

日本の競馬史上最の最強馬ってどの馬だろう。
人間の陸上、スポーツと違って、世界記録やランキングなどがないですから、明確にどの馬が「最強」とはなかなか言えないと思います。
ですが、多くの人が「この馬が最強だろう」と、声をそろえる馬がいます。
それがディープインパクト。
ディープインパクトは、何がそんなに優れていたのでしょうか。
今回は最強の競走馬ディープインパクトの、強さの秘密、特に爆発的なスピードの理由について考えてみたいと思います。
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目次
最強といわれる理由は爆発的な末脚!

ディープインパクトの成績は14戦12勝。
引退が早かったのでレース自体は少ないですが、勝率は国内でクラシック3冠を達成した馬(7頭しかいません)の中でも最高になります。
<3冠馬>
セントライト | 12戦9勝 | 1941年 |
シンザン | 19戦15勝 | 1964年 |
ミスターシービー | 15戦8勝 | 1983年 |
シンボリルドルフ | 16戦13勝 | 1984年 |
ナリタブライアン | 21戦12勝 | 1994年 |
ディープインパクト | 14戦12勝 | 2005年 |
オルフェーブル | 21戦12勝 | 2011年 |
しかも負けの1つは、国産馬では誰も勝ったことがない凱旋門賞。
この馬、確かに強いです。
この最強馬論争を行うと唯一対抗馬になりそうなのはオルフェーブル。
しかしオルフェーブルの戦歴は21戦12勝。
戦歴も立派ですが、最強馬にディープインパクトを推す声が多いのは「勝ち方」に秘密があるようです。
特に信じられないほどの爆発力を誇る末脚に、最強馬と言われる理由があるみたいですね。
<こちらはディープインパクト全レースのダイジェスト>
強すぎるっっ!!結果が分かっていても鳥肌がたちました。何度見ても異次元の走りです。
人気も異次元で、国内全レースでの単勝オッズは1.0倍から最高でも1.3倍。菊花賞で1.0倍が出ました。賭け事としては成立しない数字です。
ディープインパクトの末脚が爆発的に早い理由を考えてみた!
異常な速さの理由はフォームの違い?
動画を見てみると、同じ種類の動物が、同じ条件で走っているとはちょっと思えない。
周りの馬も、専門の調教を受けた一流の馬ばかりです。
なぜこんなごぼう抜きが可能なのでしょうか。
そもそも同じ種類の動物が、同じ姿勢で走り続ける限り、そんなに大きなスピードの差が出るとは思えません。
しかし、もし仮に他の馬と違ったフォームや、違った筋力を使って走ることが可能であれば、大きなスピードの差を生み出すことも可能なのかもしれません。
馬が本来走るために必要な筋力を休ませながら走ることも、あるいはより多くの筋力を同時に使うことにより、さらに爆発的な推進力を生み出すことも可能かもしれません。
速さの秘密は背骨の柔軟性?

それでは他の馬と違ったフォームや、違った筋力を使って走る事は可能なのでしょうか。
これに関しては柔軟性次第になります。
極端な話ですが、背骨が猫のように柔らかければ、猫科の動物と同じようなフォームで走ることができることになります。
猫科の動物がとても速く走るのは、実は背骨から股関節にかけての柔軟性に秘密があります。
チーターなどは、背骨がとても柔らかいため、腹筋と背筋の筋力を、とても効率よく地面を蹴る力に変えることができます。
こちらはチーターの走り方を分析した動画になります。少しご覧になっていただけますか。チーターが速い理由がよく分かる動画です。
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馬は関節の可動域が狭い

ところが馬の場合、背骨や腰の曲がる範囲はかなり限られています。
その結果、馬の腹筋・背筋は走っている最中、姿勢を維持する以外には、実はあまり使われていません。
使いたくても背骨の可動範囲が限られているので、うまく使うことができません。
ほとんど肩とお尻の筋力だけを使って、推進力を生み出しています。
そして同じ走り方だけで走っていると、同じ筋肉だけを使うことになるので、筋肉に疲労が溜まり、時間の経過とともに動かなくなります。
その結果、終盤に爆発的な推進力を生み出すのは、かなり難しくなります。
背骨の柔らかい馬がいたら?

