンジするのであれば「帰れソレントへ」と「サンタルチア」にすべきだったのだと思います。この2つはご当地宣伝ソングなのだから。
 
 
確かに歌はうまいけど……原曲で歌うチョイスがちょっと残念(正確にはサンタルチアの原曲はナポリ語)。
 
そんなことを思いました。
 
 
それでは元気で。
 
 
ハク
 
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