フランス語、数字の読み方数え方!カタカナ発音記号付きで解説!

Bonjour(ボンジューフ・こんにちは)!
Vous allez bien(ヴザレビアン・お元気ですか)?

外国語を勉強していると、最初の段階で必ず立ちはだかるのが数字の壁。世界には実に多くの言語と数字が存在するのですが、中でも特に複雑なことで有名なのがこのフランス語の数字なのです。実は10進法と20進法の組み合わせになっています。日本人の感覚からすると「え、なんでそうなるの?」と言いたくなりますが、文句を言ったって仕方ありません。覚えるしかないのです。

ですが1から10までの数字がベースにあって、その後の数字はこれを微妙に変えたり組み合わせたりすることで表すことはフランス語においても共通です。ですのでまずは1から10までの数字を最優先で覚えてみてください。それが覚えられたら次は20まで。そしてそれが覚えられたら次は30,40,50,60,80,100,と覚えてみてください。20以降は20,30,40,50と1〜10までの組み合わせで、60以降は60,80と1〜19までの組み合わせで表現することになっています。

各数字の横にはカタカナと発音記号を表記しておきます。フランス語は英語とは異なり概ね定められたルール通りの発音となりますが、そのルールが難しく特殊な発音も多いのが特徴です。いわゆるローマ字読みは通用しないと思ってください。特に「e」と「r」の発音、「鼻母音」、そして「発音しない子音」に注意が必要です。
フランス語の「r」は、うがいをするように喉を擦れさせる特殊な音で、原則的には「ハ行」に近く聞こえるため、「ラ行」とは別に()書きで「ハ行」の音も付けておきました。また、アルファベ中の「下線」は「発音しない文字」を表します。
その他の発音のルールについてはその都度簡単に説明していきます。

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1〜10まで

一応カタカナを表記しておきますが、複雑なフランス語の発音をカタカナで表現することには限界があります。余裕のある方は発音記号を参考にしてみてください。

数字 綴り カタカナ 発音記号 備考
0 zéro ゼロ(ホ) zero アクサンテギュのついたéはエeと発音。
1 un,une エン(アン)、ユヌ œ̃,yn 1だけは男性型と女性型がある。un(œ̃)は鼻母音でやや口をすぼめオの口で「エン」と発音する感じ。また仏語のuはウではなくユ。
2 deux ドゥ eu(ø)の発音記号はoオの口でeエを発音する感じだが、œよりも口を小さくすぼめて発音する。単語末のxは発音しない。
3 trois トロ(ホ)ワ trwa 仏語ではoiの綴でオワと発音する。単語末のsは発音しない。
4 quatre カトル(フ) katr 仏語ではquでkの音。quaの綴りでカと発音する。eの発音は原則的には曖昧母音のウəで、単語末では発音しない感覚に近い。
5 cinq サンク sɛ̃ːk in(ɛ̃)は仏語特有の鼻母音。口を大きく開いて鼻に響かせる「アン」と「エン」の中間くらいの音。
6 six スィス sis xは後に母音が来てリエゾンする場合はzの音になる。
7 sept セットゥ sɛt pは発音しない子音。eは後ろに子音が2つ続くとエɛと撥音。
8 huit ユイットゥ ɥit 仏語ではhはどんな場合も発音されない。
9 neuf ヌフ nœf œはɔオの口でɛエを発音する感じだがøよりもやや口の開きが大きい。
10 dix ディス dis xは後に母音が来てリエゾンする場合はzの音になる。

※5,6,8,10は単独で発音する時は最後の子音を読みますが、後ろに名詞が付くと発音しないことが多いです。
例 dix minutes(10分) ディ()ミニュトゥ

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《発音のルールについて》

ここは、より正確に発音したい人、フランス語の発音のルールを知っておきたい人、だけで結構です。よかったら参考にしてみてください。お急ぎの方は、飛ばしてもらって構いません。

※基本的にフランス語の単語にアクセントはない
英語に代表される多くのヨーロッパの言語には、各単語にアクセントと呼ばれる箇所があり、そこを強く発音したり長く発音するなどのルールがありますが、フランス語にはいわゆる単語ごとのアクセントはなく、基本的には棒読みに近い思ってください。

