野球で速い球を投げるには、3つの身体的特徴が必要になります。
 
 
 
①腹筋背筋を中心とした、十分な筋力があること(特に背筋力が重要)
②十分な筋力をつけられるだけの、大きな骨格と身長があること
③その筋力を球に伝えるだけの、背骨と肩の十分な柔軟性があること
 
 
 
このうちどれか1つでもかけると速い球は投げられません。
 
 
 
大谷翔平さんには、この3つが非常に高いレベルで備わっています。
 
 
 
 こちらは大谷翔平さんの160キロ越えの投球をまとめたものになります。
 
 
 
大谷さんの身長は、193センチ体重は97キロ。
 
 
 
骨格が大きくて筋肉がついている事は、一目でわかりますよね。
 
 
 
彼が特に優れているのが、③の背骨から肩にかけての柔軟性になります。
 
 
 
特に前後にしなる方向への可動域がとても広いのが特徴です。
 
 
 
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速球を投げるにはには背筋力を効率よく伝える背骨の柔軟性が大事!

投球というのは、主に腹筋と背筋の筋力(厳密には下半身も含め体全体を使います)を原動力に遠心力を発生させ、その力をボールに伝えることによって、遠くに飛ばす動作になります。
 
 
 
あくまで遠心力を利用して投げるため、もともと体の大きい人の方が絶対的に有利です。
 
 
 
単純に回転の半径が大きいほうが、遠心力を発生させやすくなります。
 
 
 
この時、背骨の前後への関節の可動域が広いと、上半身全体を使って遠心力を生み出すことが可能になります。
 
 
 
 
逆に「背骨が全く曲げることができない人」が、ボールを投げたらどうなるのでしょうか。
 
 
 
その場合、たとえどれだけ強い背筋力を持っていたとしても、腕の遠心力だけでボールを投げることになります。
 
 
これでは速い球が投げられるわけないですよね。
 
 
 
 
上半身、特に背骨から肩にかけての前後への柔軟性が高いほど、より効率よく筋力をボールに伝えられるようになります。
 
 
 
 
 
背骨というのは小さな関節の集まりです。
 
 
 
一つ一つの関節の可動域を少しずつ広げることにより、上半身をより大きくしならせることができ、より強力な遠心力を生み出すことが可能になります。
 
 
 
 
大谷さんや剛速球投手のチャップマンさんなどは、背骨から肩にかけての柔軟性が高く、背筋の力を効率よくボールに伝える能力に長けています。
 
 
 
鞭のように上半身をしならせていますよね。
 
 
 
 
 
 
 

筋肉をつけすぎると関節の可動域が狭くなる

しかし、速い球を投げるためには、闇雲に筋力をつければいいと言うわけではありません。
 
 
 
実はこの投球においては、筋肉をつけすぎることは逆効果になることもあります。
 
 
 
筋肉というのはつければつけるほど、筋肉の柔軟性を維持することが難しくなります。
 
 
 
 
しかしそれ以上に厄介なことが、関節の可動域が狭くなってしまうこと。
 
 
 
筋肉自体が邪魔になって、関節を動かせる範囲が狭くなってしまう、ということが起こります。
 
 
 
 
 
ボディービルダーや関取、プロレスラーは、とにかくいっぱい食べて体を大きくします。
 
 
 
しかし明らかに筋肉が関節の可動域を狭めています。
 
 
 
実際にあれだけ筋肉をつけてしまうと、手が体の後ろまで回らなくなり、服を着たり脱いだりの日常的な動作でさえ億劫になります。
 
 
 
体の大きい筋骨隆々なプロレスラーやボディービルダーが、野球のボールを全力投球してみても、実は意外とスピードは出ません。
 
 
 
がんばっても120キロほどしか出ないケースが多いそうです。
 
 
 
彼らは強靭な筋肉を持っていますが、筋肉自体が邪魔になって、背骨から肩の可動域が狭くなってしまっています。(そもそも必要がないので、柔軟性を高めるトレーニングもしていません)
 
 
 
投球をする上では、最適な筋肉の量というものがあり、それを超えて筋肉をつけると邪魔になってしまいます。
 
 
 
だからこそ速い球を投げるためには、最低限の筋肉をつけても邪魔にならないだけの、大きな骨格が理想的です。
 
 
 
大谷さんはすべてがバランスよく備わってますね。
 
 
 
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背骨と肩の可動域を広げることは可能?

