フランス語の月と曜日の読み方・覚え方を発音のルールと由来とともにまとめてみた!

Bienvenue(ビアンヴニュ・ようこそ)!
Bonjour(ボンジュール・こんにちは)!
 
 
今回はフランス語の月と曜日の読み方・覚え方を、発音のルールと由来と共にまとめてみました。
後半では西洋における暦の歴史や、由来となったギリシャ・ローマ神話の神々のエピソードなども紹介しますので、お時間があったら読んでみてください。
 
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1月〜12月

フランス語の月は、英語と同じでローマ神話を起源としており、スペル自体も英語に近いのが特徴です。ただ英語では大文字で始めますが、フランス語では小文字で始まることになっているので注意してください。アルファベ中の下線は発音しない子音を表します。なお語源と由来は興味のある方だけで結構です。
 
仏語の綴り
発音
英語
備考
語源と由来
1月
janvier
ジョンヴィエ(ʒɑ̃vie)
January
「ɑ̃」は仏語特有の鼻に響かせる鼻母音の一つ。口を大きく開けて発する「アン」と「オン」の中間位の音だが、やや「オン」に近い。
ローマ神話の出入り口と扉の守護神「ヤーヌス」が語源。前後反対向きの二つの顔を持つ双面神で、入り口の神でもあるため年の始まりの1月の神様になったとされる。ギリシャ神話には登場しない。
2月
février
フェヴリィエ(fevrije)
February
アクサンテギュのついた「é」は「e(口の開きが小さいイに近いエ)」と発音する。また単語末の「er」の多くは「エ」と発音しrは発音しない。
ローマ神話の死と純化の神「フェブルウス」が語源。古代ローマにおいて毎年2月に行われた慰霊祭「フェブルアーリア」の主神とされる。元々畑仕事のない1月,2月は「死の季節」であり空白期間だった。
3月
mars
マるス(mars)
March
仏語の「r」はうがいをするように喉をかすれさせる特殊な音で「ラ行」よりも「ハ行」に近い。そのため「マフス」に近く聞こえる。
ローマ神話の戦いと農耕の神「マールス(ギリシャ神話ではアレス)」が語源。ユーピテル(ゼウス)とユーノー(ヘーラー)の子供で火星(英マーズ)とも同一視されている。オリュンポス12神の1柱。古代ローマでは農耕の始まる3月が一年の始まりと考えられており、最初期の暦では1月,2月は空白期間だった。
4月
avril
アヴりル(avril)
April
ギリシャ神話の美と愛の女神「アプロディーテー」が語源。天空神「ウラヌス」の切り落とされた男生器から生まれた神様。ゼウスによってオリュンポスの神々に迎えられ、ヘパイストスと結婚する。オリュンポス12神の1柱。
5月
mai
メ(mɛ)
May
仏語では「ai」の綴りで「ɛエ」と発音。なお発音記号の「e」は口の開きが小さい「イに近いエ」であるのに対し、「ɛ」は口の開きが大きい「アに近いエ」。
ローマ神話の春と豊穣の女神「マイア」が語源。「マイア」の祭日5月1日は供物が捧げられ、これがメーデーの起源となる。ギリシャ神話のアトラスの娘の「マイア」とは本来無関係だったが、後に混同された。
