スペイン語のアルファベットの読み方と発音のルールをまとめてみた!【アクセント解説と母音一覧付き!】

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スペイン語のアルファベットを「アベセダリオ(ABCDEDARIO)」をと言います。英語と同じラテンアルファベットを使用しますが、英語よりも1文字「ñ(エニェ)」多く27文字使うのが特徴です。こちらは暗記ようにどうぞ。

A

B

C

D

E

F

エフェ

G

H

アチェ

I

J

ホタ

K

L

エレ

M

エメ

N

エネ

Ñ

エニェ

O

P

Q

R

エレ

S

エセ

T

U

V

ウベ

W

ウベ・ドブレ

X

エキス

Y

イェ

Z

セタ

 
今回はスペイン語のアルファベットの読み方と発音のルールをまとめてみました!母音やアクセントについてもまとめておきましたので、併せて確認してみてください。
 
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アルファベットと発音のルール!

スペイン語は母音が日本語に非常に近くかつローマ字読みに近いため、日本人が発音しやすい言語として知られています。ですが正しく発音するためには知っておかなければならないルールもいくつかあります。ここではその発音のルールなどを書ける範囲内で書いておきましたので、右の備考欄もチェックしてみてください。なおアクセントのルールは後で説明しますが、各単語のアクセント箇所太字にしてあります。

アルファベット

読み方

備考

Aa

a

舌を前に出し口を大きく開ける開口音の母音。「ア(a)」の音で基本的にこれ以外の読み方はない。英語のように「ei」や「ə」などと発音したりしない。

Bb

be

英語の「b」と同じで日本語の「バ行(b)」。なお「v」も「b」と同じ音になる。西語に「ヴァ行(v)」の音はない。

Cc

ce

「c」には「カ行(k)」と「サ行(スペインではθで中南米ではs)」がある。「ca,co,cu」は「カ,コ,ク」と読むが、「ce,ci」は「セ,スィ」と発音する。例:「canción」(スィン・歌)、「cinco」(・5)。また「ch」は「チャ行(tʃ)」を表す。例:「chocolate」(チョテ)。

Dd

de

英語の「d」と同じで日本語の「ダ行(d)」。ただし単語末の「d」は非常に弱く発音されほとんど聞こえない。例:「usted」(ウス・あなた)。

Ee

e

舌を前に出し口をやや開ける開口音の母音。口を横に引いて発音する「エ(e)」。

Ff

エフェ

efe

上前歯を下唇に当てて発音する「フ(f)」の音。

Gg

g

西語の「g」は少し複雑で「ガ行(g)」と「ハ行(x)」がある。「ガ,,グ,,ゴ」を西語で表記すると「ga,gui,gu,gue,go」で、「gi,ge」は「ヒ,ヘ」と発音する。この時の「ハ行」は「h」ではなく寒い時に息を吐いて温めるときの「ハァァァー(x)」の。正式には「h」は「無声声門摩擦音」と言い、喉の奥の声門において息で摩擦を起こす音になるが、「x」は「無声軟口蓋摩擦音」と言い、軟口蓋と後舌を狭めて息で摩擦を起こす音になる。なお日本語の「ハヒフヘホ」をIPAの発音記号で表記すると「ha,çʲi,ɸɯ,he,ho」で「ハ,ヘ,ホ」が「h」の音になる。例:「general」(ル・一般的な)。また西語では「güi,güe」で「グイ,グエ」と発音することになっている。この「güe」の「ü」は「ゲ」ではなく「グエ」と読むことを表す符号。アクセント箇所を表す訳ではない。例:「verenza」(ベルンサ・恥ずかしさ)。

Hh

アチェ

hache

西語では「h」は発音しない。「ha,hi,hu,he,ho」で「ア,イ,ウ,エ,オ」。例:「hablar」(アブル・話す)。

Ii

i

舌を前に出し口の開きを小さくする閉口音の母音。口を横に引いて発音する「イ(i)」。

Jj

ホタ

jota

「j」は「ジャ行」ではなく「ハ行(x)」。寒い時に息を吐いて温めるときの「ハァァァー(x)」の音。例:「Japón」(ハン・日本)

