秘書検定2級・3級の独学勉強方法とおすすめテキスト・問題集!

秘書検定
ビジネスマナーといえば、社会人にとって最も基本的なスキルの1つです。
 
 
そのビジネスマナーを身に付けることができる代表的な資格が「秘書検定」。
 
 
これまでに400万人以上が取得したとも言われる超人気資格です。
 
 
 
 
ここではこの「秘書検定」の概要と日程、2級・3級の勉強方法とおすすめ教材をご紹介します。
 
 
そして同じくビジネスマナーの資格として知られる、「マナー検定」とは一体どこが違うのか比較をしてみたいと思います。
 
 
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秘書検定の基本情報

 ビジネスマナー
秘書検定は「公益財団法人実務技能検定協会」が実施する民間資格になります。
  
 
 
  • 試験内容
1級・準1級・2級・3級の4つに分かれます。
1級・準1級は筆記試験と面接試験になります。 
2級・3級は筆記試験のみ
  
 
  • 筆記試験の内容5つ
①必要とされる資質
②職務知識
③一般知識
④マナー・接遇
⑤技能
 
理論が①〜③
実技が④、⑤
 
 
 
なお、1級はすべて記述問題なりますが、
それ以外は選択問題と記述問題になります。
 
 
 
  • 面接試験の内容
あいさつ・報告・対応に関する質疑応答
 
 
 
合格基準は理論、実技共に60%以上。
面接試験は明確な基準はありません。
 
 
 
受験資格は特になく誰でも受験できます。
 
 
(受験費用と試験内容)
受験費用 実施時刻 制限時間 試験内容
1級 6,500円 14:50~17:20 150分 面接+筆記(すべて記述)
準1級 5,300円 11:50~14:10 140分 面接+筆記(選択+記述)
2級 4,100円 14:50~17:00 130分 筆記のみ(選択+記述)
3級 2,800円 11:50~13:50 120分 筆記のみ(選択+記述)
 
 
 
 
 
 

試験日程

 
試験日程は次の通り
1級・準1級は6月・11月の年2回実施
2級・3級は2月・6月・11月の年3回実施
 
 
申し込み期間は大体試験日の2ヶ月前から1月前になるようです。
 
お申し込みはこちらから
 
2022年度の試験日程
回数 試験日 受付期間
第127回 2022年6月19日(日) 4月7日(木)~5月17日(火)
第128回 2022年11月13日(日) 9月5日(月)~10月11日(火)
第129回 2023年2月5日(日) 12月5日(月)~1月10日(火)
 
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必要勉強時間と勉強方法

筆記試験
 
1日最低2間勉強時間を確保できたと仮定した場合
 
3級で3週間ほど
 
2級で1ヵ月半ほど
 
 
この程度の時間が必要と言われています。
 
 
 
 
2級の場合、1週間に1分野ずつ回していき、5週間で1周目を終了。
 
 
6週目を総復習と本試験対策と考えると予定が組みやすいと思います。
 
 
なお、必ず時間を測って模擬試験を行ってください。(できれば3回以上)
 
 
これをやらないと、時間内に合格答案を作成する感覚が身に付きません。
 
 
 
 
なお、秘書検定の2級は、簿記検定などと異なり、3級の知識が土台になっていないと理解が進まない、というような事はほとんどありません。
 
 
受験対策にはそれなりの時間とお金がかかることを考えると、可能な限り2級を受験することをおすすめします。
 
 
たとえば6月に秘書検定の3級を受験し、11月に秘書検定の2級の受験をするのは、時間もお金ももったいないですよね。(2級と3級の同時受験、準1級と2級の同時受験は可能です。)
 
 
6月にがんばって秘書検定の2級を取得することができれば、11月には簿記検定の2級に挑戦することも、他の自己啓発に時間を費やすことも可能になります。
 
 
時間に余裕があるのであれば、がんばって2級に挑戦されることをおすすめします。
 
 
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おすすめのテキスト

 
 
 
おすすめは早稲田教育出版の教材
①クイックマスター 短期間でテンポよく学べるテキスト
②集中講義 詳しい解説で基礎からじっくり学べるテキスト
③パーフェクトマスター 重要した解説に豊富な実問題を収録した過去問型テキスト
④実問題集
 
これらの教材の編集は「実務技能検定協会」が行っており、いってみれば「公式テキスト」に該当します。①②③のいずれかのテキストと、④の問題集を組み合わせて勉強することが可能で、筆記試験のみの2級3級であれば、この教材だけで充分対応可能です。
 
