母の日にカーネーションをなぜ送る?由来を知りたいその花言葉!

「母の日」は5月の第二日曜日です。

我が子のために、いろんなものを犠牲にして働き続けるお母さんに、子供たちが日ごろの感謝の気持ちを伝える日です。

多くの子供たちが日ごろの感謝の気持ちとして、プレゼントやカーネーションを贈りますよね。

しかし、プレゼントはともかくなぜカーネーションを贈るのでしょうか?

海外でも同じような習慣があるのでしょうか?

ここでは母の日にカーネーションを贈ることになった由来と、色によって異なる花言葉の意味をご紹介したいと思います。

 

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カーネーションってどんな花?

原産は南ヨーロッパや地中海沿岸と言われており、別名は「オランダナデシコ、ジャコウナデシコ」。

ナデシコ科の多年草で、花期は2月から5月。

フリルのある花びらが特徴です。

古代ギリシャ時代から栽培が行われ、十字架にかけられたイエスを見て、聖母マリアが流した涙から咲いた花とも言われています。

「赤いカーネーション」はイエスの体から散った血の色とされ、「母性愛」の象徴と言われています

日本には江戸時代初期にオランダから輸入されましたが、当時はなかなか普及しなかったようです。

母の日にカーネーションを贈る理由

母の日の由来はアンナ・ジャービスの「白いカーネーション」

19世紀後半のアメリカ、南北戦争の時代の話になります。

戦争と疫病の影響で多くの兵士が苦しんでいました。

教会で教師をしていたウェストバージニア州のアン・ジャービス(アンナの母親)は、地域の女性を結束させ、彼らに救いの手を差し伸べます。

「Mothers Day Work Club」と称し、敵味方問わず傷病兵の衛生状態の改善活動に取り組みました。

アン・ジャービスは南北戦争後も平和活動や教育支援に貢献し、1905年5月9日に亡くなります。

2年後の1907年5月12日、アンの娘アンナ・ジャービスは、社会へ献身的に貢献しながらも自分を育ててくれた亡き母を偲び、母が日曜学校の教師をしていた教会において「白いカーネーション」を贈りました。

「白いカーネーション」は母アン・ジャービスが生前好きだった花です。

これがアメリカでの母の日の起源になります。

最初は「赤と白のカーネーション」を自分の胸に飾る習慣だった

アンナの母への想いに共感した人々は、「母の日」を作って国中で祝うことを提案。

1914年に「母の日」はアメリカの正式な記念日となり、5月の第二日曜日と定められました。

 

それ以来「母の日」に、

亡くなっていた場合は「白いカーネーション」を、

健在の場合は「赤いカーネーション」を、

自分の胸に飾る習慣ができました。

それがやがて、母親本人にカーネーションを贈る習慣へと変化します。

その後、母がいる子といない子で区別すべきでないという配慮の声もあり、「赤いカーネーション」に統一されました。

 

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母の日は日本にも定着

アメリカで制定された「母の日」は世界中に広まりました。

日本にも1915年に伝わり、キリスト教の教会ではお祝いも行われていました。

第二次大戦後の1947年には、日本においても正式に「母の日」が制定されます。

アメリカと同じ5月の第二日曜日です。

 

カーネーションの色と花言葉

そもそも花言葉とは

17世紀のトルコでは恋人への贈り物に「花に思いを託して恋人に贈る習慣」がありました。

これが「花言葉」の起源になります。

その後「花言葉」はヨーロッパ中に広まり、それぞれの国において、その花のイメージや習慣から独自の「花言葉」が作られていきました。

このように「花言葉」はそれぞれの国の歴史や習慣などが複雑に絡んでいるため、同じ花であっても国によって全く異なることがあります。

「花言葉」が日本に入ってきたのは明治初期。

当初は西洋の端言葉をそのまま使っていましたが、次第に日本独自の花言葉も提案されるようになりました。

カーネーションの色による花言葉の違い

カーネーション共通の花言葉は「女性の愛、感動、純粋な愛情」

実はこのカーネーション、色によって花言葉が異なります。

その違いをご紹介します。

カーネーションの花言葉

  • 赤いカーネーション 「母への愛」
  • ピンクのカーネーション 「女性の愛」
  • オレンジのカーネーション 「情熱」
  • 紫のカーネーション 「誇り」
  • 青いカーネーション 「永遠の幸福」
  • 白いカーネーション 「純粋な愛 亡き母の愛」
  • 黄色いカーネーション 「軽蔑」
  • 濃い赤のカーネーション 「私の心に悲しみを」

「白、黄色、濃い赤」はネガティブなイメージなのでプレゼントでは控えておきましょう。

やはり母の日は「赤いカーネーション」が最もふさわしいですね。

ただ現在は、「赤いカーネーション」に限らず、いろんな色のカーネーションが贈られています。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

母の日にカーネーションを贈る起源は、亡き母を偲ぶアンナ・ジャービスの「白いカーネーション」。

しかし、母の日のプレゼントにふさわしいのは「母への愛」の「赤いカーネーション」。

 

いずれにせよ大切なのは母親への感謝の気持ちを伝えること。

楽天のリサーチによると、母の日に母親が最も望んでいるものは「子供からの感謝の言葉」「一緒に過ごす時間」という結果になりました。

母の日は「赤いカーネーション」「手書きのメッセージ」を添えて、「思い出に残るお茶会」をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。