簿記と電卓
日商簿記検定は商工会議所が実施する簿記の技能検定で、いわゆる公的資格になります。
 
 
中でも3級で求めれれる資質は次の通り。
 
  • 個人企業における経理担当者または経理補助者として、必要な商業簿記に関する知識を有している。
  • 経理関係書類の読み取りができ、取引先企業の経営状況を数字から理解できるようになる。
 
つまり経理担当者としての必要最低限の知識を備え、財務諸表を理解できるようになる、そんなふうに捉えていただいていいと思います。
 
 
 
試験は実施は2月・6月・11月の年3回。
 
 
社会人としてビジネスマンとして着実にレベルアップでき、費用対効果も高い、非常に人気のある資格試験です。
 
 
受験者数も毎回10万人近くになると言われます。
 
 
この日商簿記3級の概要と受かるために必要なコツ、おすすめの勉強方法やテキストについてご紹介します。
 
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簿記3級の日程と申込方法

試験は毎年2月(第4日曜日)、6月(第2日曜日)、11月(第3日曜日)の年3回実施されます。
 
 
申込期間は概ね本試験日の2か月半から1月半前まで。
 
 
合格発表は本試験の約1か月後になります。
 
 
2018年~2019年の簿記3級の実施日は次の通りです。
 
試験日(確定) 申込期間(※目安 成績表発送日(※目安
2018年6月10日(日)

3月27日頃(火)~4月27日頃(金)

7月13日頃(金)
2018年11月18日(日)

9月4日頃(火)~10月5日頃(金)

12月21日頃(金)
2019年2月24日(日)

12月11日頃(火)~1月11日頃(金)

2019年3月29日頃(金)
 
※申込方法には郵送申込・窓口申込・ネット申込がありますが、申込期間と申込方法・合格発表日は受験する商工会議所によって異なります。事前に必ず受験地の商工会議所をチェックしてください。
 
こちらで各商工会議所での申込方法と申込期間を検索することができます。
 
 

簿記3級の難易度

一般に日商簿記3級の合格率は、30~40%程度と言われています。
 
 
しかし、合格率は20%程度まで落ちることもあれば50%を超えることもあり、
 
 
合格率の変動が大きく、当たり外れの大きい試験でもあります。
 
 
 
 
10人中6人が落ちる計算になりますが、決して難しい試験ではありません。
 
 
職場などの指示により、あまり勉強せずに受験する人も一定数おり、これらの層が合格率を引き下げているとも言われています。
 
 
基本的に落とすための試験ではないため、きちんと準備をすれば、高い確率で合格をすることができます。
 
 
しかし、なめてかかると痛い目に会います。
 
 
 
 
 
 

必要勉強時間

簿記3級に必要な勉強時間は、50から100時間程度とされています。
 
 
中には集中的に勉強して、1週間で合格される方もいらっしゃるそうです。
 
 
しかしおすすめはしません。
 
 
1週間ではかなり乱暴な勉強になるので、基礎ができていないまま次々と知識を詰め込むことになります。
 
 
途中でわからなくなり、失敗する可能性が高くなります。
 
 
 
1日平均2間ほどの勉強を2ヶ月ほど続けて合格される方が多く、こちらがお勧めです。
 
 
 
 
 
 
 

短期合格の秘訣は基礎にあり!

合格する確率を高めるには、限られた時間でいかに効率的な勉強をするか、も大事ですが、
 
 
いかに勉強に必要な時間を確保するか、
 
 
こちらの方が大事になると思います。
 
 
 
 
そして、これは簿記に限った話ではありませんが、基礎が大事です。
 
 
途中で分からなくなって挫折する人の多くは、基礎をしっかり抑えていないケースが少なくありません。
 
 
基礎が身についていない上に、さらに応用的な知識を身に付けようとすると、高い確率で途中で分からなくなり、勉強するのが嫌になります。
 
 
 
合格するための1番の近道は、基礎をしっかり学ぶこと。
 
 
基礎の習得に時間をかけることだと思ってください。
 
 
 
 
これは税理士、公認会計士、中小企業診断士試験といった上位の難関試験でも同じです。
 
 
こういった難関試験において、いわゆる短期合格をされる方は、ほぼ例外なく最初に徹底的に基礎を叩き込みます。
 
 
試験慣れしている彼らは、それが1番の近道だということを知っています。
 
 
短期合格の秘訣は基礎にあります。
 
 
 
 
基礎の習得に時間と集中力を割いてください。
 
 
それが合格への1番の近道だと思っていただいていいと思います。
 

 
 

簿記の勉強は実は暗記と反復練習が大事!