6月
juin
ジュアン(ʒɥɛ̃)
June
仏語では「u」は「ユ」の音。特に母音の前に来る「u」は小さく「ュ」と発音する「ɥ」の音になる。また「in(ɛ̃)」は鼻に響かせる鼻母音の一つ。口をやや大きく開き「アの口でエン」と発音する感じ。
ローマ神話の結婚と出産の女神「ユーノー(ギリシャ神話ではヘーラー)」が語源。オリュンポスの主神ゼウス(ユピテル)とは姉弟であり夫婦でもある。英語名は「ジュノー」で6月の花嫁「ジューンブライド」の語源にもなっている。オリュンポス12神の1柱。6月までがローマ神話の神々が由来となっている。
7月
juillet
ジュイィエ(jɥijɛ)
July
仏語では単語末の子音は発音しないことが多く、この「t」は発音しない。また「ille」の綴りで「ijɛイィエ」と発音する。
7月と8月は実在した人名が由来。元々は3月を第1の月と考えていたため、7月は第5の月を意味する「Quintilis」と呼ばれていたが、古代ローマの政治家「ユリウス」が自分の名前を付けたため「Juliusユリウス」に変更され、これが現在の語源となっている。※詳しくは後述。
8月
août
ウットゥ(ut)
August
「û」はアクサンスィルコンフレクスと呼ばれる記号で、同じスペルの単語と区別するために付けられる。ここにアクセントがあるわけではない。
元々は3月を第1の月と考えていたため、8月は第6の月を意味する「Sextilis」と呼ばれていたが、こちらもユリウスの少し後に、初代ローマ皇帝「アウグストゥス」が自分の名前を付けたため「Augustusアウグストゥス」に変更された。
9月
septembre
セプトーンブる(sɛptɑ̃ːnbr)
September
9月は英語とスペルが近く、単語末の「er」をひっくり返すだけ。
9月以降は古代ローマの番号が由来。元々は3月を第1の月と考ており、第7の月である9月は、当初から第7の月を意味する「September」と呼ばれていた。これがそのまま現在の英語のスペルとなっている。
10月
octobre
オクトブる(ɔktɔbr)
October
仏語の「e」の発音は原則的には「エ」ではなく曖昧母音の「əウ」。半開きの口で発するエとウの中間のような音。特に単語末の「e」は発音しない感覚に近い
10月,11月,12月は、9月と同じで、それぞれ第8の月を意味する「October」,第9の月を意味する「November」,第10の月を意味する「December」と、当初から呼ばれていた。こちらもそのまま英語のスペルとなっている。
11月
novembre
ノヴォーンブる(nɔvɑ̃ːbr)
November
仏語で「em」の綴りは鼻母音の「ɑ̃」。口を大きく開けて発する「アン」と「オン」の中間位の音。やや「オン」に近いが「アン」でもOK。
12月
décembre
デソーンブる(desɑ̃ːbr)
December
9月同様12月も英語とスペルが近く、単語末の「er」をひっくり返すだけ。アクサンテギュのついた「é」は「eエ」(イに近いエ)と発音する。
 