 
背骨というのは小さな関節の集まりです。
 
 
 
一つ一つの関節の可動域を少しずつ広げることにより、上半身を鞭のようにしならせることが可能になります。
 
 
 
 
そして関節の可動域が広いほど、一連の動作の始まりから終わりまでの動きを大きく取ることができ、強力な遠心力を生み出すことが可能になります。
 
 
 
それではこの背骨と肩の柔軟性を高めるには、どうしたらいいのでしょうか。
 
 
 
 
これは非常に難しいです。
 
 
 
関節の可動域を広げるということは、極端なことを言うと骨を変形させる、関節の形状を変える、という作業になります。
 
 
 
関節が壊れる寸前まで引っ張り、その姿勢を長時間キープ、といったトレーニングを長期間繰り返す必要があります。
 
 
 
強烈な痛みが伴う上、本当に関節を壊してしまうリスクも高いです。
 
 
 
関節の可動域を広げるということは、常に関節を痛めながら行う作業になります。
 
 
 
 
関節の可動域を広げることは、20歳を超えてからでも不可能ではありません。
 
 
 
しかしプロのアスリートが、日常の試合で最高のパフォーマンスを発揮しながら、関節の可動域を広げるトレーニングをすることは、ほぼ不可能だと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

じゃぁ早いと球を投げるにはどうしたらいいの?

幼少期から、背骨と肩の柔軟性を高めるトレーニングをやらせる必要があります。

 
 
 
関節の柔軟性を高めるには、長い年月をかけて、少しずつ可動域を広げていくほかありません。
 
 
 
関節の可動域を広げるには時間がかかる上、強烈な痛みが伴います。
 
 
 
 
 

そして背筋を強化することも大切です。

 
 
 
背筋だけで球を投げるわけではありませんが、背筋が速い球を投げるには最も重要になります。
 
 
 
腹筋と背筋を使って、体を前後にしならせることによって、強力な遠心力を生み出します。
 
 
 
速球には強靭な背筋力が不可欠です。
 
 
 
世界の剛速球投手と呼ばれる人たちは、例外なく背筋を強力に鍛えあげています。
 
 
 
 
 
 

そしてもう一つはいっぱい食べて大きな骨格を作ること

 
身長が160センチの人と190センチの人では、つけることができる筋肉の量が全く異なってきます。
 
 
 
身長160センチの人が、あまりにも多くの筋肉をつけると、筋肉が邪魔で関節を動かすことができなくなってしまいます。
 
 
 
それから遠心力は、半径が大きいほど生み出しやすくなります。
 
 
 
骨格が大きい方が絶対的に有利です。
 
 
 
 
 

しかし、注意しておかなければならないところもあります。

 
 
 
中学生以下の人に、激しい筋力トレーニングをやらせてしまうと、筋肉が邪魔になって骨の成長を阻害してしまう恐れがあります。
 
 
柔軟性のトレーニングは早く始めてもいいですが、本格的な筋力トレーニングは高校生からにしましょう。
 
 
 
 
 
 
 

まとめ

速い球を投げるには、「強靭な背筋力」と、その筋力をつけられるだけの「大きな骨格」が必要です。
 
 
 
しかし、大谷翔平さんやチャップマンさんなどのように、160キロを超える豪速球を投げるには、「背骨から肩にかけての高い柔軟性」も必要になります。
 
 
 
そしてこの関節の柔軟性は、若い頃からのトレーニングで、少しずつ可動域を広げていくほかありません。
 
 
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