簿記の試験というと、一般的には計算のイメージが強いと思います。
 
 
ですが、簿記の勉強は理屈よりも慣れること。
 
 
やり方を暗記することが大事です。
 
 
これは制度会計と呼ばれる分野の特徴です。
 
 
 
 
理解をしていても、仕分けが浮かばなければ処理はできません。
 
 
逆に理解はしていなくても、仕分けが浮かべば問題は解けてしまいます。
 
 
理解がいらないわけではないのですが、理屈よりもまずはやり方を覚えてしまった方が、上達は早いです。
 
 
そのために1番手っ取り早いのが反復練習です。
 
 
 
 
テキストの1周目の勉強では、必ず2日以上に分けて最低3回は反復練習をするようにしてください。
 
 
この「やり方を反復練習によって覚える」という作業は、どんなに頭のいい人でも必ず時間掛かります。
 
 
ここに近道はありません。
 
 
ここをおろそかにすると、次から次へとどんどんわからなくなっていきます。
 
 
1周目の反復練習は、必ず時間をかけるようにしてください。
 
 
簿記の勉強には必ず時間がかかります。
 
 
 
 
 
たまに、記録的短期間で合格されたという方もいらっしゃいますが、あまりあてにしないほうがいいと思います。
 
 
難易度がそれほど高くない試験では、確かに1週間ほどの集中した勉強 + 運の力によって合格することもあります。
 
 
ですがそれは万人に再現性のある方法ではありません。
 
 
 
前提となる知識をすでに少なからず持っておられた、
 
もしくは実は本当のことを言っていなかった、
 
というケースもあるようです。
 
 
 
 
それから短期間で身に付けた知識は、短期間で失われる運命にもあります。
 
 
これは学生時代に経験済みですよね。
 
 
 
短期間でやらざるをえなくなった場合はしかたありませんが、あらかじめ超短期の目標を立てるようなことはしないでください。
 
 
 
 
 
試験まで時間があるのであれば、まず勉強時間を十分に確保すること。
 
 
これが大事になると思います。
 
 
その上で基礎の暗記、反復練習に、十分時間を割くようにしてください
 
 
逆に十分な時間を確保して真面目に勉強さえすれば、よっぽど間違った勉強方法を取らない限りは、そう滅多に落ちるものではないと思います。
  
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処理速度と正確性を上げる方法

簿記の「処理速度」「正確性」というのは、
 
  • その時点での知識の量や理解度
  • 反復練習した量
  • 最後に問題を解いてから経過した時間
  • 最後にテキストを読んでから経過した時間
こういった要因が、複合的に関係しあって決まってきます。
 
 
 
例えば、仮に一度簿記の力を合格レベルまで高めたとしても、1週間もブランクが空いてしまえば、合格には少し厳しい速度と精度に落ちてしまうでしょう。
 
 
1ヵ月もブランクが空いてしまえば、合格は難しいでしょう。
 
 
これについては、エビングハウスの忘却曲線というものが有名です。
 
 
どんなに頭のいい人であっても、時間が経てばみんな忘れてしまう、ということを表しています。
 
 
 
 
「処理速度」「正確性」も時間とともに低下します。
 
 
そのため、一度反復練習をして身に付けたやり方は、定期的にテキストを回して、知識の最定着を図る必要があります。
 
 
本試験までにテキストは最低3回、できれば4回以上回すことを目標にしてください。
 
 
簿記の勉強は覚えては忘れるの繰り返しです。
 
 
 
 
簿記の「処理速度」と「精度」は、きちんとした理解と知識の暗記、そして反復練習によって高めることができます
 
 
ですが、問題から遠ざかるとすぐに「処理速度」も「精度」も落ちてしまう。
 
 
これは誰に対しても確実に言えることですので、覚えておいてください。
 
 
それを理解した上で、本試験にうまくピークを持っていってください。
 
 

 

日商簿記3級のおすすめテキストは?