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月曜日〜日曜日

英語とフランス語では月の呼び名は近いのですが、曜日の呼び方はかなり変わります。その原因は北方のゲルマン語派である英語は主に北欧神話を語源としているのに対し、ラテン語から派生して生まれたフランス語では月同様に主にローマ神話を語源としているから。ただしゲルマン諸語においても土曜日だけはローマ神話の「サトゥルヌス」を語源としています。これに対しロマンス諸語では月曜日から金曜日までがローマ神話の神様で、土曜日と日曜日はユダヤ教やキリスト教にまつわる言葉を採用しているため、英語と仏語では結局全部語源が異なることになります。
またロマンス諸語では月と曜日がどちらもローマ神話由来であるため、再登場する神様も存在します。
 
曜日
仏語の綴り
発音
英語
備考
語源と由来
月曜日
lundi
レンディ(lœ̃di)
Monday
「œ̃」は鼻に響かせる鼻母音の一つ。「ɔオの口でɜエン」と発音する感じだが、「アン」にも「エン」にも聞こえる。
月曜日と言うだけあってローマ神話の月の女神「lunaルナ」が語源。ギリシャ神話では「セレーネ」と呼ばれ太陽神「ヘリオス」とは兄妹。
火曜日
mardi
マるディ(mardi)
Tuesday
仏語の「r」はうがいをするように喉をかすれさせる「有声口蓋垂摩擦音」と呼ばれる音で日本語の「ラ行」よりも「ハ行」に近い。「マフディ」に近く聞こえる。
戦いと農耕の神である「マールス」は「月」と「曜日」の2刀流。更に「惑星」火星(英マーズ)を含めると3刀流の大活躍。しかしオリュンポスでは「ヘパイストス」の妻である「アプロディーテー」との不倫に走って叱られる。
水曜日
mercredi
メるクるディ(mɛrkrədi)
Wednesday
仏語の「e」は原則的には曖昧母音の「əウ」の音であるため後ろの「e」は「əウ」となるが、後ろに子音が2つ以上続くと「ɛエ」の音で発音されるため前の「e」は「ɛエ」となる。また仏語の「r」は「ハ行」に近いため、実際には「メフクフディ」に近く聞こえる。
旅と商人の神とされる「メリクリウス」が語源。水星を象徴する神でもあり、ギリシャ神話では「ヘルメス」、英語名は「マーキュリー」となる。5月で紹介したギリシャ神話(ローマ神話ではない)の「マイア」と「ゼウス」の子供でオリュンポス12神の1柱。
木曜日
jeudi
ジゥディ(ʒødi)
Thursday
仏語では「eu」の綴りで「ø,œ」などの音になる。どちら「オの口でエ」と発音する感じだが、「ø」の方が口の開きが小さい。
ローマ神話の最高神「ユピテル」が語源。ギリシャ神話では「ゼウス」、英語名は「ジュピター」で、木星を象徴する神でもある。「クロノス」と「レア」の子供だが、兄姉達を率いて支配者である父「クロノス」を破り、オリュンポス山に最高神として君臨する。
金曜日
vendredi
ヴォンドるディ(dɑ̃drədi)
Friday
「en」は鼻母音の「オン」。後ろの「e」は原則通り曖昧母音の「əウ」。
金曜日の語源はローマ神話の美と愛の女神「ヴェヌス」。ギリシャ神話では「アプロディーテー」で、英語名は「ヴィーナス」。金星を象徴する神様でもあり、こちらも「マールス」同様「月」「曜日」「惑星」の3刀流。しかしオリュンポスではその「マールス」との不倫に走って叱られる。
土曜日
samedi
サムディ(samdi)
Saturday
仏語では英語の「day」に相当する部分が「di」に変わる。
英語の「Saturday」だけはローマ神話の土星を象徴する神「サトゥルヌス」(ギリシャ神話クロノス・英語名サターン)が語源だが、フランス語の「samedi」は主の安息日を意味するラテン語「Sabbatum」に由来する。なお「クロノス」は「ゼウス」や「ヘーラー」の父親で天空神「ウラヌス」の子供。
日曜日
dimanche
ディモーンシュ(dimɑ̃ːʃ)
Sunday
日曜日だけは「day」に相当する部分が「di」ではなく「che」に変わる。仏語では「ch」の綴りで「ʃシュ」。
英語の「Sunday」は北欧神話の太陽神「Sól」が語源となるが、フランス語の「dimanche」はラテン語の主の日「dies Dominicus」に由来する。
 
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フランス語の発音のルールをちょっと解説!

フランス語は概ね定められたルール通りの発音となりますが、そのルールがかなり複雑でいわゆるローマ字読みでは全く対応できません。ここではそのフランス語の発音のルールを簡単に説明しますが、お急ぎの方やご存じの方は飛ばしてもらって構いません。
 
 
1 「r」の発音
フランス語の「r」はうがいをするように喉をかすれさせる特殊な音で、「有声口蓋垂摩擦音(こうがいすいまさつおん)ʁ」などと呼ばれます。舌先ではなく舌の根元を上に接触させる感じで発音しますが、日本語で言うと「ラ行」よりも「ハ行」に近く聞こえます。「l」の「ラ行」と区別するため、ひらがなの「ら行」で読みがなを書くことが多いです。
mars (3月・マるス(マフスに近い)・mars)
 
 
2 「e」の発音
フランス語の「e」の発音はかなり複雑です。まず原則的には「エ」ではなく曖昧母音の「əウ」の音(半開きの口で発するエとウ中間のような音)で、特に単語末では発音しない感覚に近いです。ただし、アクサンテギュのついた「é」は「e(口の開きが小さいイに近いエ)」と発音し、「e」の後ろに子音が2つ以上続く場合や単語の最後の子音前にある「e」は「ɛ(口の開きが大きいアに近いエ)」と発音することになっています。
例 dimanche (日曜日・ディモーンシュ・dimɑ̃ːʃ)
例 février (2月・フェヴリィエ・fevrije)
例 mercredi (水曜日・メるクるディ・mɛrkrədi)
 
