しゃっくりが始まったら水を飲め!
昔誰かに教わりませんでしたか?
実は医学的には水を飲むこと自体は、直接的にはしゃっくりを止めることには関係しないそうです。
しかしその方法で確かにしゃっくりが止まる人もいますよね。
なぜ水を飲むとしゃっくりが止まるのでしょうか。
そもそもしゃっくりとはどういった原因で起こるのでしょうか。
ここでは専門家の解説のもとにしゃっくりの起こるメカニズムをご紹介します。
正しく理解して、水や耳を使った効果の高いしゃっくりの止め方を知っておきましょう。
目次
しゃっくりの原因
しゃっくりとは横隔膜の硬直性痙攣、及び声帯が閉じて「ヒック」という音が発生することが、一定間隔で繰り返される現象です。
横隔膜と声帯という人体の全く異なる部分が、協調することにより起こります。
しゃっくりは明確な原因がなくても起りますが、会話や食事などの刺激がきっかけとなることもあります。
横隔膜が急激に収縮してしまう原因は、呼吸をコントロールする脳の延髄が、興奮して働かなくなるからだと言われています。
脳の一部が暴走し、それが落ち着くまで延々としゃっくりが続いてしまう仕組みになっているそうです。
しゃっくりの止め方
1 吉田たかよし先生の解説
吉田たかよし先生によると、しゃっくりの止め方は大きく2つに分かれるそうです。
①二酸化炭素の濃度を上げる方法
息を止めたり、紙袋を口に当てて呼吸すること(ペーパーバックブリージング)により血中のCO2の濃度を上げて、吃逆(きつぎゃく)中枢に働きかけることにより、しゃっくりを止めるという方法になります。
②のどの奥にある吃逆センサーに刺激を与える方法
鼻をつまみながら冷たい水を飲むことにより、冷たい刺激と圧力の刺激を同時に吃逆センサーに働きかけることにより、しゃっくりを止める方法。
ただ単に水に飲むのではではなく、のどの吃逆センサーに刺激を与えることがポイントになるそうです。
2 城東整骨院 山岡院長の解説
山岡先生の解説によると、しゃっくりを止める簡単で効果的な方法は2つ。
①前かがみになってコップの反対側から水を飲む
前かがみになって横隔膜の緊張がほぐれた体制で、我慢して水を飲み干すことにより、延髄に働きかけ、横隔膜の働きをリセットすることにより、しゃっくりが止まりやすくなるそうです。(結構苦しいです)
②両手の人差し指を耳に突っ込んで30秒キープ
水がない場合はこちらがオススメ。
耳の穴に人差し指を突っ込むことにより、脳に刺激を与え、しゃっくりを止める方法。
お手軽の上に、効果が高いと医学的に言われているそうです。
なお、大笑いやくしゃみなど、何かの拍子に再発することがあるので、止まった直後は安静にしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
吉田先生の解説によると、しゃっくりを止めるポイントは①血中のCO2濃度上げることと②吃逆中枢に働きかけること。
山岡先生の解説によると、効果の高いしゃっくりを止める方法は①コップの反対側から水を飲む方法と②耳に人差し指を入れる方法。
世の中には多くのしゃっくりの止め方が存在しますが、人によって効果があったりなかったり様々です。
しゃっくりの起こるメカニズムを正しく理解して、自分に効果の高いものを見つけておきましょう。
なお、2週間以上しゃっくりが止まらない場合は、脳梗塞、外傷、心筋梗塞、痛風などが疑われるそうです。
すぐに内科を受診しましょう。