ロシア語の月と曜日の読み方・覚え方!発音のルールと由来とともに解説!

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Как дела(カークヂラー・お元気ですか)?
 
 
ここではロシア語の月と曜日の読み方・覚え方を、発音のルールと由来とともに解説します!
 
ロシア語の単語には各単語に一箇所ずつ「アクセント」と呼ばれる箇所があり、そこを「強く長く」発音することになっています。その「アクセント箇所」にをつけておきましたが、アクセントの有無によって発音が変わる文字(о,е,я)があるので気をつけてください。
 
その他の発音のルールなどに関しては、その都度簡単に解説していきます。
 
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1月〜12月

実は「ロシア語の月」は「英語の月」と語源が同じで、古代ローマで採用されていた暦を基礎としています。そのため「英語の月」と音が割と近いのが特徴です。
「〜月に」を表す場合は「前置詞в+月の前置格」で表しますが、全て男性名詞のため語尾は「e」になります。その際、1,2月と9〜12月はアクセントが移動します。
 
ロシア語のスペル
発音
英語
備考
1月
янва́рь
インヴァーり
January
「я」はアクセント箇所では「ヤー」と発音するが、アクセントがない箇所では「イ」に近い音になる。ローマ神話の出入り口と扉の守護神「ヤーヌス」が語源。
2月
февра́ль
フィヴーリ
February
「e」はアクセント箇所では「ィエー」と発音するが、アクセントがない箇所では「イ」に近い音になる。ローマ神話の死と純化の神「フェブルウス」が語源。
3月
ма́рт
ーるト
Match
露語の「p」は巻き舌の「ラ行」を表す。「л」を「カタカナのル」で、「р」を「ひらがなのる」で表記します。ローマ神話の軍神「マールス」が語源。ギリシャ神話では「アレス」で、英語名は「マーズ」。
4月
апре́ль
アプりェーリ
April
アクセントのある「e」は「ィエー」。ギリシャ神話の愛と美の女神「アプロディーテー」が語源。ローマ神話では「ヴェヌス」で、英語名は「ヴィーナス」。
5月
ма́й
ーイ
May
ローマ神話の豊穣と春の女神「マイア」が語源。
6月
ию́нь
ーニ
June
ローマ神話の出産と結婚の女神「ユーノー」が語源。ギリシャ神話では「ヘーラー」で、英語名は「ジュノー」。「6月の花嫁(ジューンブライド)」の語源にもなっている。6月までがローマ神話の神様が由来。
7月
ию́ль
ーリ
July
7月8月は古代ローマの人名が語源。古代ローマの政治家「ユリウス・カエサル」が自身の誕生月に自分の名前を付けたことが由来。
8月
а́вгуст
ーヴグスト
August
初代ローマ皇帝「アウグストゥス」が自身の誕生月に自分の名前を付けたことが由来。
9月
сентя́брь
スィンチャーブり
September
アクセントのない「e」は「イ」の音だが、「ce」は「shiシ」ではなく「siスィ」。9月以降は古代ローマ(ラテン語)の番号が由来。ただし古代ローマの最初期においては、1月2月は空白期間で3月を1年の始まりとしていたため、9月はラテン語で7番目の月を意味する「September」とされた。
10月
октя́бль
アクチャーブり
October
アクセントのある「o」は「オー」の音だが、アクセントのない「o」は「ア」の音。古代ローマで8番目の月を意味する「October」が語源。
11月
ноя́брь
ーブり
November
古代ローマで9番目の月を意味する「November」が語源。なお9月から12月は、ラテン語のスペルが英語へそのまま取り込まれている。
12月
дека́брь
ーブり
December
古代ローマで10番目の月を意味する「December」が語源。
 
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月曜日〜日曜日

曜日」に関しては、英語では主に「北欧神話」を語源としているのに対し、ロシア語では主に「ロシア語の番号」を語源としています。語源が異なるため、英語の「曜日」とは別物と思ってください。
なお「月曜日」などを表す場合には前置詞「в(ヴ)」を付けますが、少し複雑なルールがあります。「水,金,土曜日」は前置詞「в」が付くと語末の「а」が「у」に変わり、更に水曜日はアクセントの位置が変わります。
 