※「e」の発音のルール
フランス語の「e」の発音のルールはかなり複雑です。通常の「e」は脱力した曖昧母音(発音記号ə)で日本語の「ウ」に近く、特に単語末の「e」は発音しない感覚に近い。しかし「e」の後に子音が2つある場合や単語の最後の子音前にある「e」は、はっきりと「エ」(ɛ)と発音します。また「e」にアクサンテギュが付いた「é」は口の開きが小さい「イに近いエ」(発音記号e)であるのに対し、アクサングラーヴとアクサンシルコンフレクスがついた「è」「ê」は口の開きが大きい「アに近いエ」(発音記号ɛ)で長めに発音することが多い。

※「r」の発音のルール
フランス語の「r」は、有声口蓋垂摩擦音(ゆうせいこうがいすいまさつおん)と言ってうがいをするように喉をかすれさせる特殊な音。舌先は上ではなく下の歯の裏にあてる感じです。原則的にな日本語の「ラ行」よりも「ハ行」に近い音ですが、「ラ行」で話されている地域もあり、一応どちらでも通じるようです。()書きで「ハ行」の音も付けておきました。

※発音しない子音
フランス語では単語末の子音はほとんど発音しません。発音しない子音には下線を引いておきました。ただし次に母音で始まる単語が続くと、「s,z」は「ズ」、「t,d」は「トゥ」と発音して母音に繋げて読むリエゾンというルールがあります。

※鼻母音
フランス語の母音は通常母音12個と鼻母音4個の合計16個から構成されていますが、ここでは「鼻母音」について少し説明しておきます。「鼻母音」は鼻のあたりに響かせる特殊な音で次の4種類があります。いずれもカタカナで表記することが難しい音なので、できれば発音記号を参考にしてほしいです。
①「綴りはonなど」口をすぼめた状態で「オン」と発音する感じだが「ウン」に近い。発音記号は「ɔ̃」
②「綴りはan,enなど」口を大きく開けて発音する音。「アン」と「オン」の中間くらいですが「オン」に近く聞こえます。発音記号は「ɑ̃」
③「綴りはin,ain,einなど」口を大きく開けて発音する音。「アン」と「エン」の中間くらいに聞こえます。発音記号は「ɛ̃」
④「綴りはun,umなど」やや口をすぼめオの口で「エン」と発音する感じ。「エン」とも「アン」とも聞こえます。発音記号は「œ̃」

 

フランス語の発音と文法については、こちらの本が初心者向けでわかりやすかったです。もちろん数字も載っています。

 

11〜19まで

11〜19までは1〜9までがベースになっています。16までは若干スペルが変わりますが、17,18,19は10と7,8,9の組み合わせです。ここまで覚えられれば、100までは意外と近いです。頑張って覚えてみてください!

数字 綴り カタカナ 発音記号 備考
11 onze オーンズ ɔ̃ːz on(ɔ̃)は鼻に響かせる鼻母音。口をすぼめた状態で「オン」と発音する感じだが「ウン」に近い
12 douze ドゥーズ duːz 仏語ではouの綴りでウと発音する。
13 treize トレ(へ)ーズ trɛːz 仏語ではeiの綴りでエと発音する。ɛはアとエの中間くらいの音。
14 quatorze カトル(フ)ズ katɔrz 仏語ではeの発音は原則的には曖昧母音のウで、単語末では発音しない感覚に近い。
15 quinze ケーンズ kɛ̃ːz in(ɛ̃)は鼻母音。口を大きく開いて鼻に響かせる音で「アン」と「エン」の中間くらい。
16 seize セーズ sɛːz
17 dix-sept ディセットゥ dissɛt
18 dix-huit ディズュイットゥ dizɥit
19 dix-neuf ディズヌフ diznœf
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20〜30まで