基本的に市販されている教材であれば、どんな教材を使っても真面目に取り組みさえすれば、合格は可能です。
 
 
それでもあえて教材を選ぶポイントをあげるとすれば、
 
  • 簿記、会計が強い学校であること。 
  • 試験対策のノウハウと実績があること。
 
このあたりを基準にしてみるといいと思います。
 
 
 
 
会計系の難関試験である税理士や公認会計士は、ほぼ大原とTACの2強です。
 
 
どちらも会計に強く、試験のノウハウと実績のある学校です。
 
 
迷ったらこのどちらかで選んでいいと思います(ネットスクールも分かりやすかったです)。
 
 
ここでは分かりやすさで定評があり、かつコスパも高い、TAC出版の「すっきりわかる日商簿記3級(滝澤ななみ著)」をご紹介します。
 
 
 
「すっきりわかる日商簿記3級テキスト+問題集」」1080円(税込)
TAC出版の「スッキリわかる日商簿記3級(滝澤ななみ著)テキスト+問題集」になります。お値段は1080円(税込)。分かりやすいことで定評があり、初めて簿記を勉強される方にもおすすめです。価格も安く、非常に人気の高いシリーズになります。
 
 
「スッキリわかる日商簿記3級対応講義DVD」2700円(税込)
上の「スッキリわかる日商簿記3級」に準拠した講義DVD(120分×4枚)になります。お値段は2700円(税込)。講師は丁寧でわかりやすい講義に定評のある湊純子先生。このお値段で通信講座に近い環境を実現できる、コスパの非常に高い教材です。3級は全くの初学者であっても、テキストと問題集だけで合格は可能です。ですがDVDを活用することによって、勉強の負担軽減と勉強時間の短縮、さらには合格確率を高めることもできます。決して高くはないので、無理をせずこちらのDVDをセットでご活用されることをおすすめします。仮にTACに通学された場合、安く見積もっても2万円ほどはかかってしまいます(※下記参照)。
 
 
 「すっきり解ける日商簿記3級 過去+予想問題集」1080円(税込)
 こちらの「スッキリとける 日商簿記3級 過去+予想問題集」は仕上げにご利用ください。お値段は1080円(税込)。本試験直前に、時間を計った模擬試験を必ず行ってください。これをやらないと時間内に合格答案を作成する感覚が身につきません。
 
 
※参考までにTACに通学された場合のお値段も紹介しておきます(時期により若干変動します)。以下合格のための一般的なコースの比較になります。
  3級(全19回)  2級(全57回:簿記初学者対象)
教室講座 24,300円 89,000円
web通信講座 19,900円 78,800円 
DVD通信講座 34,800円 95,000円
 
 
簿記2級の教材や勉強方法についてはこちらで紹介しています。2級の受験を考えておられる方はこちらをどうぞ。
 

まとめ

簿記の勉強で大事な事は、理屈よりも慣れること。
 
 
なにより基礎が大事です!
 
 
忘れては覚え直すの繰り返しで、十分な時間の確保と反復練習が必要です。
 
 
 
テキストの1周目は、2日以上に分けて最低3回以上の反復練習。
 
 
本試験までに最低3回以上は回すことを目指してください。
 
 
そしておすすめのテキストは大原かTAC。
 
 
 
 
独学では通学であれ、思うように力が伸びず、勉強が嫌になることは誰でも必ずあります。
 
 
そんな時、多くのお金を支払っていない独学者の、ドロップアウトへの心理的ハードルは低いです。
 
 
本当に多くの人が勉強をやめてしまいます。
 
 
ですが、合格するためには誰しもが通らなくてはならない道です。
 
 
 
挫折のリスクを下げるには、あらかじめ勉強以外の選択肢を減らしておくといいですよ。
 
 
例えば、テレビを見る習慣をやめる、もしくは減らす。不要な交友関係を止める、もしくは減らす。
 
 
単純ですが、とても効果のある方法です。
 
 
そして勉強することが、当たり前になる習慣が身についたらしめたものです。
 
 
 
負けないで踏みとどまってください。
 
 
簿記は続けていれば力は必ず伸びますから。
 
 
自分で選んだテキストを信じて最後まで頑張ってください!
 
 
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