Kk

ka

英語の「k」と同じで日本語の「カ行(k)」。

Ll

エレ

ele

「l」は正式には「歯茎側面接近音」と言い、舌先を上前歯の裏につけ息を舌の両側から流しながら発音する「ラ行(l)」の音で、「ル」は「ウ」に近く聞こえる。英語の「l」と同じ音で日本語の「ラ行」とは異なる。例:「mil」(・千)。

Mm

エメ

eme

英語の「m」の音で日本語の「マ行(m)」。

Nn

エネ

ene

英語の「n」の音で日本語の「ナ行(n)」。

Ññ

エニェ

eñe

「ñ」の文字は「ニャ行(ɲ)」を表す。例:「el niño」(エルニョ・その男の子)。

Oo

o

舌を奥に引き口をやや開ける開口音の母音。「オ(o)」の音。

Pp

pe

英語の「p」の音で日本語の「パ行(p)」。

Qq

cu

「qu」の綴りで「ク(k)」の音を表し、「que,qui」で「ケ,キ」。例:「quince」(ンセ・15)、「qué」(・何)。

Rr

エレ

ere

英語の「r」は舌先を上部に付けない「歯茎接近音(ɹ)」だが、西語の「r」は舌先で上歯茎のやや後ろを一瞬はじく歯茎はじき音(ɾ)」で日本語の「ラ行」に近い。原則的には巻き舌ではないが、①「rr」の綴り、②単語の先頭が「r」、③「r」の直前が「l,n,s」、の場合歯茎ふるえ音(r)」(巻き舌)で発音することになっている。例:「rosa」(サ・バラ・巻き舌)。

 

Ss

エセ

ese

「s」の音で日本語の「サ行(s)」。中南米では「c」の「サ行」も「z」の「サ行」も全て「s」の音になるが、スペインでは「c」と「z」は「θ」の音になる。なお「θ」は舌先を少し出して上前歯につけ息を遮断させる時の「ス」で英語の「th」の音。例:「sábado」(バド・土曜日)。

Tt

te

「t」の音で日本語の「タ行(t)」。

Uu

u

舌を奥に引き口の開きを小さくする閉口音の母音「ウ(u)」。日本語の「ウ(ɯ)」は非円唇母音のため唇を丸めないが、西語の「ウ(u)」は円唇母音のため唇を丸くをすぼめてて発音する。

Vv

ウベ

uve

西語に英語の「ヴ(v)」の音は存在しない。「b」と同じ「b(ブ)」の音で発音する。例:「veinte」(インテ・20)。

Ww

ウベ・ドブレ

uve doble

「2重のv」の意味。「w(ウ)」または「b(ブ)」の音。例:「whisky」(スキ)、「wáter」(テル)。

Xx

エキス

equis

原則的には「クス(ks)」の音だが、「ス(s)」と発音されることもある。例:「examen」(エメン・試験)。

Yy

イェ・ジェ

ye

以前は「イ・グリエガ」とも言ったが、2010年に「イェ」に統一された。「y」は「ジャ行(dʒ)」と「ヤ行(j)」がある(アルゼンチンでは「シャ行」もある)が、単語末では「」の音になる。例:「mayo」(ジョ・5月)、「yo soy」(ジョ・私は〜です)。

Zz

セタ

zeta

「z」は「ザ行」ではなく「サ行」。スペインでは「θ」の音で発音されるが、中南米では「s(日本語のサ行)」の音になる。なお「θ」は舌先を少し出して上前歯につけ息を遮断させる時の「ス」で英語の「th」の音。例:「marzo」(・3月)

特別な発音を持つ綴り

ll

エジェ

elle

この「ll」の発音は地域によって異なる。「ジャ行(dʒ)」で話される地域もあれば「ヤ行(j)」で話される地域もある。例:「ella」(ジャ・彼女は)。

rr

エレ

erre

「rr」は歯茎ふるえ音(r)」で巻き舌のラ行(r)。例:「perro」(ロ・犬)。

 

 

軟口蓋や声門などと言ってもピンと来ないと思ったので、ちょっと絵を書いてみました。軟口蓋は口腔内上部で硬口蓋の奥、声門は食道との分岐点のあたりになります。……汚くてごめん……
 
 
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スペイン語の母音についてちょっとまとめてみた!