20〜29までは20と1〜9の組み合わせで、新たに覚えるものは「vingt20」だけ。

数字 綴り カタカナ 発音記号 備考
20 vingt ヴァン vɛ̃ in(ɛ̃)は鼻母音。口を大きく開いて鼻に響かせる音で「アン」と「エン」の中間くらい。
21 vingt et un(e) ヴァンテエン(ユヌ) vɛ̃teœ̃,yn etエは〜との意味で、1の位が1の時のみetを挟むことになっている(71まで)。20では発音しないtは次のeとリエゾンしてテと発音するが、etのtは発音しないまま。
22 vingt-deux ヴァントゥドゥ vɛ̃tdø 22以降は20では発音しないtを発音してヴァントゥとなる。ただしgは発音しない(gの下に下線が表示されませんでした)。
23 vingt-trois ヴァントゥトロ(ホ)ワ vɛ̃ttrwa
24 vingt-quatre ヴァントゥカトル(フ) vɛ̃tkatr
25 vingt-cinq ヴァントゥサンク vɛ̃tsɛ̃ːk
26 vingt-six ヴァントゥスィス vɛ̃tsis
27 vingt-sept ヴァントゥセットゥ vɛ̃tsɛt
28 vingt-huit ヴァントュイットゥ vɛ̃tɥit
29 vingt-neuf  ヴァントゥヌフ

vɛ̃tnœf

 

30〜59まで

30〜59までは21〜29と同じで30,40,50に1〜9を繋げるだけ。ですので1の位3以上は割愛しますね。新たに覚えるのは「trente30」「quarante40」「cinqante50」だけです。

数字 綴り カタカナ 発音記号 備考
30 trente トロ(ホ)ントゥ trɑ̃ːt en(ɑ̃)は鼻母音。口を大きく開いて鼻に響かせる音で「アン」と「オン」の中間くらい(オンにやや近い)。
31 trente et un(e) トロ(ホ)ンテエン(ユヌ) trɑ̃ːteœ̃,yn 1の位が1の時のみetを挟む。un(œ̃)も鼻母音。やや口をすぼめオの口で「エン」と発音する感じ。
32 trente-deux トロ(ホ)ントゥドゥ trɑ̃ːtdø 32以降は22以降と同じ。øは口を小さくすぼめてオの口でエと発音する感じ。
40 quarante カロ(ホ)ントゥ karɑ̃ːt 仏語ではquaの綴りでカの音だが、キャに近く聞こえる。
41 quarante et un(e) カロ(ホ)ンテエン(ユヌ) karɑ̃ːteœ̃,yn an(ɑ̃)も鼻母音。口を大きく開いて鼻に響かせる音で「アン」と「オン」の中間くらい(オンにやや近い)。
42 quarante-deux カロ(ホ)ントゥドゥ karɑ̃ːtdø
50 cinqante サンコントゥ sɛ̃kɑ̃ːt in(ɛ̃)も鼻母音。口を大きく開いて鼻に響かせる音で「アン」と「エン」の中間くらい。
51 cinqante et un(e) サンコンテエン(ユヌ) sɛ̃kɑ̃ːteœ̃,yn
52 cinqante-deux サンコントゥドゥ sɛ̃kɑ̃ːtdø

 

 

60〜79まで

60からがフランス語の不思議なところ。ここから突然に20進法に切り替わります。と言っても「soixante60」に1〜19を付けるだけです。

数字 綴り カタカナ 発音記号 備考
60 soixante ソワソントゥ swasɑ̃ːt an(ɑ̃)は鼻母音。口を大きく開いて鼻に響かせる音で「アン」と「オン」の中間くらい。
61 soixante et un(e) ソワソンテエン(ユヌ) swasɑ̃ːteœ̃,yn 仏語ではoiの綴りでオワと発音。
62 soixante-deux ソワソントゥドゥ swasɑ̃ːtdø
63 soixante-trois ソワソントゥトロ(ホ)ワ swasɑ̃ːttrwa
64 soixante-quatre ソワソントゥカトル(フ) swasɑ̃ːtkatr
65 soixante-cinq ソワソントゥサンク swasɑ̃ːtsɛ̃ːk
66 soixante-six ソワソントゥスィス swasɑ̃ːtsis
67 soixante-sept ソワソントゥセットゥ swasɑ̃ːtsɛt
68 soixante-huit ソワソントゥユイットゥ swasɑ̃ːtɥit
69 soixante-neuf ソワソントゥヌフ swasɑ̃ːtnœf
70 soixante-dix ソワソントゥディス swasɑ̃ːtdis 60+10=70の意味
71 soixante et onze ソワソンテオーンズ swasɑ̃ːteɔ̃ːz 71までは10の位と1の位の間にet(〜と)が入ることを覚えておいてください。
72 soixante-douze ソワソントゥドゥーズ swasɑ̃ːtduːz
73 soixante-treize ソワソントゥトレ(へ)ーズ swasɑ̃ːttrɛːz
74 soixante-quatorze ソワソントゥカトル(フ)ズ swasɑ̃ːtkatɔrz
75 soixante-quinze ソワソントゥケーンズ swasɑ̃ːtkɛ̃ːz
76 soixante-seize ソワソントゥセーズ swasɑ̃ːtsɛːz
77 soixante-dix-sept ソワソントゥディセットゥ swasɑ̃ːtdissɛt
78 soixante-dix-huit ソワソントゥディズユイットゥ swasɑ̃ːtdizɥit
79 soixante-dix-neuf ソワソントゥディズヌフ swasɑ̃ːtdiznœf

