スギ花粉!2019年のピークはいつまで?飛散の量は多いの?

寒さが終わると必ずかゆくなる
 
 
これって日本人の宿命ですよね。
 
 
かゆい原因は説明するまでもなく花粉症なのですが、中でも最大の原因と言われるのがスギ花粉。
 
 
日本で最も多い花粉症とされ、花粉症の約7割、2千5百万人が患っていると考えられています。
 
 
※動画投稿日:2019年2月13日
 
 
スギの少ない欧米では杉花粉症はほとんどないそうです。
 
 
今回は、このスギ花粉の飛散の原因、そして2019年の飛散状況について各地域別に調べてみました。
 
 
 
 
 

スギ花粉の飛散の量と時期はどうやって決まるの?

 
杉花粉の量が多くなるか少なくなるかは、前年夏の気温が影響します。
 
 
前年の7月から9月ごろの最高気温が高く、日射量が多いと、雄花が活発に発達してつぼみをたくさんつけるため、翌年の花粉量が増えます。
 
 
逆に冷夏の場合は、雄花の成長が悪くなるため、花粉量が少なくなります。
 
 
 
 
花粉が飛散する時期に関しては、その年の1月から2月初旬の気候が影響します。
 
 
暖冬傾向で最高気温が高い日が続くと、開花が早まります。
 
 
そのため花粉の飛散も通常よりも速くなります。
 
 
逆に寒い日や雨の日が続くと、花粉の飛散開始も遅くなります。
 
前年夏の気温が高い 飛散量 増
前年夏の気温が低い 飛散量 減
冬場の気温が高い 飛散時期 早い
冬場の気温が低い 飛散時期 遅い
  
これさえ覚えておけば、花粉状況は概ね予想が立てられますね。
 
 
 
 
 
 
 

飛散のピークは高温・乾燥・強風の3K

 
スギ花粉が大量に飛散する気象条件があります。
 
 
それが高温・乾燥・強風の3K。
 
 
よく晴れた風の強い日ほど、スギ花粉が遠くまで飛散しやすくなります。
 
 
雨の日の翌日も、たまっていた花粉が飛散しやすいので注意が必要です。
 
 
 
 
 

スギ花粉の飛散時期はいつからいつまで

 
花粉が飛び交う時期は、実はかなり長いのです。
 
 
早いものは1月には飛び始め、遅いものは6月まで飛散するものもあります。
 
 
ただ、人体に影響与えるにはまとまった量が必要になります。
 
 
それがいわゆる「飛散のピーク」。
 
 
 
 
tenki.jpによると2019年のスギ花粉の飛散量は、全国的に多かった昨年と比較すると少ないが、例年よりもやや多い。
 
 
そして飛散時期は例年並みか少し早まる、という予想になっています。
 
 
それでは各地域別に、2019年のスギ花粉の飛散のピークの予想を見てみましょう。
 
 
 
 
 
 

北海道

 
北海道にはスギはほとんど生えていないので、杉花粉症で悩まされる人があまりません。
 
 
代わりにシラカバ花粉で悩まされる方が多いようです。
 
 
昨年夏の北海道の日照量が少なく、今年の飛散量は例年を下回ると見られています。
 
 
 

東北地方

 
東北地方のスギ花粉は飛散量の多かった昨年より少ないが、例年よりやや多い、と予想されています。
 
東北地方は昨年の飛散量が多く、夏も高温でした。
 
スギ花粉の飛散のピークは3月中旬から下旬にかけて。
 
 
 
 

関東地方

 
関東地方のスギ花粉の飛散量も量の多かった昨年より少ないが、例年よりやや多い、と予想されています。
 
関東地方は昨年夏の気温が高く、日照量も多めでした。
 
スギ花粉のピークは3月上旬から4月の上旬にかけて。
 
 
 
 
 

北陸地方

 
北陸地方のスギ花粉の飛散量は、昨年比においても例年日においてもやや多い、と予想されています。
 
北陸地方は昨年夏の気温が高く、日照量が多かったようです。
 
飛散のピークは3月中旬から下旬にかけて。
 
 
 
 
 

東海地方

 
東海地方は量の多かった昨年より少ないが、例年よりやや多い、と予想されています。
 
 
東海地方は昨年夏の気温が高く、日照時間も多かったようです。
 
 
スギ花粉のピークは3月上旬から中旬にかけて。
 
 
 