曜日
ロシア語のスペル
発音
〜曜日に
備考
月曜日
понеде́льник
パニヂェーリニク
в понеде́льник
フ パニヂェーリニク
アクセントのない「о」は「ア」、アクセントのない「е」は「イ」に近い音になる。本来前置詞「в」は「ヴ」と発音するが、無声子音(п,с,чなど)の前の有声子音は無声子音化するというルールがあるため「фフ」と音を変える。週「неделя」の始まりの意味。
火曜日
вто́рник
ールニク
во вто́рник
ヴァ フールニク
無声子音(т)の前の有声子音(в)は無声子音になるというルールがあるため、「вヴ」は「фフ」と音を変える。なお火曜日だけは前置詞が「во(ヴァ)」に変わる。これは発音しやすくするためのルール。2番目の序数詞「второй」が元。
水曜日
среда́
スリ
в сре́ду
フ スりェードゥ
アクセントのない「е」は「イ」に近い音になる。「а」で終わる「水,金,土曜日」は、前置詞「в」が付くと語末が「у」に変わる。その際水曜日だけはアクセントが「e」に移るため、原則通り「ィエー」の音になる。「真ん中に」を意味する「среди」が元。
木曜日
четве́рг
チトヴィェールク
в четве́рг
フ チトヴィェールク
単語末の有声子音は無声子音になるというルールがあるため「г」は「кク」と発音する。4番目の助数詞「четвёртый」が元。
金曜日
пя́тница
ピャートニツァ
в пя́тницу
ピャートニツ
金曜日も水曜日同様に語末の「а」は「у」に変わる。5番目の助数詞「пятый」が元。
土曜日
суббо́та
ータ
в суббо́ту
フ スートゥ
土曜日も水曜日同様に語末の「а」は「у」に変わる。ユダヤ・キリスト教の「安息日」を意味するラテン語の「sabbatum」が由来。
日曜日
воскресе́нье
ヴァスクリスィェーニエ
в воскресе́нье
フ ヴァスクリスィェーニエ
「e」はアクセント箇所では「ィエー」と発音するが、アクセントがない箇所では「イ」に近い音になる。ただし語末の「e」は本来の音に近い発音になる。キリスト教の「復活の日」が由来。
 
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ロシア語の発音のルールを整理しておこう!

ロシア語の発音のルールを少し整理しておきます。ここはお急ぎの方やご存知の方は飛ばしてもらって構いません。

1 アクセントによって発音が変わる文字がある

冒頭でも触れましたが、ロシア語の単語には各単語に一箇所ずつアクセントと呼ばれる箇所があり、そこを「強く長く」発音することになっています。ただ中にはアクセントの有無によって発音の変わる文字がいくつか存在します
発音の変わる文字
アクセント個所での発音
アクセントがない箇所での発音
о
オー
е
ィエー
я
ヤー
※語末の「е,я」は本来の音に近い発音になります。
例 янва́рь(インヴァーり・1月)
例 октя́бль(アクチャーブり・10月)
例 воскресе́нье(ヴァスクリスィェーニエ・日曜日)
 

2 有声子音と無声子音の発音の変化

もう一つ注意しておきたいのが、有声子音と無声子音の発音の変化。ロシア語の子音には有声子音と無声子音があり、対応関係にあるものがあります。
有声子音
無声子音
б
п
в
ф
ж
ш
г
к
д
т
з
с
йлмнр
対応なし
対応なし
хцчш
これらの有声子音と無声子音には次のようなルールがあります。
①単語末にある有声子音は対応する無声子音になる。
②無声子音の前の有声子音は対応する無声子音になる。
③有声子音の前の無声子音は対応する有声子音になる。
「четве́рг」は「木曜日」を表しますが、「гグ」は単語末にあるため①のルールにより「кク」と発音し、「チトヴィェールク」と読むことになります。
「вто́рник」は「火曜日」を表しますが、有声子音「в」は無声子音「т」の前にあるため②のルールにより「фフ」と発音し、「フールニク」と読むことになります。
 
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おわり

ヨーロッパの言語では「月」はほぼ「ローマ神話」由来になるようですが、「曜日」に関しては割と自由みたいです。
 
フランス語やスペイン語などの「ロマンス諸語」においては「月」と同じ「ローマ神話」の神様を主な語源としているのに対し、英語やドイツ語などの「ゲルマン諸語」においては「北欧神話」の神様を主な語源としています。ロシア語では「番号」でしたよね。
 
しかし「土曜日」を見てみると、スペイン語(Sábado)・フランス語(Samedi)・ドイツ語(Samstag)共に、ロシア語(суббо́та)と同じキリスト教の「安息日(Sabbatum)」を由来としているのに対し、英語(Saturday)は「ローマ神話」の「サトゥルヌス(Saturnus)」が由来となっています。
 
不思議ですよね。
 
 
またロシア語は「水曜日」が変わっていて、「真ん中」を意味する「среда́」となっています(ドイツ語も「週の真ん中」を意味する「Mittwoch」)。
 
カレンダーを見てみると「水曜日」が「真ん中」で違和感はないのですが、ロシア語では「月曜日」を「週の始まり」と宣言してしまっています。「7日間の真ん中の日」というのは「4日目」であって、「月曜日」から数えると「木曜日」ではないのでしょうか?
 
ヨーロッパの「曜日」は不思議なことが多いですね。
 
 
それでは。
 
 
以前「フランス語の月と曜日」について書いた時に、「古代ローマにおける暦の歴史」や「ギリシャ神話」についても簡単に紹介しました。なぜ「ローマ神話」と「人名」、そして「番号」が混在した暦が使われるに至ったのか?そもそも「ギリシャ・ローマ神話」とはどんなお話だったのか?興味のある方は覗いてみてください。
 
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