なぜフランス人はこんな複雑な数え方をするの?
昔フランスの先住民であるガリア人やケルト人たちが20進法を採用していたなごりで、このような10進法と20進法が混在した数え方になったと言われています。

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80〜99まで

80〜99も20進法で、60代同様に80に1〜19を付けていく形になりますが、この80の表記が非常に変わっています。4×20=80の意味合いで「quatre-vingts」と表記します。

数字 綴り カタカナ 発音記号 備考
80 quatre-vingts カトル(フ)ヴァン katrvɛ̃ 4×20=80の意味合いですが、80ジャストの時だけ最後にsが付くと覚えておいてください。
81 quatre-vingt un(e) カトル(フ)ヴァンエン(ユヌ) katrvɛ̃œ̃,yn 81は80と1の間にetが入りません
82 quatre-vingt-deux カトル(フ)ヴァンドゥ katrvɛ̃dø
91 quatre-vingt-onze カトル(フ)ヴァンオーンズ katrvɛ̃ɔ̃ːz 91も80と11の間にetが入りません
99 quatre-vingt-dix-neuf カトル(フ)ヴァンディズヌフ katrvɛ̃diznœf

※10の位と1の位の間にet(〜と)が入るのは、21〜71であって、81,91は入りません

 

100以上

ここから先は、位の大きい数字に小さい数字を繋げてていくだけで複雑なルールはありません。つまり、万の位+千の位+百の位+十の位+一の位と並べるだけ。覚える必要があるのは「cent100」「mille1000」「million1,000,000」のみです。

数字 綴り カタカナ 発音記号 備考
100 cent ソン sɑ̃ 単語末のtは発音しない。
200 deux cents ドゥソン døsɑ̃ 200,300など端数のないジャストの場合のみcentsとsが付きます。ただし発音しません。
202 deux cent deux ドゥソンドゥ døsɑ̃dø
221 deux cent vingt et un(e) ドゥソンヴァンテエン(ユヌ) døsɑ̃vɛ̃teœ̃,yn 100以上であっても21~71まではetが入る。
1,000 mille ミル mil
2,000 deux mille ドゥミル dømil milleにはジャストでもsは付けない
10,000 dix mille ディミル dimil 10,000は10×1,000の意味。ディスミルとは読まないので注意。
100,000 cent mille ソンミル sɑ̃mil 100,000は100×1,000の意味。
123,456 cent vingt-trois mille quatre cent cinquante-six ソンヴァントゥトロ(ホ)ワミルカトル(フ)ソンサンコントゥスィス sɑ̃vɛ̃ttrwamilkatrsɑ̃sɛ̃kɑ̃ːtsis
1,000,000 un million エンミリオン œ̃miljɔ̃
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おわり

お疲れ様でした。いかがでしたか?

「え、なんでそうなるの?」って言いたくなりますよね。そこには古代ケルト人たちが20進法を採用していたという複雑な歴史が関わっていたわけなのですが。

実は昔、石原慎太郎都知事が「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格している」などと発言して、フランス語学校の校長らに訴えられたこともありました(2005年)。

さすがにそれは言い過ぎなのでは…と感じますが、それだけフランス語の数字が世界的にも珍しいことを表しているのだと思います。

 

またフランス語は数字自体も難解なのですが、発音のルールも複雑です。「なぜその綴りでその音になるの?」と言いたくなる発音ばかりです。

結局発音のルールを覚えなければフランス語は読めるようになりません。ですので余裕のある方は、単にカタカナとして暗記するのではなく、発音のルールを理解しスペルと音を一致させた上で覚えるようにしてみてください。

それでは。

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