スペイン語の母音は「a,e,i,o,u(通常アベセダリオの順で言います)」の5つになりますが、スペイン語の母音は強母音a,e,o」と弱母音i,u」の2つに分かれます。この強母音と弱母音が連続すると、2重母音や3重母音となって一体化(1つの母音)して発音されることになっています。
例 「estadio」(エスィオ・スタジアム)
例 「Paraguay」(パラ・パラグアイ・iで終わる3重母音の語尾はyで書かれる)
 
なお強母音同士が連続した場合は2重母音にはならず、それぞれの音が独立して発音されます。少し母音を整理しておきますね。

母音

発音

説明

a

ア(a)

舌を前に出し口を大きく開けて発音する開口音で強母音

e

エ(e)

舌を前に出し口をやや開ける開口音で強母音

i

イ(i)

舌を前に出し口の開きの小さい閉口音で弱母音

o

オ(o)

舌を後ろに引き口を丸くしてやや開ける開口音で強母音

u

ウ(u)

舌を後ろに引き口を丸くすぼめる閉口音で弱母音

※要するに開口音が強母音で閉口音が弱母音ということになります。
※スペイン語は母音のアルファベットと発音記号が一致します。
 
これをIPAチャートの図に当てはめてみますね。
こちらは国際音声記号(IPA)の母音の発音記号と口腔内の関係を図式化したものになります。少し説明させてください。
 
まず表の左側ほど舌の位置(正確には舌の最も盛り上がった位置)が前で、表の右側ほど舌の位置が奥であることを表します。また表の上側ほど口の縦の開きが狭く(口を閉じ舌を上部に置く)、表の下側ほど口の縦の開きが大きい(顎を下げ舌を下部に押し付ける)ことを表します。本来1つの点につき左右2つの記号があるのですが、右側が唇を丸めて発音する「円唇母音(えんしんぼいん)」を表し、左側が唇を丸めずに発音する「非円唇母音(ひえんしんぼいん)」を表します。音声学では唇の形が丸いか丸くないかの2択で区別しています。
 
例えば右上の 「ɯ(日本語のウ),u」はどちらも口の開きを一番小さくして(IPA では口の開きを7段階で評価している)舌を奥に引いて発音することを表しますが、「u」は唇を丸めて発音するのに対し「ɯ」は唇を丸めずに発音することを表します。つまり左側の「i,e,a」は全て「非円唇母音」であるのに対し、右側の「u,o,」は「円唇母音」ということになります。
 
更にこの図に日本語の「ア,イ,ウ,エ,オ」を加えてみると、だいたいこのようになるみたいです。日本語の「ア,イ,ウ,エ,オ」の発音記号は「a,i,ɯ,e,o」とされていますが、実際の日本語の「ア」はもっと後舌ぎみで、「エ,オ」はやや口の開きの大きい「ɛ,ɔ」より、「ウ」は唇を丸めずに発音する「ウ,ɯ」(非円唇)で、スペイン語の「u」のようには唇をすぼめずに発音する音とされています。
 
実際に発音する際の目安にしてみてください。
 
 
このように確かに微妙な発音の違いや独自のルールはありますが、スペイン語の母音は日本語の「ア,イ,ウ,エ,オ」とほとんど同じと言っていいです。しかも発音がローマ字読みに近いため日本人との相性がよく、実際発音しやすいです。多くの人がそれを認めています。ですが日本人がローマ字読みするだけではスペイン語っぽくはなりません。
 
スペイン語らしく発音するには「アクセント」を意識する必要があります。
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スペイン語のアクセントについてちょっとまとめてみた!

スペイン語の単語には各単語に一箇所ずつ「アクセント」と呼ばれる箇所があり、そこを「強く」発音することになっています。
 
英語ではアクセントを確かめるためには辞書を引く必要がありますが、スペイン語では明確なルールが決まっており、単語を見ただけでアクセント箇所がわかる仕組みになっています。そのルールは次の3つ。
※アクセント箇所を太字にしてあります。
 
ルール1 語尾が「母音かs,n」で終わる単語は後ろから2番目の音節がアクセント
例 「señorita」(セニョタ・お嬢さん)
例 「lunes」(ネス・月曜日)
 
ルール2 語尾が「s,n以外の子音」で終わる単語は最終音節がアクセント
例 「general」(へネル・一般的な)
 
ルール3 それ以外の場所にアクセントがあるときはアクセント符号をつける
例 「sábado」(バド・土曜日)
例 「café」(カフ・コーヒー)
 
 
 
 
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