突然の胃痙攣で困った事はありませんか?
前触れもなく突然襲ってきて、仕事も睡眠も台無しにしてくれますよね。
一度始まると1時間から2時間ほど続くこともあり、ひどい場合は痛みで身動きが取れなくなります。
そもそも胃痙攣とはどういったものなのでしょうか。
何かの病気のサインなのでしょうか。
ここでは胃痙攣の特徴と原因そして対処方法などをご紹介します。
目次
胃痙攣とは
胃痙攣とはみぞおちのあたりに激しい痛みが起こる症状のことを言います。
胃痙攣は胃壁にある筋層が異常に緊張して発作のように痛み、胃が痙攣しているかのように感じものです。
しかし実際に胃が痙攣しているわけではありません。
そしてこれは、症状に対する呼び名であって、医学的な病名ではありません。
痛みの発作は数分で収まることもあれば、2時間ほど続くこともあり、嘔吐や冷や汗を伴うこともあります。
安静にしているだけで痛みが治まることが多いですが、失神するほどの激しい痛みを伴うこともあります。
動画で学ぶ胃痙攣の原因と治療((1分35秒)
胃痙攣の原因
胃痙攣の原因は大きく3つに分かれます。
①内臓疾患の病気が原因
胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの胃の病気が原因となっていることが考えられます。
ピロリ菌や暴飲暴食、飲酒、たばこなどによる胃へ過度な負担から起こりやすい病気です。
胃痙攣は胃の疾患だけでなく、周辺臓器が原因となって起こることもあります。
十二指腸潰瘍、胆石症、膵炎などの内臓疾患の病気なども原因となることがあります。
②強いストレスが原因
ストレスや睡眠不足、過労などにより自律神経のバランスを崩すと、胃酸の分泌や胃腸の運動に異常をきたし、消化不良や胃の痛みを感じることがあります。
自律神経が原因の場合、胸焼けなど他の様々な症状も出ることがあります。
③体の冷えと胃への負担が原因
冷たい飲み物を一気飲みしたり、熱いものを胃に流し込んだりすると胃痙攣が起こることがあります。
早食いや一気飲み、暴飲暴食は普段から控える習慣を心掛けましょう。
また、胃腸は冷えることで消化機能が低下することがあります。
特に冬場は寒さでお腹が冷えることで、胃が痛くなることもあります。
胃痙攣の対処法
1安静にする
多くの場合、胃痙攣は時間が経てば治まります。
横になることができれば、無理をせず横になりましょう。
それができないのであれば、腰かけて楽な体勢を取りましょう。
ベルトを緩めお腹を抱え込むようにすると痛みが軽減すると言われています。
また、暖かいものを当ててお腹を温めると楽になることもあります。
2胃に何かを入れる
空腹も胃痙攣の原因の1つです。
胃の粘膜が自分の胃液でダメージを受けることがあり、何かを食べることにより症状が落ち着くことがあります。
ただし、消化に悪いもの、刺激物、熱すぎるものはNG。
卵、お粥、豆腐、乳製品、うどんなどが消化に良く、胃の負担を和らげてくれます。
特に牛乳やヨーグルトなどは、胃壁を保護する作用がある上、調理なしで手軽に摂取できるため重宝します。
胃痙攣が頻繁に起きる人は、自宅にストックしておくと良いでしょう。
3ツボや足湯で予防する
胃痙攣はツボや足湯によっても、軽減できると言われています。
三体堂均整院・東福敏樹先生の動画をご紹介します。(4分11秒)
足の3番目と4番目の指を広げるようにすると、胃痙攣に効果があるそうです。
4市販薬で対処する
市販されている鎮痛鎮痙薬を服用することで痛みを軽減することも可能です。
これは普通の鎮痛薬ではなく、専用の鎮痛鎮痙薬になります。
次の薬が薬局で購入できますが、及ぼす作用がそれぞれ異なります。
薬剤師に相談したうえで適切なものを選びましょう。
まとめ
胃痙攣は突然襲ってきます。
そして一度始まるといつ治るかわからず、痛みで何もできなくなることもあります。
いくつか対処方法はありますが、確実なものがあるわけではありません。
日ごろから刺激物を摂りすぎない、暴飲暴食を避ける、アルコールやタバコを控えるなど、胃への負担を軽くする生活習慣を身に付けておくことが大切だと思います。
市販薬でも一時的に痛みを抑えることができますが、根本的な治療ができるわけでもありません。
頻繁に胃痙攣の症状が現れる場合は、内臓に深刻な病を抱えている可能性もあります。
早めに内科、胃腸科、消化器科などの専門医に診てもらいましょう。