英語のアルファベットの読み方と発音をまとめてみた!【カタカナと母音の一覧・IPA図表付き!】

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Hello(ハロー・こんにちは)!
 
 
今回は英語のアルファベットの読み方と発音をまとめてみました。発音記号とIPAの図表も載せてありますので併せて確認してみてください。
 
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まずは英語のアルファベットと母音の概要!

まずはアルファベットと母音の概要からお話ししますね。英語に使用されている文字をラテンアルファベットと言いますが、全部で26文字から構成されています。一覧にするとこのようになります。
A
エイ
B
ビー
C
スィー
D
ディー
E
イー
F
エフ
G
ジー
H
エイチ
I
アイ
J
ジェイ
K
ケイ
L
エル
M
エム
N
エヌ
O
オウ
P
ピー
Q
キュー
R
アル
S
エス
T
ティー
U
ユー
V
ヴィー
W
ダブリュー
X
エクス
Y
ワイ
Z
ゼッド
 
このうち母音を表すアルファベットは「a,i,u,e,o」の5つのみなのですが、実際の母音の数を数えてみると、国際音声記号(IPA)では17個ということになっています(諸説あります)。実は英語の母音字は、この文字は常にこの音で発音する、といったルールがありません。一つの文字に複数の発音があり、状況によって読み方が変わります。
 
これが英語の発音が難しくなる原因の一つにもなっているのですが、ある程度の法則性もあります。英語の母音字「a,i,u,e,o」には大きく①アルファベット読みする場合と②文字本来の発音をする場合があります。
 
①アルファベット読み
「eɪ,aɪ,juː,iː,ou」
②文字本来の発音
「æ,ɪ,ʌ,e,ɔ」
 
必ず当てはまるわけではありませんが、「母音または子音+e」で終わる単語のアクセント母音は①アルファベット読みが多い。「子音」で終わる単語のアクセント母音は②本来の発音が多い。そしてアクセントのない母音は③「ə」か「ɪ」の音になりやすい、といった法則もあります。
 
例 zero(ズーロウ・zíːrou・0)
例 five(フイヴ・fɑiv・5)
例 eleven(イヴン・ɪlévən・11)
 
 
母音はどこかできちんと覚えないと、永久にカタカナ英語になってしまう可能性がありますので特に注意して覚えるようにしてください。
 
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英語のアルファベットの発音!

