アメリカ国歌を歌ってみよう![カタカナ歌詞和訳付き!]

アメリカ国旗は「星条旗(せいじょうき)」で、英語では「The star-spangled Banner」 (ザ・スター・スパングルド・バナー)と言います。

star(星が) spangled(散りばめられた) Banner(旗、横線)という意味を表します。

ですが実は「アメリカ国歌」も「The star-spangled Banner」(星条旗)になります。

要するにアメリカは国旗も国歌も「The star-spangled Banner」であり、「星条旗」ということになります。

この世界一有名な国歌、「アメリカ国歌」に、カタカナ歌詞と和訳を付けましたので練習してみてください。

まずはその前に、アメリカ国歌の成立について少し説明します。

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「アメリカ国歌」成立の背景と歴史をざっくり解説!

 

作詞は200年前の「フランシス・スコット・キー」

アメリカ国歌の歌詞を読んでみると、どこかと激しく戦っています。

歌詞には書いてありませんが、相手はイギリスになります。

1812~1815年にかけてアメリカの「第二次独立戦争」とも言われる「米英戦争」が起こります。

この「米英戦争」で最大の激戦地となったのが、メリーランド州ボルチモアの「マックヘンリー要塞」でした。

1814年9月、当時35歳の弁護士「フランシス・スコット・キー」は、 友人の捕虜解放のためにイギリス軍艦に乗り込みます

交渉の結果捕虜の解放には成功しましたが、二人は機密保持のため軍艦に一時的に抑留されてしまいました。

その晩イギリス軍艦は、味方が立てこもる「マックヘンリー要塞」へと、凄まじい攻撃を加えます

マックヘンリーに海上からロケットを打ち込むイギリス艦:1814年
出典:ウィキペディア

「キー」はあまりにも激しい砲撃に、これでは砦が陥落してしまう、と絶望的な気分で夜明けを迎えます。

すると薄明かりの中、味方の「マックヘンリー要塞」に「The star-spangled Banner」(星条旗)がまだ翻(ひるがえ)っているのが見える

「星が散りばめられた旗がまだ砦に翻っているではないか!!」

「自由な大地の上に!勇敢な故郷の上に!!」

「よくぞこの砲撃を耐え抜いた!!」

というこの感動を「キー」は詩に書きつけました。

「星条旗」が砦に翻っていたという感動を書いた詞だから「The star-spangled Banner」というタイトルになったのですね。

 

国歌採用は100年前

この詩を、 当時既に存在していた米英で人気の曲「天国のアナクレオンへ」(1780年ジョン・スタッフォード・スミス作曲)のメロディーを引用して、「The star-spangled Banner」(星条旗)として発表しました

「天国のアナクレオンへ」

 ですが、この「The star-spangled Banner」が正式に国歌に採用されたのは、それから随分後の1931年のこと。

割と最近です。

実は1931年までアメリカは、別の曲を国歌として採用(非公式)していました。

それがこちらの曲「My Country  ‘Tis of Thee(私の国、それはあなたのこと)」

このメロディどこかで聞いたことありませんか?

 このメロディーはイギリス(英連邦)国歌の「God Save the Queen(ゴッド・セイブ・ザ・クイーン:女王陛下万歳)」のメロディーで、クラシック音楽にも度々採用されている有名な曲です。

こちらが1番の歌詞になります。「女王陛下万歳」を歌える人であれば、おそらく即興で歌えると思います。

My country, ‘tis of thee,
Sweet land of liberty,
Of thee I sing;
Land where my fathers died,
Land of the pilgrims’ pride,
From every mountainside
Let freedom ring!
私の国、それはあなたのこと
清らかな自由の地、
私は歌う、あなたのことを
私の祖先の眠る地で、
巡礼始祖の誇りの地で、
すべての山々から
自由を響かせよ!
※ 「’Tis(ティズ)」は「It is」の古い表現 「thee(ズィー)」は「you(目的格)」の古い表現(なんじを、そなたに)

このメロディーは、昔ドイツも国歌に採用していました。人気があったみたいです。

 

アメリカ国歌の正しい歌い方!

アメリカ人が国歌斉唱時に、右手を左胸に置いている姿を見たことありませんか?

アメリカでは、これが国歌斉唱の正しい姿勢とされています。

ただしこれは、あくまでアメリカでの歌い方であって、 世界的なルールというわけではありません。

実は第二次世界大戦までは、違う姿勢で歌っていました。

右手を指先まで伸ばし、斜め上にあげたまま国歌斉唱をしていたのですが…

…これってどっかで見ましたよね?

そう、「ハイルヒトラー」です。

出典:ウィキペディア

ナチスとかぶるのが嫌だったので、 右手を上げるのを止めて左胸に置くように変更したそうです。

愛国心を感じさせる美しい姿なのですが、こんな理由で始まっていたのですね。

 

日本でもたまに左胸に手を置いて「君が代」を歌う人を見かけますが、これは正しくありません。

日本では直立不動で歌うのが正しいとされています。

日本には日本のルールがありますのでやめましょう。

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アメリカ国歌の歌詞と意味!