 

近畿地方

 
近畿地方のスギ花粉は昨年と同レベルで例年よりもやや多いと、予想されています。
 
 
近畿は昨年夏の気温が高く、日照時間も多かったようです。
 
 
スギ花粉のピークは3月上旬から下旬にかけて。
 
 
 
 
 

中国、四国地方

四国地方のスギ花粉の飛散量は例年並みで、前年と同レベル。
 
中国地方は前年と同レベルだが、例年より多い、と予想されています。
 
昨年夏の気温が高く、日照時間も多かったようです。
 
スギ花粉のピークは3月上旬から中旬にかけて。
 
 
 
 

九州地方

 
九州地方のスギ花粉は前シーズン並みで例年よりやや多い、と予想されています
 
昨年夏の気温は高く、日照時間は平年並みでした。
 
スギ花粉のピークは2月下旬から3月上旬にかけて。
 
 
出典:tenki.jp
 
 (2019年の各地域のスギ花粉の飛散状況)
  花粉の量 ピーク
東北 例年通り 3月中旬~下旬
関東 例年通り 3月中旬~4月上旬
北陸 やや少ない 3月中旬~下旬
東海 例年通り 3月上旬~中旬
近畿 例年通り 3月上旬~下旬
中国・四国 やや少ない 3月上旬~中旬
九州 例年通り 2月下旬~3月上旬
 
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花粉症の原因

そもそも花粉症っていつから始まった?

 
日本で最初に花粉症の症状が確認されたのは、1963年前後になるそうです。
 
 
「花粉症の父」と言われる斉藤洋三さんが、1964年に「栃木県日光地方における杉花粉症の発見」と言う論文を発表したのが、杉花粉症の最初の発表とされています。
 
 
 
花粉症にも「お父さん」がいたんですね!
 
 
 
この時期にスギ花粉症が急増した原因は、農林水産省が推奨した大規模なスギ植林にあると言われています。
 
 
第二次世界大戦後の復興や都市開発のため、木材の需要が急速に高まり、供給が足りなくなりました。
 
 
農水省は木材の供給を高めるために拡大造林政策を行い、その一環として各地に、成長率が高く、建材としての価値が高い、杉やヒノキなどの植林を大規模に行いました。
 
 
その植えた樹々の成長とともに花粉の飛散量も増え、60年代前半の花粉症の大量発症へとつながります。
 
 
一方で高度経済成長の終了とともに林業は衰退し、海外からの安い木材に押され、国内スギの需要は低迷します。
 
 
大量に植えたスギの伐採は停滞傾向となり、春に花粉を放つスギやヒノキが大量に取り残されることになりました。
 
 
 

コンクリートの地面で再飛散

 
日本の都市化により、特に都市部においては土地が土や草原から、アスファルトやコンクリートへと変わりました。
 
 
これにより一度地面に落ちた花粉は、地面に吸着分解されることなく、何度も風に舞い上げられ再飛散する状態が発生するようになりました。
 
 
都市部では花粉がなかなか減らない状態となり、花粉症発症の一般化の原因となっています。
 
 
杉の木の寿命は長く、日本人はこの先も長く、スギ花粉とお付き合いをする必要がありそうです。
 
 
 

市販薬のススメ

 
現在は、ヒスタミンの分泌を抑えることで、鼻や目のかゆみなどの症状を抑えてくれる抗ヒスタミン剤が主流となっています。
 
 
ただ、効果の強い薬ほど眠気などの副作用が出やすいので、充分注意して自分の目的に合ったものを選びましょう。
 
 
こちらのアレグラFX」は、脳に影響を及ぼしにくく、効果が穏やかで眠くなりにくいと言われています。
 アレルギー性鼻炎かかぜなど他の原因によるものかわからない人、医師による治療を受けている人、妊娠していると思われる人などは服用前に医師又は薬剤師に相談してください。
 
 
 

まとめ

 
前年夏の気温が高いと飛散量が増える。
 
 
冬場の気温が高いと飛散時期が早まる。
 
 
2019年のスギ花粉の飛散量は、全国的に昨年より少ないが、例年よりもやや多い。
 
 
 飛散時期は若干早め。
 
 
 
 
日本人には、まだまだ「がまんの春」が続きそうですね。
 
 
お互い頑張りましょう^^
 
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