英語の母音や子音を再現する際に、IPA の図表を参考にすると口の中をイメージしやすいです。このページの下の方に簡略化したものを貼っておきますので、実際に発音する際に参考にしてみてください。
アルファベット
読み方
発音
備考
Aa
エイ
eɪ,æ
エイ,ア
発音記号の「æ」は口を大きめに開けて舌を前に出して発音する音で、「アの口でエ」と言う感じに近い。IPAの図表では口の縦の開きを7段階で表しているが、上から2番めに大きく開けて発音することになっている。アルファベット読みの場合は「(エイ)」と発音する。「eɪ」の「e」は口の開きの小さい「イに近いエ」で開きの大きさは下から3番目。例「Asia」(イズィア・éiʒə・アジア)、「animal」(ナマル・ænəməl・動物)。
Bb
biː
ビー
b
b」は日本語の「バ」に相当する音。IPAでは「有声・両唇・破裂音(ゆうせいりょうしんはれつおん)」と言い、下唇と上唇で閉鎖を作り一気に開放することによって起こる破裂音で、「p」を有声音化させた音になる。例「bag」(グ・bæg・カバン)。
Cc
siː
スィー
k,s
ク,ス
c」には「カ行(k)」と「サ行(s)」があり、後ろに「a,o,u」が続くと「カ行」で発音し、「e,i,y」が続くと「サ行」で発音することが多い。なおアルファベットの「c」は「シー(ʃː)」ではなく「スィー(siː)」と読む。例「cat」(キャット・kæt・猫)、「city」(スティ・síti・街)。
Dd
diː
ディー
d
ドゥ
日本語の「ダ行」の音。正式には「有声・歯茎・破裂音(ゆうせいしけいはれつおん)」と言って、舌端と歯茎で閉鎖を作って開放することによって起こる破裂の音で、「t」を無声音化させたものになる。例「dog」(ーグ・dɔːg・犬)。
Ee
イー
iː,e
イー,エ
」は口を横に引いて舌を前に出して発音する「イー」で、IPAでは口の開きが最も小さい音の1つになる。そして「e」は口の開きの小さめの「イに近いエ」。「e」もアルファベット読みと、本来の音がある。例「zero」(ズーロウ・zíːrou・0)、「eleven」(イヴン・ɪlévən・11)。
Ff
ɛf
エフ
f
下唇を軽く噛んで発音する「ファ行」の音。正式には「無声・唇歯・摩擦音(むせいしんしまさつおん)」と言って、下唇と上歯で隙間を作って息を吹き込むことで起こる摩擦の音で、「v」を無声音化させた音になる。例「five」(フイヴ・fɑɪv・5)。
Gg
dʒiː
ジー
g,dʒ
グ,ジ
g」は正式には「有声・軟口蓋・破裂音(ゆうせいなんこうがいはれつおん)」と言って、後舌面と軟口蓋で閉鎖を作って開放することによって起こる破裂音を表し、「k」を有声音化させた音になる。「g」には「ガ行(g)」と「ジャ行(dʒ)」があり、後ろに「a,o,u」が続くと「ガ行」で発音し、「e,i,y」が続くと「ジャ行」で発音することが多い。例「game」(イム・géɪm・ゲーム)、「general」(ジナラル・dʒénərəl・一般的な)。
Hh
eɪtʃ
エイチ
h
日本語の「ハ行(ハ,ヘ,ホ)」の音。正式には「無声・声門・摩擦音(むせいせいもんまさつおん)」と言って、声門から出される無声の摩擦音を表す。口の最も奥から出される音の1つだが、弱形になると「h」は発音されなくなる。例「him」(ム→イム・hím→ɪm・彼を)。
Ii
アイ
aɪ,ɪ
アイ,イ
まず気をつけたいのが「i」ではなく「ɪ」の音であること。どちらも「イ」だが「ɪ」は口の開きが少しだけ大きい「エに近いイ」。それからIPAでは舌の位置を前後5段階に分けているが、「ɪ」は舌の位置が前から2番目で「i」よりもやや後ろ。長母音「iː」とは音自体が若干異なるので注意。「i」もアルファベット読みと、本来の音がある。例「five」(フイヴ・fɑɪv・5)、「six」(スクス・síks・6)。
Jj
dʒeɪ
ジェイ