Oh, say can you see,
by the dawn’s early light,
What so proudly we hailed
at the twilight’s last gleaming,
Whose broad stripes and bright stars
through the perilous fight,
O’er the ramparts we watch’d,
were so gallantly streaming?
おお、見えるだろうか、
夜明けの薄明かりによって
昨日の夕暮れの薄明かりの中で
誇り高く歓呼せしもの
それは太い縞と輝く星たち(星条旗)
危険な戦いの中で
城壁の上に
勇敢に翻っているのを我々は見た
Oh: おお
dawn’s: 夜明けの(ドーンズ)
proudly: 誇り高く(プラウドリー)
hailed: 歓呼した(ヘイルド)
twilight’s: 黄昏の、夕暮れの(トワイライツ)
last: 前の
gleaming: かすかな光、きらめく(グリーミング)
broad: 広い(ブロード)
stripes: しま(模様)(ストライプス)
perilous: 危険な(ペララス)
O’er: 上に(=over)、前置詞(オァ)
ramparts: 城壁、防塁(ランパート)
gallantly: 勇敢に(ガラントリー)
streaming: 流れている、翻(ひるが)っている(ストリーミング)

 

And the rockets’ red glare,
the bombs bursting in air,
Gave proof through the night
that our flag was still there.
O! say does that star-spangled
banner yet wave
O’er the land of the free
and the home of the brave?
砲弾が赤く光り
爆弾空中で破裂する中、
一晩中耐え抜き
我々の旗はまだそこにあった
おお、星が散りばめられた旗(星条旗)が
まだ翻っているではないか
自由な大地、
勇敢な故郷の上に
rockets: ロケット、砲弾(ロケッツ)
glare: 眩しい光、光る(グレア)
bombs: 爆弾(バムス)
bursting: 爆発、破裂(バースティング)
proof: 耐える(プルーフ)
through: 通して(スルー)
flag: 旗(フラグ)
O!: おお!(オウ)
spangled: 散りばめられた(スパングルド)
banner: 旗、横断幕、横線(バナー)
star-spangled banner: 星条旗(アメリカ国旗)
yet: まだ(イェット)
wave: 翻る、揺れる(ウェイブ)
O’er: 上に(=over)、前置詞(オァ)
land: 土地(ランド)
brave: 勇敢な(ブレイブ)

動画に合わせて歌ってみよう!

試しに歌ってみてください。

まず注意していただきたいのが「æ」の発音です。 この音はイギリスとアメリカでは少し異なります。イギリスでは日本語の「ア」に近いのですが、アメリカでは「エ」に近くなります。
英米はお互いの発音を軽蔑しあっています。特にこの歌、イギリスと戦ってる歌ですよね。それを英国発音で歌ってしまうのはやっぱりまずいみたいです。
and」は「ンド」ではなく、「ンド」に近い発音を意識してみてください。

もう一つ注意していただきたいのが子音の発音です。日常英会話では子音で終わる単語は子音を発音せずに終わることが多いですが、 歌を歌う場合はできるだけ子音をはっきり発音した方が美しく聞こえます。
例「twilight’s last gleaming」
△(トゥワイ・ライ・ラス・グリ・ミン)
◯(トゥワイ・ライツ・ラスツ・グリ・ミング)

出展:commons.wikimeddia.org

下のカタカナは 楽譜をもとに音符ごとに区切ったものになります。最初はこちらの方が覚えやすいと思います。

O・h・ say・ can・ you・ see,
  オ・     オ・          セイ・           キャン・            ユー・             スィー

by・ the・ dawn’s・ ear・ly・ light,
  バイ・        ザ・              ドーンズ・             アー・        リー・         ラーイツ

What・ so・ proud・ly・ we・ hailed
    ワッ・              ソ・              プラウ・          ドリ・        ウィ・            ヘーイルド

at・ the・ twil・ight’s・ last・ gleam・ing,
  アッ・        ザ・           トゥワイ・            ライツ・             ラスツ・              グリ・            ミング

Whose・ broad・ stripes・ and・ bright・ stars
       フズ・                  ブロ・                 ストライプス・              エン・              ブライ・              スターズ

through・ the・ per・il・ous・ fight,
       スルー・                    ザ・            ペ・      ラ・       ラス・           ファーイト

O’er・ the・ ram・parts・ we・ watch’d,
    オァ・             ザ・            ラーン・            パツ・            ウィ・              ウォーッチ

were・ so・ gal・lant・ly・ stream・ing?
     ワー・             ソ・            ギャ・         ラン・      トリ・              ストリ・             ミング

And・ the・ rock・ets’・ red・ glare,
  エン・              ザ・              ロ・           ケッツ・            レッド・          グレー

the・ bombs・ burst・ing・ in・ air,
   ザ・             バムス・                   バース・        ティング・       イン・        エアー

Gave・ proof・ through・ the・ night
   ゲイッ・               プルー・                   スル・                    ザ・            ナーイツ

that・ our・ flag・ was・ still・ there.
   ザッ・           ラ・              フラッグ・          ワズ・         スティル・             ゼア

O!・ say・ does・ th・at・ star・-span・gled
 オオ・         セイ・              ダズ・          ザ・      ア・           スター・              スパン・           グルド

ban・ne・r・ ye・t・ wa・ve
  バー・         ナ・       ア・       ィエ・      エ・        ウェ・      エーイブ

O’er・ the・ la・nd・ of・ the・ free
   オァ・            ザ・            ラー・     アンド・     オブ・         ザ・             フリー

and・ the・ home・ of・ the・ brave?
   エン・           ザ・                ホーム・           オブ・       ザー・          ブレイーム

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