 
3 発音しない子音がある
フランス語では単語末の子音は発音しないことが多いです。ただし次に母音で始まる単語が続くと「s,z」は「ズ」、「t,d」は「トゥ」と発音して母音につなげて読むリエゾンというルールがあります。発音しない子音の下に下線を引いておきました。
例 juillet (7月・ジュイィエ・jɥijɛ)
 
 
4 フランス語の母音
フランス語の基本母音は全部で12個ありますが、日本語の「ア,イ,ウ,エ,オ」とは大きく異なります。こちらはIPAチャートの母音一覧からフランス語の母音を抽出したものになります。発音する際に参考にしてみてください。
表の左側ほど舌の位置(正確には舌の最も盛り上がった位置)が前で、表の右側ほど舌の位置が奥、であることを表します。また表の上側ほど口の縦の開きが狭く(口を閉じ舌を上部に置く)、表の下側ほど口の縦の開きが大きい(顎を下げ舌を下部に押し付ける)ことを表します。1つの点につき2つの記号がありますが、右側が唇を丸めて発音する「円唇母音(えんしんぼいん)」を表し、左側が唇を丸めずに発音する「非円唇母音(ひえんしんぼいん)」を表します。音声学では唇の形が丸いか丸くないかの2択で区別しています。
例えば 「e,ø」はどちらも口の開きが3番目(IPA では口の開きを7段階で評価している)に小さく舌を前に出した状態で発音することを表しますが、「ø」は唇を丸めて発音するのに対し「e」は唇を丸めずに発音することを表します。
 
なお日本語の「ア,イ,ウ,エ,オ」の発音記号は「a,i,ɯ,e,o」とされていますが、実際の日本語の「ア」はもっと後舌ぎみで、「エ,オ」はやや口の開きの大きい「ɛ,ɔ」より、「ウ」は唇を丸めずに発音する「ウ,ɯ」(非円唇)で、仏語の「u」のようには唇をすぼめずに発音する音とされています。
あえて日本語の「ア,イ,ウ,エ,オ」を図に入れてみると、だいたいこんな感じになるみたいです。
 
 
5 鼻母音
フランス語の母音には、基本母音12個の他に鼻母音と呼ばれる鼻に響かせる特殊な母音が4つあります。いずれもカタカナで表記するのが難しい音です。
発音
綴り
発音の仕方
ɑ̃
an,am,en,emなど
口を大きく開いた状態で発する「アン」と「オン」の中間くらいの音だが、やや「オン」に近い。
ɛ̃
in,im,ain,aim,ein,eimなど
口をやや大きく広げ「アの口でエン」と発音する感じで、「アン」と「エン」の中間位の音。
œ̃
un,umなど
「ɔオの口でエン」と発音する感じで「アン
」にも「エン」にも聞こえる。「œ」を鼻音化した音だが、「ɔ」は「o」よりも口の開きが大きい。
ɔ̃
on,omなど
口を小さくすぼめて「oオの口でオン」と発する感じだが「ウン」に近く聞こえる。
例 janvier(1月・ジョンヴィエ・ʒɑ̃vie)
例 juin(6月・ジュアン・ʒɥɛ̃)
例 septembre(9月・セプトーンブる・sɛptɑ̃ːnbr)
 
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西洋の暦の歴史!

ここでは暦の歴史を解説しますが、ここはお時間のある方だけで結構です。
 
西洋で採用されている各月の名前は、紀元前735年に古代ローマで制定されたロームルス暦を起源としています。これは古代ギリシャ・ローマ神話の神々の名前や番号を割り振った月名が混在したものでしたが、人間の妊娠期間を元に考えていたため、今の3月から12月に相当する10ヶ月間しかなく、1月,2月が空白期間となっていました。やがてこれを修正して2ヶ月増やしたヌマ暦紀元前700年頃作られますが、これも一年が355日で正確ではなかったため、暦は不統一でバラバラな状態が続きます。
 
これを太陽暦の一年365日としたのが古代ローマの政治家「ユリウス・カエサル(BC100〜BC44)」でした。彼は紀元前47年、新年を冬至に近いヤーヌス(1月)とし(それまではマルス(3月)が1年の始め)、自分の誕生月である7月を自らの名を取って「Juliusユリウス」と名付けます。更に1月を30日と31日が交互になるように定め、それまでの最終月であったフェブルウス(2月)を29日として微調整しました。これが「ユリウス暦」になります。
 