それではもし他の馬よりも、背骨から股関節の可動範囲が広い馬がいたらどうでしょうか。
この馬は、他の馬が本来使えない腹筋・背筋の筋力を、うまく地面を蹴る力に伝えられるのではないでしょうか。
そしてその腹筋・背筋を使っている時間は、肩とお尻の筋肉をある程度休めることができるはずです。
筋肉を使い分けることにより、筋肉に疲労が溜まるのを防ぎ、終盤に爆発的な末脚を残しやすくすることができると言えるかもしれません。
またすべての筋力を同時に使うことにより、他の馬とは次元の違うスピードを生み出すことも可能になるかもしれません。
JRAの分析

以前JRAがディープインパクトの強さの秘密を研究し、それをNHKが放送したことがあります。
JRAの分析によると次のことがわかっています。
<ディープインパクトの特徴>
- 心肺機能が他の馬よりも強い
- 走るフォームが非常に効率的
- 足首の関節がとても柔らかい
走るフォームについても研究しています。
その研究では「ディープインパクトの後ろ足のあげる角度が、他の馬よりも高いところまで上げており、後ろ足の着地点が他の馬よりも前方になる」ことがわかっています。
そして四肢が地面を離れている時間は他の馬よりも短く、かつ四肢が離れてから着地するまでに進んでいる距離は他の馬よりも長いことがわかっています。
一歩で進む距離は、他の馬の平均が2.43メートルであるのに対しディープインパクトは2.63メートルとなりました。
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ディープインパクトのフォームは柔軟性がないとムリ!

JRAの分析では「走るフォームが効率的」としか表現しておらず、背骨や腰の柔軟性については特に触れてはいませんでした。
しかしこれは「背骨や腰の柔軟性がないと実現できないフォームで走っている」ということになると思います。
特に「後ろ足を上げる角度が高く、より前方に着地するというのは」、腰や股関節の可動域が広くなければ、絶対にできないはずです。
そしてその走りの特徴を極端に強調すると、おそらく上のチーターの走りのフォームに近くなると思います。
ディープインパクトはネコ科に近いと感じた

あくまで個人的な感想なのですが、ディープインパクトの走るフォームは、チーターの走るフォームに近いと感じます。
つまり他の馬よりも、背骨から股関節にかけての可動域が広い。
そしてその結果、他の馬とは少し違ったフォームで走ることが、可能なのかもしれない。
腹筋や背筋などの筋力を、効率よく地面を蹴る力に変えることができるかもしれない。
他の筋力を使うことによって、馬が走るために本来使う肩と尻の筋肉を、休めながら走ることが可能なのかもしれない。
さらにはすべての筋力を同時に使うことにより、爆発的な瞬発力を生み出せるようになるかもしれない。
ディープインパクトの爆発的な速さの秘密は、背骨から股関節にかけての柔軟性にあるのではないだろうか。
きちんとした根拠のある話ではありませんが、
そのように感じました。
まとめ

もしもディープインパクトの爆発的な速さの秘密が、背骨から股関節にかけての柔軟性、可動域の広さにあるとして、
それがなんらかのトレーニングなどによって、関節の可動域が広げられるようなことが可能なのであれば、
もしかしたら競馬の常識が変わるかもしれい。
ディープインパクト以上の怪物を、意図的に生み出すことも可能なのかもしれない。
そんな風にも感じました。
◇
でも結局すべて推測の域なので、本当のところは分かりません。
ディープインパクトだけが、なぜ関節が柔らかいのもわかりません。
いずれにせよお馬さん好きな僕としては、ディープインパクトのような「飛ぶように走る馬」を、もう一度見てみたいです^^
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