」は日本語の「」の音。「有声・後部歯茎・破擦音(ゆうせいこうぶしけいはさつおん)」と言って、舌端を上歯茎に当て舌を離した瞬間に息を通すことで息の摩擦を起こす破裂と摩擦の混ざった音を表す。例「July」(ジュイ・dʒulɑɪ・7月)。
Kk
keɪ
ケイ
k
日本語の「カ行」に相当する音。正式には「無声・軟口蓋・破裂音(むせいなんこうがいはれつおん)」と言って、「有声・軟口蓋・破裂音(k)」を無声音化させた音になる。特に最後に「k」が来る単語は日本語の「ク」みたいに「ku」と発音しないこと。例「bank」(ンク・báŋk・銀行)。
Ll
ɛl
エル
l
日本語の「ラ行」とは少し異なり、舌先を上前歯の裏に当てその舌の両側から息を流して発音する音になる。IPAでは「有声・歯茎・側面接近音(ゆうせいしけいそくめんせっきんおん)」と言う。「歯茎音」とは上の歯茎に舌端を接触または接近させて調音する子音のこと。「側面音(そくめんおん)」とは中央の空気の流れを塞いだ舌の脇を開放させて起こす音のことで、特に空気の摩擦音ではなく声を共鳴させる音を「側面接近音」と呼ぶ。日本人が苦手な音の一つ。舌先を歯の裏に押しつけたまま発音するため「ル」は「ウ」に近く聞こえる。例「hill」(ル・híl・丘)、「eleven」(イヴン・ɪlévən・11)。
Mm
ɛm
エム
m
日本語の「マ行」の音。正式には「両唇・鼻音(りょうしんびおん)」と言って、下唇と上唇で閉鎖を作り、呼気を鼻にも通すことによって生じさせる鼻音の1種になる。例「time」(イム・táim・時間)。
Nn
ɛn
エヌ
n
ヌ,ン
日本語の「ナ行」の音。正式には「歯茎・鼻音(しけいびおん)」と言って、舌端と歯茎で閉鎖を作り呼気を鼻にも通すことによって生じさせる鼻音の1種になる。「m」よりも閉鎖を作るポイントが若干口の奥になる。なお「ng」の綴りは「軟口蓋・鼻音」と言って、後舌と軟口蓋で閉鎖を作る鼻音になり、同じ「ン」でも発音のし方が異なるので注意。例「night」(イト・náit・夜)、「moon」(ーン・múːn・月)、「long」(ーング・lɔːŋ・長い)。
Oo
ou
オウ
ou,ɔ,ɑ
オウ,オ,オ
ここで登場する4つの発音記号「ou,ɔ,ɑ」は、全て舌の位置が一番奥で「ɑ」以外は唇を丸く(円唇音)して発音する音になる。IPAによると「u」は口の開きが最も小さく口を丸くすぼめて発音する「」。「o」は口の開きが3番目に小さい「」で、「ɔ」は5番目に小さい「」、「ɑ」は口の開きが一番大きい「(アに近い)」、となる。なお日本語の「オ」は「o」と「ɔ」の間でやや「o」に近いとされる。例「note」(ノト・nout・ノート)、「hot」(ト・hɔt・熱い)、「October」(オクウバ・ɑktóubə・10月)。
Pp
piː
ピー
p
p」は日本語の「パ行」に相当する音。IPAでは「無声・両唇・破裂音(むせいりょうしんはれつおん)」と言って「有声・両唇・破裂音(b)」を無声音化させた音になる。IPAの表にもある通り、口の最も先端かつ最も強く空気を閉じ込めて発音する音、ということになる。例「pen」(ン・pén・ペン)。
Qq
kjuː
キュー
k
英単語では「q」の後は必ず「u」が続き「kw」と発音する。例「Queen」(クーン・kwíːn・女王)。
Rr
ɑr
アル
r
こちらも日本語の「ラ行」とは異なる。日本語の「ラ行」は上の歯茎の奥を舌で一瞬はじく「弾き音(ɾ)」と呼ばれる音だが、英語の「r」は舌をどこにも接触させずに歯茎に近づける「有声・歯茎・接近音(ゆうせいしけいせっきんおん・ɹ)」と呼ばれる音。一般的な辞書では簡略化した「r」の発音記号で表記するが、厳密なIPAでは英語の「r」は「ɹ」で表記され、IPAの「r」は本来巻き舌のラ行である「歯茎・震え音」を表すことになっている。「w」を発音するように口を一旦すぼませてから「r」を発音するのがコツ。例「red」(ド・réd・赤)。
Ss
ɛs
エス
s,z
ス,ズ