その少し後、ローマ帝国の初代皇帝のあった「アウグストゥス(BC63〜BC14)」は、自分の誕生月であった現在の8月を自らの名前「Augustus」に変更させましたが、「Julius」(7月)よりも日数が少ないことを嫌って2月から1日持ってきてしまいました。その結果、7月と8月が31日で、2月だけが28日。更に1月から6月が「ギリシャ・ローマ神話の神様」で、7,8月が「人名」、9月から12月が「番号」、といういびつな暦が完成することになります
 
この「ユリウス暦」は西洋で長いこと使われましたが、この暦には少しずつずれが生じており、16世紀後半には本来の暦と約10日ほどもズレてしまっていました。そこで1582年、ローマ教皇グレゴリウス13世は、このズレを修整した「グレゴリオ暦」を導入します。この「グレゴリオ暦」は世界の多くの国で採用されました。日本でも1873年に採用し、現在に至ります。
 
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ギリシャ神話の流れと主要な神様をざっくり解説!

ここではギリシャ神話のザックリとしたストーリーや、由来となった神様達のエピソードを簡単にお話しします。ここは興味ある方だけで結構です。
 
※ギリシャ神話は紀元前15世紀頃から成立していったと考えられておりこちらが元祖になるのですが、古代ローマではローマの神々をギリシャ神話の神々と同一視するシンクレティズムが行われてきたため、ギリシャ神話とローマ神話は名前だけ変えてほとんど同じような内容になっています。ここではローマ神話ではなくギリシャ神話をお話しします。
 
大地の女神「ガイア」は、ギリシャ神話において混沌の中から最初に現れた五柱のうちの一柱。この「ガイア」が単体で天空の神「ウラヌス」を生み出し、この「ガイア」と「ウラヌス」が交わって「クロノス」「レア」などのティターン神属が誕生します。
 
「ウラヌス」はこの世界の最初の支配者となりますが、これに対し子の「クロノス」が反旗を翻し、「ウラヌス」を失脚させ第2世代の支配者となります。この時「クロノス」が切り落とした「ウラヌス」の男性器から「アプロディーテー」が誕生します。
 
第2世代の支配者となった「クロノス」は、やがて自らの子供である「ゼウス」や「ヘーラー」達と対立し、ティターン神族を率いて「ゼウス」達と戦いますが、破れて失脚。「クロノス」は地下深くに幽閉され、第3世代の支配者として「ゼウス」が君臨します。ここまでがギリシャ神話初期の大きな流れになります。
 
新たな支配者となった「ゼウス」は、世界を3つに分割して兄弟たちと共同で統治することにします。まず「ゼウス」が天と地を統治してオリュンポス山に君臨し、「ポセイドン」が海を、そして「ハデス」が冥界を統治しました。更に「ゼウス」は姉である「ヘーラー」を正妻として間に「アレス」や「ヘパイストス」などを授かりますが、他にも様々な女神達に手を出し自分の子を産ませます。水星と水曜日を担当する「ヘルメス」は「ゼウス」が「マイア」に手をだして産ませた子供になります。この自由奔放な「ゼウス」に対し正妻「ヘーラー」は度々嫉妬の癇癪を起こすことになります。
 
また、オリュンポス山に迎えられた「アプロディーテー(美女)」は「ゼウス」と「ヘーラー」の子「ヘパイストス(醜い男)」と結婚しますが、兄弟の「アレス(美男子)」との不倫に走ります。するとこれを目撃した太陽神「ヘリオス」が「ヘパイストス」に密告して発覚。怒った「ヘパイストス」が2人の不倫場面を押え修羅場に…。たまらず叔父の「ポセイドン」が仲裁に入って……と昼ドラさながらのドロ沼劇がオリュンポスでは繰り広げられいくことになります。
 
ギリシャ神話の神様たちはなかなか人間味が溢れていて面白いですよね。
 
そしてこの神様たちが月や曜日、あるいは惑星として世界中に名前を残し続けていくことになりました
 
 
最後まで読んでくださってありがとうございました。
 
それではお元気で。
 
 
 
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