学習時間がかぎられており、最低限の労力で合格を目指すのであれば、「①+④」
時間をかけて基礎からじっくり学びたいのであれば、「②+④」
基礎力に加え、より本番での完成度を高めたいのであれば、「③+④」
このように考えてみるといいと思います。
もし迷うようでしたら、コンパクトにまとまった「①クイックマスター」をオススメします。
 
①クイックマスター
 
 
②集中講義
 
③パーフェクトマスター
 
 
④実問題集
 
 
ヒューマンアカデミーの通信講座(税込13,200円)

少しお値段が高くなりますが、通信講座を利用して勉強することも可能です。ヒューマンアカデミーの「秘書検定+ビジネスマナー講座」は、「秘書検定」と「マナー検定」を同時に学ぶことができるコースになっており、わかりやすく丁寧な教材が特徴です。こちらはビジネスマナーをより体系立てて勉強してみたい方、確実な知識を身に付けたい方、マナー検定と秘書検定の同時受験を考えておられる方にオススメです。

こちらから無料で資料請求が可能です。興味のある方は覗いてみてください。
 
 
 
 
 

難易度・合格率

 
あくまで目安ですが、秘書検定の合格率は大体この程度になるようです。
 
1級 : 30%前後
準1級 : 40%前後
2級 : 60%前後
3級 : 70%前後
 
 
決して難しい試験ではなく、2級までなら市販されている教材で十分対応可能です。
 
 
 
第125回2021年11月14日の結果
 
受験者数 合格者数 合格率
1級 897名 305名 34.0%
準1級 3,894名 1,624名 41.7%
2級 20,390名 11,921名 58.5%
3級 11,303名 7,877名 69.7%
36,484名 21,727名  
 
 

 
 

 

ビジネス実務マナー検定との違い

試験の構成と出題範囲は似ている

 
同じビジネスマナーの技能を問う資格として、「ビジネス実務マナー検定」(以下マナー検定)があります。
 
 
実はこの「マナー検定」、試験の実施団体が秘書検定と同じ「公益財団法人実務技能検定協会」になります。
 
 
 
しかも試験の構成も出題範囲もよく似ています。比較してみるとこのようになります。
 
マナー検定の出題範囲 必要とされる資質、企業実務、対人関係、技能の4分野
秘書検定の出題範囲
必要とされる資質、職務知識、一般知識、マナー・接遇、技能の5分野
 
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狭く深い「秘書検定」と浅く広い「マナー検定」

 秘書検定試験
よく似た資格ですが、マナーの対象となる相手や必要とされる場面が異なります。
 
 
「秘書検定」はあくまでサポート役としての作法やマナーに関する試験になります。
 
対象相手を上司に絞ったサポートに特化しており、事務的な能力に加え専門用語への理解なども求められます。さらには役員あてに来客があった場合の対応や、相手を気遣うこと、でしゃばらないことなども求められます。「マナー検定」よりも狭く深くより専門的な能力が求められることになり、既にある程度ビジネスマナーが身に付いていることを想定しています。受験者の約9割が女性と言われる女性にオススメな資格です。
 
 
 
これに対し「マナー検定」はすべてのビジネスパーソンを対象とした、社会の基本ルールに関する試験になります。
 
仕事の指示の受け方から同僚との付き合い方、営業先での立ち振る舞いなど、ビジネスシーンの日常でよく見られる場面を想定しています。「秘書検定」に比べて広く浅く、より多くのビジネスシーンにおける適切な判断基準の習得を目的としています。どちらかというと「マナー検定」の方が入門編、かつ汎用的と言えるかもしれません。こちらは男女ともにおすすめで、受験者の男女比率は半々といったところになるようです。
 
 
総務や管理部門、上司のサポート役など高い専門性を求められる職種の場合は「秘書検定」。
 
 
学生さんや初めてビジネスマナーを学ぶ方、職場での円滑な人間関係を築く能力や、総合的なビジネススキルを伸ばしたい方であれば「マナー検定」。
 
 
このように考えてみてもいいかもしれません。
 
 
 
 
 

知名度は「秘書検定」に軍配

 
迷った場合は広く浅く学べる「マナー検定」の方がいいかもしれません。
 
 
しかし知名度は「秘書検定」の方が圧倒的に高くなります
 
 
毎回の受験者数は「秘書検定」の約50,000人に対し、「マナー検定」は約5,000人。
 
 
約10倍の差があります。
 
 
 
 
人事担当者の中には、「秘書検定は知っているけれども、マナー検定は知らない」という人も実際に存在します。
 
 
履歴書でアピールする力を考えるのであれば、「秘書検定」を優先してもいいかもしれませんね。
 
 
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