日本語の「サ行」に相当する音。正式には「無声・歯茎・摩擦音(むせいしけいまさつおん)」と言って、舌端と歯茎で隙間を作って起こす摩擦の音で、「z」を無声音化させたものになる。なお日本語の「サ,シ,ス,セ,ソ」をアルファベットで表記すると「sa,shi,su,se,so」であって、「si」だけは「スィ」と読むので注意。日本語の「」は「ʃ」の音であって「shi」と表記される。例「see」(スー・síː・見える)、「shi」(ー・ʃíː・彼女は)。
Tt
tiː
ティー
t
トゥ
日本語の「タ行」の音。正式には「無声・歯茎・破裂音(むせいしけいはれつおん)」と言って、「有声・歯茎・破裂音(d)」を無声音化させた音になる。例「tea」(テー・tíː・お茶)。※母音が2つ並ぶと後ろの母音は発音しなくなることが多い。なお「th」の綴りは「θ」か「ð」の音になる。正式には「θ」は「無声歯摩擦音(むせいはまさつおん)」といい、舌端と歯で隙間を作りそこに空気を通して摩擦させる「」の音で、「ð」は「θ」を有声音化(有声歯摩擦音)させた「」の音とされる。「s」「z」は舌端を歯茎(内側)にあてて発音するのに対し、「θ」「ð」は舌を軽く噛んで息を遮断させながら発音する音になる。例「three」(スー・θríː・3)、「that」(ット・ðæt・あれ)。
Uu
juː
ユー
juː,uː,ʌ
ユー,ウー,ア
u」は舌を奥に引き、口の開きを一番小さくして唇を丸くすぼめて発音する「」。「j」は「硬口蓋(こうこうがい)接近音」と言い、口腔内上部に前舌を近づけながら発音する「イ」の音の子音で、日本語では「ヤ行」の子音として使われている音になる。「j」と「u」で口をすぼめて発音する「ユ」。なお「ʌ」は「ɔ」の口の大きさと舌の位置で唇を丸めずに発音する「ア」の音で、日本語では「あっ」と呟く感じに近い。例「use」(ーズ・júːz・使う)、「sun」(ン・sʌn・太陽)。
Vv
viː
ヴィー
v
下唇を軽く噛んで発音する「ヴァ行」の音。正式には「有声・唇歯・摩擦音(ゆうせいしんしまさつおん)」と言って、「無声・唇歯・摩擦音(f)」を有声音化させた音になる。あくまで摩擦音なので、発音と同時に口を開けるのではなく歯と唇を軽く付けたまま発音すること。例「very」(ヴリ・véri・とても)、five(フイヴ・fɑiv・5)。
Ww
dʌbəl.juː
ダブリュー
w
w」は「u(ウ)」のように口をすぼめて前に出し元に戻しながら発音する「」の音。正式には「有声・両唇・軟口蓋・接近音(ゆうせいりょうしんなんこうがいせっきんおん)」と言って、上唇と下唇、軟口蓋と後舌の2カ所を狭めて発音する音で、あくまで子音の1つという位置づけになる。例「water」(ウーター・wɑːtər・水)。
Xx
ɛks
エクス
z,ks,gz
ズ,クス,グズ
英語の「x」には「z(ズ)」「gz(グズ)」「ks(クス)」の3通りの発音がある。基本的には「x」が語頭の場合は「z」、「x」に母音が続く場合は「gz」、「x」に子音が続く場合は「ks」、と発音することになっている。例「xenon」(ズーノン・zíːnɑn・キセノン)、「example」(イグズムプル・ɪgzæmpl・例)、「explain」(イクスプイン・ɪkspléɪn・説明する)。
Yy
waɪ
ワイ
j
発音記号の「j」は「硬口蓋(こうこうがい)接近音」と言って、口腔内上部に前舌を近づけながら発音する「」に近い音の子音。日本語では「ヤ行」で使用されている子音なので、発音は日本語の「ヤ行」でOK。例「you」(ー・júː・あなた)。
Zz
zɛd
ゼッド
z
日本語の「ザ行」の音。正式には「有声・歯茎・摩擦音(ゆうせいしけいまさつおん)」と言って、「無声・歯茎・摩擦音(s)」を有声音化させた音になる。これも「s」同様に「ザ,ジ,ズ,ゼ,ゾ」をアルファベットで表記すると「za,ji(ʒ),zu,ze,zo」。「zi」だけは「ズィ」の音なので注意。例「zero」(ズーロウ・zíːrou・0)、「zone」(ウン・zóun・地域)。
 
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口の中の絵を書いてみた!

硬口蓋(こうこうがい)とか軟口蓋(なんこうがい)といってもピンとこないと思ったのでちょっと絵を書いてみました。硬口蓋の場所は口腔内上部の前の方で、軟口蓋は硬口蓋の奥になります。またその奥にある口蓋帆(こうがいはん)を上下させ鼻腔にも呼気を通すことで鼻音の発音が可能になります。…汚くてごめん…
 
 

辞書の発音記号とIPA の違い!

国際音声記号」(international phonetic alphabet(IPA))は、あらゆる言語の音声を文字で表記するために作られたもので、数多くの記号を使って厳密に定められています。
 
これに対し一般的な英語の辞書には「Jones式発音記号」というものが使われています。これは「IPA」の簡略版といった位置づけになり扱いやすいのですが、記号が少ないため発音を厳密に表記できないといったデメリットもあります。
 
ここでは発音を丁寧に説明するために、一部「IPA」の発音記号(ɹなど)も使って説明しています。
 
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国際音声記号(IPA)の図で母音の発音をイメージしてみよう!

こちらは国際音声記号(IPA)の英語の母音の発音記号と口腔内の関係を図式化したものになります。簡単に説明させてください。
 
IPAでは母音の発音を舌の位置と口の開きの大きさ、そして唇の形の3つの要素に分解して図式化しています。まず左右の軸は、左に行くほど舌の位置(正確には舌の最も盛り上がった位置)が前であることを表し右に行くほど舌の位置が奥であることを表します。また上に行くほど口の縦の開きが狭く(舌を上部に置き口を閉じる)下に行くほど口の開きが大きい(顎を下げ舌を下部に押し付ける)ことを表します(IPAでは口の縦の開きを7段階で評価しています)。本来1点につき2つの記号があるのですが、右側が唇を丸めて発音する「円唇母音(えんしんぼいん)」を表し、左側が唇を丸めずに発音する「非円唇母音」を表します。音声学では唇の形が丸いか丸くないかの2択で区別しています。
 
例えば図の右側の発音記号「u,o,ɔ,ʌ,ɑ」は全て舌を奥に引いた状態で発音することを表しますが、「u」が口の縦の開きが一番小さく「ɑ」が口の開きが一番大きくなります。また「u,o,ɔ」は唇を丸める「円唇母音」であるのに対し、「ʌ,ɑ」は唇を丸めない「非円唇母音」であることも表しています。
 
逆に図の左側舌を前に出して発音することを表しますが、「i」と「ɪ」は口の開きと舌の位置が若干異なりますので注意してください。ɪ」の方が若干口の開きが大きい「エに近いイ」になります。æ」は「アの口のまま舌を前に出してエ」と発音する感じです。そして「ə」は半開きの口で舌を真ん中のあたりに置いて発音する「」。ちょうど真ん中あたりなので脱力した曖昧母音とも言われます。
 
正しく身につけられれば英語の発音が全般的に向上しますのでぜひ意識してみてください。

 
なお日本語の「ア,イ,ウ,エ,オ」の発音記号は「a,i,ɯ,e,o」とされていますが、実際の日本語の「ア」はもっと後舌ぎみで、「エ,オ」はやや口の開きの大きい「ɛ,ɔ」より、「ウ」は非円唇(唇が丸くない)とされており、英語の「u」のようには唇を丸くすぼめずに発音する音とされています。
 
あえて日本語の「ア,イ,ウ,エ,オ」を図に入れてみると、だいたいこんな感じになるみたいです。実際に母音を発音する際の目安にしてみてください。
 
 

国際音声記号(IPA)の子音!

両唇音
唇歯音
歯音/歯茎音/後部歯茎音
そり舌音
硬口蓋音
軟口蓋音
口蓋垂音
咽頭音
声門音
破裂音
p,b
t,d
k,g
鼻音
m
n
ŋ
ふるえ音
r
たたき音/弾き音
ɾ
摩擦音
f,v
θ,ð,s,z,ʃ,ʒ
h
側面摩擦音
接近音
ɹ
j
側面接近音
l
※出展:IPA
 
こちらはIPAチャートの子音一覧表から英語で使用される子音を抽出したものになります。
少し表の説明をさせてください。まず表の左側ほど口の先端(唇など)で発音され、表の右側ほど口の奥(軟口蓋、咽頭、声門など)で発音される音であることを表します。そして表の上側ほど空気を強く閉じ込めて発音する音(破裂音など)を表します。また表の同じ枠内に(p,b)のように2つ発音記号が表記されている場合は、左側が声帯の振動のない無声音で右側が声帯を振動させる有声音を表します。
 
例えば左上の「p,b」は口の最も先端でかつ最も強く空気を閉じ込めて発音する音を表すのと同時に、「p」が無声音で「b」が有声音であることを表します。
 
実際に子音の発音の練習時に参考にしてみてください。
 
 
 

おわり!

英語は特に母音が大変です。そもそも口の中をどう動かすべきなのかということを客観的に把握しておかないと、正しい発音が永久に身につかない可能性があります。
 
ネイティブの発音をただ闇雲に真似るのではなく、IPAチャートでそれぞれの母音の口の形をきちんと把握した上でネイティブの発音を参考にするようにしてみてください。
 
それではお元気で。
 
 
 
 
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